パリ観光を約6日でする、オススメコースをご紹介します。
外せないセーヌ川のクルーズやルーヴル美術館などの美術館、リュクサンブール公園などの公園もありますが、デパート建築やインテリアも見どころです。
6日で廻るとして、各区でまとめて廻ると時間のロスがなくなります。
西の凱旋門から東のヴァンセーヌの森まで、私のおすすめ名所を区に分けてご紹介します。 閉鎖中の美術館もありますので、現地に行く前にチェックをして旅行計画にお役立てください。 みたい場所へ↓ジャンプ。
パリの観光名所オススメ20選
私のオススメ20選は、
西から
凱旋門、
パリのガリエラモード美術館とイヴサンローラン美術館、パリ市立近代美術館
オルセー美術館とセーヌ川のクルーズ
ルーヴル美術館とオペラ座
ボンマルシェとプランタンデパート
リュクサンブール公園とドラクロワ美術館、
カルチェラタンとリュニー美術館、
マレ地区とピカソ美術館とカルナヴァレ美術館
ヴォージュ広場とヴィクトル・ユゴーの館
モンマルトルの丘とサクレクール寺院
ヴァンセーヌの森とフランス国立移民博物館
その他、エッフェル塔、オペラ座、カルチェラタンです。
なかなかハードな日程ですが、まとめて行くと、1週間でまわれる数です。
パリの大きさと20区のイメージ
パリは以外とコンパクトですが、1週間でまわるとなると、まとめ観光がマストです。 何度もパリ巡りをしている方も、参考にしてください。
パリの20区とセーヌ川
パリは20区に分かれています。 1区からカタツムリに、グルグルして、西のブーローニュの森と、ヴァンセーヌの森が一番東です。

観光場所を区ごとで分けて観光するのが時間的には効率がいいです。 南北と東西が約12キロの長さで、徒歩で南北、東西を約2時間半で横断できます。
パリの古い区と新しく区と見どころ
西から東の12キロの間には、パリでも1区から10区までの、古いパリに、古い建物集中しています。
ナポレオン3世の時代に、オスマン知事(Georges-Eugène Haussmann)がパリの都市改造を行ってできた美観です。

凱旋門広場は、パリ西にありますが、シャンゼリゼ通りを含めて、大きなアヴェニューが放射線状になっているのを見れる場所です。
パリ市内の移動には、公共交通機関でできます。 便利にでてきいます。
パリの公共交通機関と主要駅
パリ市内にある駅は、
北駅
東駅
リオン駅、
モンパルナス駅、
サンラザール駅
とあります。
これらの駅にはRERという郊外電車があります。 RERは日本からの飛行機が発着しているシャルルドゴール空港も通るラインもあり、これでパリ市内まで来れますし、ベルサイユ宮殿までも行ける、交通手段です。
これら駅でRERの乗り場があります。
パリの公共交通機関と地下鉄・バス
パリ市内観光なら、RER以外で、
地下鉄
バス
路面電車
があります。

地下鉄の駅には、「Metro」と書いています。
地下鉄はパリ1区から20区まで、くまなくあり、RERなしでも、地下鉄だけで充分に移動できますが、景色を同時に見たい場合は、バスや路面電車がオススメです。
www.franceinfos.xyz ホテルから最寄り駅で地下鉄のチケットを買えます。
パリ観光あなたにオススメの6日で廻る名所20選
最初にお伝えしました、私のオススメ20選は、
凱旋門、
ガリエラモード美術館とイヴサンローラン美術館
オルセー美術館とセーヌ川のクルーズ
ルーヴル美術館とオペラ座
ボンマルシェとプランタンデパート
リュクサンブール公園とドラクロワ美術館
マレ地区とピカソ美術館とカルナバレ美術館
ヴォージュ広場とヴィクトル・ユゴーの館
モンマルトルの丘とサクレクール寺院
ヴァンセーヌの森とフランス国立移民博物館
です。
【1日目】
1. シャルルドゴール広場の凱旋門
では、パリの西にある凱旋門から見ていきましょう。
凱旋門(Arc de triomphe アーク・ドゥ・トリオンフ)は、ナポレオン・ボナパルト(ナポレオン1世)が1836年に作った門で、エトワールの凱旋門と言っています。

軍事的勝利を讃えて作った凱旋門で、高さが50メートル、屋上まで登れてパリが一望できます。
シャンゼリゼ通りにあるので「オー、シャンゼリゼ」という歌もあり、馴染みがある門です。
ちなみに、凱旋門はこのシャルルドゴール広場以外にも数か所あります。
凱旋門があるシャンゼリゼ通りで食事がしたい場合は、こちらの記事でレストランをご紹介しています。
ピエール・エルメのレストランもあり、軽く食事もできます。
2.3. ガリエラ宮モード美術館とイヴサンローラン美術館
パリのガリエラ宮モード美術館は、凱旋門から近いです。

