パリ観光で外したくない6区、サンジェルマン・デ・プレにドラクロワ美術館があります。
ドラクロワがアトリエ兼自宅にしていた場所が美術館になったのです。
絵画だけではなく、直筆の手紙やデッサンも展示されています。
ウジェーヌ・ドラクロワ美術館(パリ6区)
図書室、アトリエのテーブルなどもありますし、中庭があり、そこには小さいながらもバラがあって落ち着ける場所です。
ドラクロワが晩年をすごした美術館となったアトリエをご紹介します。
ウジェーヌ・ドラクロワ美術館への行き方
地下鉄4号線のサンジェルマン・デ・プレ駅を降りると、そこにサンジェルマンデプレ教会が見えます。
この教会は、パリで現存する最古の教会で、ドラクロワ美術館までは徒歩で10分くらいです。
矢印の方向へ行けばわかりやすいです。
ウジェーヌ・ドラクロワ美術館の特徴
サンジェルマン・デ・プレ教会の裏手Furstenberg通りまで行くと、小さな広場が見えてきます。
ドラクロワは19世紀のロマン派画家で、1863年までの最期の6年間をこのアパートで過ごしたということです。
現在は美術館になっていますが、中庭正面玄関に行く前に、アーチになった入口があります。
2階建ての建物で、アトリエも別館になっています。
まず中に入ると、左手がチケット売り場、右手が展示室となり、階段を上がると展示室へつながっています。
ドラクロワの肖像画が出迎えてくれます。
中に入ると、風景画があり、ゆったりとした展示になっています。
アトリエには、実際にドラクロワが使っていたパレットや筆の展示もあります。
小さな美術館ですが、裏手には中庭があります。
ウジェーヌ・ドラクロワの画家人生
ドラクロワはロマン派の画家で19世紀を代表する画家です。
フランス革命の勃発が1789年、その後の激動期のフランスを描いた画家です。
「民衆を導く自由の女神」の絵は有名です。
フランス7月革命の際にフリジア帽と呼ばれる帽子をかぶり、市民の先頭に断ち戦う女性が描かれていますが、この作者がドラクロワです。
7月革命を記念した7月の塔はバスチーユ広場にあります。
ドラクロワの『民衆を導く自由の女神』
絵画のタイトルは、『民衆を導く自由の女神』、
この女性がフランスでは、マリアンヌ像といわれています。
1830年7月27日、28日、29日、報道の自由に関する新法律とブルボン王政復古体制の過酷さに反発したパリの民衆が蜂起しました。
いわゆる7月革命です。7月29日はフランス王位へのブルボン家の復帰の終わりを象徴する日となりました。
この革命で、オルレアン公ルイ=フィリップがフランス王、国民の王となりました。
ドラクロワは1830年の出来事に触発され、この歴史画を描き、1831年のサロンで『民衆を導く自由の女神』を発表しました。
一度作品は非公開となり、ドラクロワは1855年の万国博覧会での個展で展示でき、1874年以降、フランスが購入した他のドラクロワ作品とともにルーヴル美術館で展示されたのです。
この絵画は、ドラクロワの美術館にはなく、ルーブル美術館に所蔵されています。
サンシュルピス教会
サンシュルピス教会は、ドラクロワ美術館から南にあります。
サンシュルピス教会とドラクロワ
リュクサンブール公園から北に位置しています。
中央には噴水があります。
四角形の大きな水盤を持つモニュメンタルな噴水は、高さ約12メートルで、4人の重要なフランスの宗教家の像が設置されています。
- ボシュエ(Bossuet)
- フェヌロン(Fénelon)
- フレシエ(Fléchier)
- マシヨン(Massillon)
このサンシュルピス教会に壁画「ヤコブと天使の戦い」があります。
ドラクロワはサンシュルピス教会の壁画を描くため、アトリエ兼住居を改装したいうことです。
ウジェーヌ・ドラクロ美術館詳細情報
庭園も綺麗ですし、ゆったりとした空間の美術館ですので、時間をかけてまわりたいですね。毎月第1日曜日は無料です(^^♪
まとめ
サンジェルマンデプレにあるドラクロワの美術館からサンシュルピス教会をご紹介しました。
この一帯はまさにサンジェルマンデプレの雰囲気で覆われています。
文豪が通ったカフェの、レ・ドゥ・マゴやカフェドフロールなどのカフェも近く、パリの雰囲気を感じる場所です。
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