
観光大国のフランス、その中でもパリの街並みは格別綺麗です。
セーヌ川やルーヴル美術館、オルセー美術館、その他にリュクサンブール公園、ボンマルシェのデパートと、パリには個別の綺麗なパーツの存在もありますが、何故パリの街並みが綺麗かは、パリという街が区画整備されたからと言えましょう。
折しもナポレオン三世の時代に、パリには急激な人口増加がありそれに対応するため、都市改造をオスマン知事に任せてパリ大改造を行ったのです。
現在のパリの美観は、区画整備されたパリの構造にもよりますが、洗濯ものをバルコニーに干すことや、景観を損なうような建物の建設は規制されています。
そんなパリは、案外と小ぶりで、徒歩で何北、東西と横断もできます。
おすすめ観光場所をお伝えします。
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パリの街並みってどんななの?特徴は?
パリという街は、約100平米とコンパクトで、南北、東西が約12キロの長さで、徒歩で約2時間半で、端から端まで横断できます。

1~20区までの行政区に分かれており、公園や歴史的建造物があり綺麗なので、スイスイ歩けてしまい、1時間はあっという間です。
パリの街並みの大改造の歴史

パリの今の都市美観は、ナポレオン三世の時代にできました。 1840年位から、パリの人口が急激に増えたために、パリの都市整備を急務と考えたナポレオン三世が、オスマン知事(Georges-Eugène Haussmann)にパリの都市改造計画を推進させ、今の形状ができたのです。
オスマン知事は1850年代から約20年間、セーヌ県知事の役職にあり、その間に都市計画を進めたのでした。
道の整備では、狭い道路は取り壊わされ、アヴェニューと言われる大通り(オー、シャンゼリゼの大通りも)ができたのです。
凱旋門広場には凱旋門の周囲に道を作り、信号をつけずに通過できる「ロン・ポワン」を設置し、人口増加と共に交通渋滞の解消となりました。
衛生管理も急務となり下水道の整備もされたのです。
駅ができ地方とパリを結ぶ列車も走り、地方からもパリへ観光客がくるようになりました。
その他、緑のある公園を設置し、市民の憩いのヴァンセーヌの森やブーローニュの森ができました。
パリの中心のセーヌ川の古いパリ
コンパクトなパリには、現在は20の行政区がありますが、パリの都市改造計画までは10区までで、それが古いパリでした。
今からは想像がしにくいですが、当時はシテ島は貧民窟だっと言われおり、都市計画で、下水道もでき、道路も整備され、今セーヌ川にある2つの島はパリの1等地です。
パリの中心の東西に流れるセーヌ川の真ん中に、西にシテ島と東にサンルイ島があります。
これは2つの島は「パリ発祥の地」と呼ばれ、まさしくセーヌ川の中州にあるパリの中心地です。
セーヌ川にかかる橋からの景色は、心を奪われるほどとも

この2つの島には橋は約7本を歩くと、約2時間位でしょうか。ぐるっと1周できます。

また、ブキニストと言われる、古本やポスターを売っている露店があり、風物詩となっています。

ノートルダム大聖堂は、シテ島にあります。

まだ、修復で痛ましいですね。
公共交通交通機関は便利にでてきいます。
パリの公共交通機関と主要駅
オスマン知事の行った、パリ大改造計画は大がかりなものでした。
その一つが、駅の設置でした。
北駅
東駅
リオン駅、
モンパルナス駅、
サンラザール駅
とあります。
東駅ができたのが1947年と、正に東のストラスブール地方と結ぶラインとなりました。
横の階段です。↓

サンラザール駅は既にあった駅で、クロード・モネがサン・ラザール駅の絵を描き、シリーズで12枚もあると。

今では欧州一の旅客数を誇る北駅と、グルメの都市リオン市と結リオン駅はオスマン知事が手掛けた駅です。

パリの公共交通機関と地下鉄・バス
パリの公共交通機関は、発達しています。 ただ、日本駅の構内のように綺麗とはいきません。 ストもありますが、安いです。
駅以外には、
RER
地下鉄
バス
路面電車
があります。
RERは、郊外電車で、海外からの飛行機が発着しているシャルルドゴール空港も通るラインもあり、これでパリとパリ近郊とを結んでいます。

