サンジェルマン・デ・プレはパリの知的で文化的な地区の代表ともいえる場所です。
その中心には、サンジェルマン・デ・プレ教会があり、実存主義者のサルトルやボーボワールに代表される作家、ジュリエット・グレコなどの歌手、芸術家が足しげく通ったカフェも今だにあるくらいです。
「カフェ・ドゥ・フロール」など、有名カフェやレストランをご紹介します。
6区サンジェルマンデプレの周辺の見どころ
パリ観光をするにしても、サンジェルマン・デ・プレは外せない区です。
第二次世界大戦後、この地区がパリの知的・文化活動の中心地となったのは、哲学者や、作家、映画監督などが、足しげく通ったから場所だったからです。
このサンジェルマン・デ・プレの名前は、教会と、また地下鉄4号線の駅にも使われています。
地理的には、ルクサンブール公園からも、カルチェラタンからも徒歩で20分くらいの場所です。
歴史を感じるカフェがあり、文化的だとか、インテリという香りがしてくる地区です。
高骨董商やおしゃれなレストラン以外にも、ドラクロワ美術館もあり、その他に、パリで一番古いと言われている、レストランもあります。
サンジェルマン・デ・プレ教会から見ていきましょう。
サンジェルマン・デ・プレ教会
サンジェルマン・デ・プレ教会は、地下鉄駅(St Germain des près)をでで、すぐ隣です。

パリ6区にある教会で、ロマネスク様式の建築で、現在ではパリで現存する最古の教会です。

教会には無料で入れ、ときおり有料のコンサートもあります。
サンジェルマン・デ・プレ教会のセーヴルの門
もう一つの見どころは、サンジェルマン・デ・プレ教会の東端にあるのがセーヴルの門です。

教会庭園の端の建物に寄りかかる奇妙な陶磁器の門で、これは1900年の万国博覧会の遺物です。 この「セーヴルの門」は、フランス製造業パビリオンの壮大な入り口の1つでした。 これはセーヴルの革新的な製造業の証であり、陶磁器の品質で評価されていました。 展示会が終了後、解体から救われ、現在の位置に移動されました。
ドラクロワ美術館
教会から、ドラクロワ美術館までは徒歩で10分くらいです。

ドラクロワ美術館の行き方はこちらの記事↓をご参照ください。
カフェ・ドゥ・フロール(サンジェルマン駅前)
レ・ドゥ・マゴ(Les Deux Magots)、ル・カフェ・ドゥ・フロール(Café de Flore)はサンジェルマンデプレを代表する、観光名所となっているカフェです。
レ・ドゥ・マゴと、ル・カフェ・ドゥ・フロールの2軒はお隣同士になっています。
サルトル(Jean-Paul Sartre)
ボーボワール(Simone de Beauvoir)
ゴダール(Jean-Luc Godard)
トリュフォー(François Truffaut)
プレヴェール(Jacques Prévert)
ジャコメッティ( Giacometti)
などの知識人がカフェに通い、人が人を呼び、カフェが俳優を作り、俳優がカフェを有名にしていったのです。
現在でもどちらもおひる時には平日でも列ができています。


リップはこの2軒の道を挟んだ正面にあり、サンジェルマン通りの向かい側には、「リップ」があります。
リップは、アルザスからパリにきた創業者が造り、今だに政治家や有名人が通っているブラッスリーです。 Kindle読み放題でご紹介しています。 ➡パリのブラッスリーとパリに生きた画家と映画
カフェ・ルイーズ
リップの隣には、ルイーズというカフェがあります。

その他、美術専門のエコール・デ・ボザールというグランゼコール(教育機関)がカルチェラタンにあり、隣にあるサンジェルマン・デ・プレは6区の中でも、パリでも一番地価が高い区でもあります。
サンジェルマン・デ・プレ周辺のカフェとレストラン
ドラクロワ美術館から徒歩で10分くらいで、オデオン駅に到着です。 駅の前のカフェや、レストランが沢山あります。
ジェルマン(オデオン駅前)
オデオン駅出口にはダントンの銅像があり、待ち合わせによく使われています。
このダントンの像の道の反対側には、パッサージュになっているアーケードがあり、中にはカフェやブラッスリーがあります。
こちらのブラッスリーは、ちょうどパッサージュの角にあります。

パッサージュの横にも席があります。

ジェルマン・カフェは、サンジェルマンデプレ通りにも席があり、ダントンの銅像を見ながらも食事ができます。
この日は、クロワッサンとカフェにしました。

こちらのカフェは、6区のわりには良心的な値段で、クロワッサンとカフェで4ユーロでした。
パッサージュを奥に進むと、古い石畳におしゃれなカフェやレストランがぎっしりとつらなっています。
ここのパッサージュ内の様子と隣のビストロのランチは【パリの30のパッサージュと裏道巡り】でご覧ください。
ル・プロコップ(オデオン周辺)
パッサージュ中には、パリで一番古いと言われる、「ル・プロコップ」というカフェ・レストランがあります。
このカフェには特に啓蒙思想のヴォルテールやルソーなどの哲学者が通っていたとされています。

古いだけあり、中の装飾が古き良きパリの時代の内装で、レトロ感があります。
そのまま、パッサージュを奥に進むと、ヴァン・エ・テロワールが見えてきます。
ヴァン・エ・テロワール(オデオン周辺)
中はそう広くはなく、木を活かした内装です。
雰囲気が良くお店の人が親切で、値段も手ごろですし、サービスは良いです。
この日は、前菜にラビオリを頼みました。

メインには、ブフ・ブルギニョンです。この料理は、パリでも古めのレストランでないと、今は食べられません。

デザートは、カフェ・グルモンにしました。 このレストランに座っているとパッサージュを行きかう人が見えます。

散歩をしたり、買い物をして、パッサージュを通り過ぎていきます。
不思議な感じがするレストランです。
まとめ
サンジェルマンデプレ教会と周辺の観光スポットのカフェとレストランをまとめました。
カフェ・ドゥ・フローなどのカフェには観光客がもちろん多いのですが、雰囲気が良いので、地元の人もきていますし、俳優さん達も来るカフェです。
そのままサン・シュルピス教会へもいけますし、リュクサンブール公園も隣にありすぐです。