ガリエラ宮モード美術館(Palais Galliera/Musée de la mode de la Ville de Paris)は16区にある、イタリア・ルネッサンス様式の、フランスモードの歴史や、服飾史の説明、これまでのフランスモードに貢献したデザイナーやクチュリエの作品を展示している美術館です。
パリモードを牽引してきたマヌカン、オートクチュール、またプレタポルテのデザイナーのコレクションが展示されます。 シャネル展や、パリヴォーグ展もありました。 ファッション好きにはたまらないガリエラ宮モード美術館ですが、常設展は今は行っておらず、特別展や企画展のある時に開館しています。
住所とチケットの値段はこちらの記事を参照してください。
ガリエラ宮からも近い、徒歩で5分のところに、イヴサンローラン美術館があります。
モードやファッションに興味があれば、2つ一緒に見るのをオススメします。

イヴサンローラン美術館には、これまでのイヴサンローランがデザインしたデッサン、コレクションの作品が見れます。
これまでの発表してきたオートクチュールの作品の寄付も求め、美術館にも戻ってきていますので、展示されている可能性もあります。
イヴサンローランが世界的なデザイナーとなった背景や、美術館の住所はこちらのイヴ・サンローラン美術館を参照してください。
この2つの美術館は、1つに半日かかるとすれば、凱旋門をいれて1日でまわれます。
また、先ほど言いましたが、ガリエラ宮とYSL美術館は、開いていない時期もあります。 そんな時には、パリ市立近代美術館がオススメです。
ピンチヒッターというわけではないのですが、電気の妖精という巨大な部屋があり、ここは、一見の価値ありです。
パリ市立近代美術館は、パレ・ド・トーキョーの東にあるパリ市立の美術館です。
【電気の妖精】
— パリジャーナル(Sakurako) (@sakurakoparis) March 9, 2022
パレ・ド・トーキョーの東にあるパリ市立近代美術館です😊
この部屋は、電気の妖精という名前💜1937年の万博で制作された壁画がそのままこの美術館に設置されました。キュリー夫人やエジソンなど科学者が描かれています。
中央にはYSLの洋服も、思わず長居をします💕#RaoulDufy pic.twitter.com/ibOvQ59qOo
ここまでが、凱旋門から近い16区と8区にある美術館です。 次におすすめなのは、オルセー美術館です。
【2日目】
4. 5.オルセー美術館とセーヌ川クルーズ
オルセー美術館は、フランスのパリ7区のにある19世紀美術専門の美術館です。
1900年のパリ万国博覧会開催に合わせ建設された鉄道駅舎兼ホテルを、ジスカールデスタン元大統領が復興建設した美術館でした。
美術館は吹き抜けになっており、

1階の中央の銅像のコレクション、最上階の印象派やポスト印象派などの19世紀末パリの前衛芸術家のコレクションは外せないです。
オルセー美術館では先日ガウディ展がありました。住所などの美術館情報はこちらの記事を参照してください。
オルセー美術館はセーヌ川に面しており、(大体)半日から1日でまわれます。 セーヌ川のクルーズで発着駅が美術館の前にありますので、 美術館の後、クルーズ船に座ってゆっくりとセーヌ川を眺めるというのもオススメです。

セーヌ川クルーズ船のルートは、
などです。
- エッフェル塔
- 国民議会
- アンヴァリッド
- オルセー美術館
- フランス学士院
- ラ・シテ・ドゥ・ラ・モード
- パリ市庁舎
- ノートルダム大聖堂
- コンシェルジュリー
- ルーヴル美術館
- コンコルド広場
- オベリスクの塔
- グラン・パレ
- トロカデロ
各社がクルーズ船の波止場をセーヌ川上にもっていて、コースの順番が違うだけです。
橋も美術館も自由の女神も船から座って見れ、食事も一緒にできると、ちょっと優雅な気分です。
【3日目】
6. 7.ルーヴル美術館~オペラ座
ルーヴル美術館も、セーヌ川に面しており、オルセー美術館からも近いです。

地下鉄から行くと、駅のプラットフォームを見るのがオススメです。

ルーヴル美術館は、世界1のビジター数を誇っています。 モナリザや、ミロのビーナスなど、1日では鑑賞できない美術品があります。

それでも、ルーヴル美術館とオルセー美術館を1日で2つ同時にまわるのは可能です。 ただ、ルーヴル美術館は2日はかけないという人もいます。
ルーヴル美術館で見学をすると、2時間は最低あっという間に時間がたってしまい、「腰がいたい」状態になるかと思います。
ルーヴル美術館から徒歩で15分のところにオペラ座のガルニエ宮があります。 ここではバレーが観れます。
パリには、オペラ座が2つあり、ルーヴル美術館からも近いのが、ガルニエ宮です。
ネオバロック様式のオペラ座で、外から見るだけでもとても綺麗です。