地下鉄の駅には、「Metro」と書いています。
地下鉄はパリ20区に路線が張り巡らされて、地下鉄だけで充分に移動できます。
地上には、バスや路面電車もあり、地下鉄と違い移動中に街並みを観れるのは嬉しいです。
パリの観光スポット・美術館・エッフェル塔
セーヌ川にある、シテ島とサンルイ島がパリの中心地で、
北には、モンマルトルの丘、
東には、ヴァンセーヌの森、
南には、モンパルナス駅、
西にはブーローニュの森があり、
街の至るとことろに、
公園、
美術館、
デパート、
噴水、
教会、
があります。
北に位置するモンマルトルの丘には当時ピカソなどの画家が集まっていた、場所で、今でも、観光客を相手にした似顔絵を描く画家が広場におり、アートな世界を感じさせる作りになっています。
モンマルトルの丘の頂上に、サクレクール寺院があります。 パリで一番の観光客を誇っています。
東にある、ヴァンセーヌの森、
パリのルーヴル美術館~ピカソ美術館
ルーヴル美術館は、パリのど真ん中1区、セーヌ川沿いにあります。 ナポレオン三世がパリの経済発展に伴い、美術品を購入し、その所蔵量で、世界1のビジター数とも。 その数字はどうかは別して、モナリザや、ミロのビーナスなど、1日では鑑賞できない美術品があります。

そのほか、駅跡を大改造してできたオルセー美術館、
パリ4区にあるピカソ美術館、
ドラクロワ美術館など。
このドラクロワ美術館は、こじんまりとしており、待ち時間もなく行けるところで、おすすめです。
パリのデパートの第1号店ボンマルシェ
オスマン知事の都市計画が進み、それと並行してデパートも建設されました。 パリのデパートの第1号店のボン・マルシェができました。

次に2号店のプランタンデパートも建設されていくなど、駅ができ、デパートができ、首都と地方が結ばれる、また消費がされる構造ができました。


ボンマルシェとプランタンデパートはアールデコ様式で、人目を引きます。 プランタンデパートの内部にある、ステンドグラスは特に綺麗で、ステンドグラスをみながら食事ができるレストランもあります。
パリの凱旋門広場と凱旋門とシャンゼリゼ通り
凱旋門があるエトワール広場がシャンゼリ通りの頂上にあります。
放射状に広がる通りが凱旋門に通じて、車がぐるっと周れます。 スピードが結構あり、道にでるのが大変です。

パリのエッフェル塔
エッフェル塔が完成したのは、1889年ですので、オスマン知事の退職後、パリ万博の前に建設されたパリの象徴的な名所となっています。
シャン・ド・マルス公園の北西にあり、キャトーズジュイエの花火大会や、大規模な野外コンサートが、この公園で行われます。


エッフェル塔はパリ観光客数では、ルーヴル美術館に次いで4位です。
パリのオペラ座ガルニエ宮
歌劇場のオペラ座ガルニエ宮もオスマン知事の都市計画の一つでした。
着工が1862年、それから完成まで約10数年もかかったり完成は、1875年と、知事が役職を離れてからの完成となったのでした。
ネオバロック様式のオペラ座の内部の天井にはシャガールの絵が描かれています。
パリ国立オペラの公演会場の一つで、バレエの演目が多いです。
パリの街並みと石畳み
石畳もパリの街並みの一つですね。 旧市街のカルチェラタンには石畳が集中しています。
カルチェラタンと石畳
カルチェラタンといえば、大学の校舎が多く、パンテオン寺院やソルボンヌ大学にも石畳が多いです。
ソルボンヌ大学です。

その他に、オデオン駅にある、ダントン像の前にあるパッサージュにも石畳が敷き詰められています。

この6区のカルチェラタンとサンジェルマンデプレは、歴史を感じる場所です。
モンマルトルの丘の石畳
石畳が集中してある一つの場所に、モンマルトルの丘があります。 アルベスという駅から、階段でモンマルトルの丘の登っていくのですが、結構大変ですが、この雰囲気がたまりません。


この石畳は、パリの街並みの一部をなしており、とても綺麗で情緒があります。
シャンゼリゼ通りの石畳
オー、シャンゼリの歌にある、シャンゼリ通りも石畳でできています。 この道は交通量も多く、道にいると、「ごお~~」という音が聞こえます。

パリの街並みのまとめと現代の外観
古いものと伝統を大切にするパリの街並みです。
アップルストアの外観
街の景観を壊さないようにされている建物が多いのもパリの街の特徴です。 【シャンゼリゼ通りのアップルストア】

住所 114 av. des Champs-Élysées 75008 Paris
【オペラ座のアップルストア】

住所 12, Rue Halévy, 75009 Paris
【サンジェルマンデプレのアップルストア】

住所 3, Rue Clément, 75006 Paris
アップルストアというと、マクドナルドのように、現代的な建物をイメージしますが、パリにある3店舗とも外観が綺麗に統一されています。
景観の美観維持には配慮があるパリ市で、ここも行きたいと思ってしまいますね。
今回ご紹介したのは、パリの一部ですが、大体要所で4日位でまわれます。
ルーヴル美術館などは、丁寧に見ようと思えば2週間もかかってしまいます。
美術館は有料で、公園や教会は無料ですが、パリでは無料の公園や教会に見逃したくない石像や美術品も設置してあります。
噴水広場↓も中々おすすめです。