内部の天井にはシャガールの絵が描かれています。オペラ座では公演もありますので、バレーを観るのもいいですね。
日程としては、オルセー美術館とルーヴル美術館と、夜のセーヌ川クルーズで2日かけるのが妥当でしょう。
夕方には、オペラ座でバレー観劇もオススメです。
【オプション3日目と4日目】
8.9. ボンマルシェとプランタンデパート
ボンマルシェはパリ7区、リーブゴーシュにある、老舗デパートで、パリのデパートの第1号店です。
オスマン知事の都市計画のなか、パリ観光に来る他府県のフランス人がデパートで買い物ができるように作られたのです。

ボンマルシェは、1838年に建設着工後、1869年に完成したのでした。
ボンマルシェデパートの住所
住所、24 Rue de Sèvres, 75007 Paris 最寄り駅 は「Sèvres – Babylone」駅です。
ボンマルシェデパートのあと、次にできた2号店のデパートは、パリ9区にあるプランタンデパートです。

ボンマルシェとプランタンデパートは、アールデコ様式の建築物です。
プランタンデパートは、実際ボンマルシェデパートと似ていますが、プランタンデパート内にはステンドグラスがあります。
デパートの中にあるレストランの天教にはステンドグラスがあり、特に綺麗です。
ステンドグラスをみながら食事はかなりおすすめです。
2つのデパートは単独で行ってもいいですし、プランタンデパートなら、屋上まで行け、ここまで行けばパリの景色を一望するのをオススメします。
ボンマルシェデパートでも食事ができます。どちらのデパートでも、食事とと併せて、お土産を買いで半日はみればいいでしょう。
【4日目】
10.11. リュクサンブール公園とドラクロワ美術館
4日目となりました。少し疲れも出てきたことです。 大物のルーヴル美術館を見学しあとは、公園でゆっくりとしてみましょう。
パリ6区にあるリュクサンブール公園(Jardin du Luxembourg )は、噴水や著名人の銅像などがある、パリのど真ん中にあるはずせない公園です。

上院議員議会もある公園です。
見どころは、天文の泉や、「ギリシャ人の俳優」銅像、ジョパンの銅像など、盛り沢山です。
この公園も無料で開放されています。ベンチが至るところにありますので、ほっこり座って休めるのもいいです。
そして、同じ6区には、ドラクロワ美術館があります。
リュクサンブール公園から、ボナパルト通りを通って、サンジェルマンデプ教会を通りすぎ、ドラクロワ美術館まで行けます。
ドラクロワ美術館は、こじんまりとしており、待ち時間もなく行けるところで、おすすめです。
サンジェルマンデプレ教会はパリで現存する最古の教会で、ここからはドラクロワ美術館までは徒歩で10分くらいです。

矢印の方向へ進み行けます。
この美術館はドラクロワが1863年までの最期の6年間をこのアパートで過ごしたということです。
現在は美術館になっており、ドラクロワの肖像画が出迎えてくれます。

場所的には、リュクサンブール公園からボンマルシェデパートが近いですので、この4日目のお昼にデパートに行き、お茶やランチをするのもいいと思います。 ボンマルシェデパートは綺麗で、見応えがあります。 その後、更にカルチェラタンの散策コースとするのもいいです。
12.13.カルチェラタンとクリュニー美術館
学生街のカルチェラタンは、大学の校舎が多く、パンテオン寺院やソルボンヌ大学がある場所です。

カルチェラタンのラタンは、ラテン語の意味です。 当時大学などの高等教育機関では、ラテン語で教えられていたのです。
このカルチェラタンの場所の定義は明確ではないのですが、サンミシェル通りからリュクサンブール公園までとなっています。

サンミシェル広場から北へ少し歩くと、中世のクリュニー美術館があります。

クリュニー美術館は、パリ5区にある国立中世美術館で、中世の絵画、彫刻、宝飾品など、そして、タペストリーは特に見逃せません。
「貴婦人と一角獣」(La Dame à la licorne)のタペストリーは、 15世紀末に作成された6枚のタペストリーの1枚(A mon seul désir唯一の欲望)です。

クリュニー美術館は、このタペストリーを見るだけでも価値があります。
【5日目】
14.15. マレ地区とピカソ美術館とカルナバレ美術館
カルチェラタンから少し離れた、マレ地区もパリの中心にあります。 文化的には、カルチェラタン同様に文化度が高い区です。
ピカソ美術館は、パリのマレ地区にあります。
美術館は1964年にパリ市の所有となり、1973年に亡くなるまでの膨大なコレクションがあり、作品数は3000点とも5000点とも言われています。
ピカソの死後に遺族がフランスへ相続税として納めた作品が展示されているからです。
2014年には、ニューアルされました。

油絵だけでなく、デッサン、版画、彫刻、陶器などの作品も、青の時代、バラ色の時代からキュービズム、新古典派主義の絵が所蔵されています。
もう1つのオススメ美術館は、カルナヴァレ美術館です。
カルナヴァレ博物館とも言い、パリ市の歴史資料を収蔵・展示している市立美術館です。

カルナヴァレの名前は、ブルターニュの領主イギリス名Kernevenoyがフランス語になってついたので、フランス語ぽくないですね。
修復工事に5年もかかり、2021年に再オープンとなりました。 この美術館も外せないです。
16.17. ヴォージュ広場とヴィクトル・ユゴーの館
ヴォージュ広場はパリのマレ地区にあり、歴史的建造物となった広場です。
この広場の建設は1605年に始まり、1612年に完成となりました。
ルイ13世とアンヌ・ドートリッシュの婚約のおりに、初めてお披露目となり、ここに住んでいたのです。
広場は正方形で、 赤と白のレンガでできた2階建ての建物で囲まれています。

広場には噴水があり、緑が多く憩い場ともなっています。
ヴィクトル・ユゴーは、フランスロマン主義の詩人・小説家です。 「レ・ミゼラブル」や、「パリのせむし男」の作家です。 このヴィクトル・ユゴーの館がヴォージュ広場の中にあります。
数多くのデッサンや絵画が残っています。

【6日目】
18.19. モンマルトルの丘とサクレクール寺院
パリのモンマルトルの丘はパリの北に位置する、芸術的な雰囲気漂う、緑が生い茂る場所です。

こんな独特な雰囲気があるモンマルトルの丘には、頂上にはテアトル広場と、サクレクール寺院があります。

このテアトル広場に観光客を相手に似顔絵をかく画家が多いのは、戦後にこの地域にまだ当時有名でなかった画家がいたからです。
その中にピカソや、マティス、ドガ、ルノアールなどがいました。
モンマルトルの地価が高騰して、当時の画家は南のモンパルナスへ行ってしまったのです。

モンマルトル丘は山の頂上にありますので、登るのが大変ですが、頂上の眺めは最高です。
モンマルトルの丘を午前中に見て、その後にヴァンセーヌの森までも30分くらいで来れてしまいます。
20. フランス国立移民博物館とヴァンセーヌの森と
パレ・デゥ・ラ・ポルト・ドレ(Palais de la Porte Dorée)にある、ポルト・ドレの宮殿は、別名国立移民史博物館とも言われています。

建築家がアルベルト・ラパルトです。
この博物館の内部には大きなフレスコ画があり、側面は天井まであるフレスコ画になっています。
1階は、フレスコ画の部屋とカフェがあり、ここは普段も無料で入ることができます。

1階にあるカフェは外の回廊にもあり、屋内で注文をして、回廊の席まで行けます。 特に朝がオススメです。
そして、このポルトドレの前には、ヴァンセーヌの森があります。 広大な池がある広大な公園です。

ヴァンセーヌの森では、ボートもあり、半日ゆっくりとできます。 動物園もありますので、美術館に疲れたら、動物園で楽しむのもいいですね。
以上ここまでが、圧縮して約6日でまわれるかと思う20ヶ所です。
パリで外せない名所
6日の間、夜の観光先として、
パリのエッフェル塔
エッフェル塔は、頂上まで登らなくとも、夜のシャンパンフラッシュを見るのはおすすめです。
このエッフェル塔が完成したのは、1889年でパリ万博の前に建設されたパリの象徴的な名所となっています。

シャンパンフラッシュはセーヌ川から見るととても綺麗です。

カルチェラタンのカフェ
カルチェラタンには、長い歴史のあるカフェがあります。
サルトルやボーヴォワールが通っていたとされる、サンジェルマンでプレ教会の隣にある、レ・ドゥ・マゴ(Les Deux Magots)、ル・カフェ・ドゥ・フロール(Café de Flore)など是非とも行っておきたいものです。


パリで是非ともまわりたい名所のまとめ
今回6日間でまわる20の名所をまとめました。 これら20の名所で時期によってはクローズしているところがあります。 最初にご紹介した、モード美術館は特別展時に開いていますので、この20ヶ所が同時に開いているのは稀です。
その点、公園はほぼ毎日開いていますので、クローズしている場所の穴埋めともできます。
また、クルーズやオペラ座、エッフェル塔は夜に観ると、1日が有効に使えます。
値段に関しては、美術館は大体16ユーロがマックスで、それ以外は教会も公園は無料です。ですので、食事以外はほぼかかりません。
やはり大きな項目は、パリ行きのチケットとホテルです。値段の比較はこちらのサイトも参考にしてください。 楽しいパリ観光を楽しんでください。