パリの街並みといえば、『石畳』を想像しますが、古いパリには石畳があります。
それに反し、新しいパリには高層ビルがかいまみれます。
パリには、
* 放射線状の道、
* パリの真ん中に流れるセーヌ川、
* パリ両端にある森や公園、
* 噴水広場、
* アベニューの奥にある歴史的建造物、
* カフェやブラッスリー、
がありますが、このパリの街並みを、
* 1 時代別
* 2 地域別
* 3 形状別
* 4 機能別
* 5 美観別
という視点でカルティエで分けてご紹介します。新しいパリもなかなかいいところです。
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パリの街並みと古いパリと新しいパリ
パリには古いパリと新しいパリがあり、20の区(arrondissement)に分かれています。
カルチェラタンというのは、古いパリのソルボンヌ大学があるあたりのカルチェで、5区から6区にあります。
パリの1~11区(合計20区あります)が古い街並みで、その周りが新しいカルチェになります。

古い街並があるカルティエからみてみましょう。
1 時代別の街並み
現在のパリの街並みは、ナポレオン3世により都市改造整備され、綺麗に放射線状に伸びたアヴェニューがあります。
パリの中央のカルチェは、古代ローマ人が住んでいた時代まで遡ります。
古代ローマ時代の建造物
古代ローマ時代には、ローマ人がパリに居住していました。リュクサンブール庭園周辺やノートルダム大聖堂周辺に古代ローマ時代の建造物が残っています。
現在のクリュニー美術館の壁が当時の浴場でした。
【クリュニー美術館5区】

クリュニー美術館は中世の美術品を扱っている美術館で、古代の浴場はこの美術館の壁になっています。
中世の城壁や城郭と教会
中世のパリに建てられた城壁や城郭、教会があります。
ノートルダム大聖堂、
サン・シャペル教会、
サン・ジェルマン・デ・プレ教会、
などは、ローマ建築、ゴシック建築です。
【ノートルダム大聖堂4区】

ノートルダム大聖堂は依然修復工事中ですが、大聖堂前はみることができます。
【サンジェルマンデプレ教会6区】

ノートルダム大聖堂には入れないからというのではなく、パリで最古な教会のサンジェルマンデプレ教会は一見の価値ありです。

オスマン改造期の街路や広場
オスマン知事はナポレオン三世の信頼を得て、パリの都市計画を遂行した人物ですが、その前17世紀には、ルイ14世の治世にフランスの都市計画家ル・ノートルにより改革が行われていたのです。
その後、ナポレオン3世からオーダーを受けたオスマン知事(Georges-Eugène Haussmann)が、パリの都市改造計画を推進し、今のパリがあります。
代表的なものとしては、シャンゼリゼ通りのエトワール凱旋門、シャンゼリゼ通り、グラン・ブールバール、オペラ座、サンオギュスタン教会があります。
【凱旋門8区16区】

アヴェニューと言われる大通り(オー、シャンゼリゼの大通り)です。
【オペラ座ガルニエ宮9区】

大きなアヴェニューがあり、その奥の建物があるという構図です。
オペラ通りのアヴェニューの行き止まりにオペラ座があるのも、典型的なナポレオン三世の好みです。
ビル群のモンパルナスとベルシー
パリの高層ビルの代表的なものとしては、モンパルナス駅周辺や、ベルシー、ラ・デファンス地区があります。
【モンパルナス駅14区】

このモンパルナスタワーができた時も、パリでは批判が集まりました。

また、近年では、ミッテラン元大統領のグラン・プロジェ(大プロジェクト)の一環として、パリ市内に新しい公共施設の図書館やオフィスビルが建設されました。
【フランス国立図書館12区】

bnf=フランス国立図書館の意味です。

地域別では、
2 地域別の街並み
地域別では、パリのど真ん中を流れるセーヌ川、モンマルトルの丘周辺や、カルチェラタンの街並みがあります。
セーヌ川
パリ市内を流れるセーヌ川沿いには多くの観光スポットや美術館があり、その美しい街並みが人気です。
【サンルイ島とシテ島】
セーヌ川の真ん中に、西にシテ島と東にサンルイ島があります。
これは2つの島は「パリ発祥の地」と呼ばれ、まさしくパリの中心地で、ノートルダム大聖堂があります。

この2つの島には橋は約7本あります。

セーヌ川左岸にはエッフェル塔やオルセー美術館、セーヌ川右岸にはルーブル美術館やノートルダム大聖堂があります。
【オルセー美術館7区】

また、セーヌ川に架かる橋もパリ市内のランドマークの一つです。
【アルコル橋5区】

美しい夜景が見られることでも知られています。

【ノートルダム大聖堂前5区】

セーヌ川の橋から観る夜景には情緒を感じ、夕方の観光客も多いのです。
【ブキニスト4区】 また、ブキニストと言われる、古本やポスターを売っている露店があり、風物詩となっています。

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モンマルトルの丘
モンマルトルは、独立した市でした。 今だに独立を支持する意見があり、カルティエというよりも、市とも言えほど大きい区です。
モンマルトルは、パリ市内の北側に位置する丘陵地帯で、かつては芸術家たちが集まる街として知られていました。
そのため、今でもモンマルトルには多くの美術館やアトリエがあり、街並みにも芸術的な雰囲気が漂っています。
【モンマルトルの丘18区】

また、丘の上にはサクレ・クール寺院があり、パリ市内の景色を一望することができます。
【サクレクール寺院18区】

サクレクール寺院の外壁は白で、自動的に雨で洗浄される壁で実際白く、ここまでくると登ったという意識があります。
カルチェラタン
カルチェラタンは、パリ市内の南側に位置する地区で、古くから学生や芸術家たちが集まる街として知られています。
ラテン語が学問の言語であったことから、この地区が「ラテン街」と呼ばれるようになり、カルティエラタンとしても名前が通っています。
また、カルチェラタンには多くのカフェや古い本屋があります。
【カルチェラタン5区】

また、街並みには中世の建物や教会などが残っており、歴史を感じることができます。
【サンミシェル駅5区】

インターネット販売の競合のせいで潰れたジベール・ジョーヌがあった、サンミシェル駅です。
3 形状別の街並み地域別の街並み
古いパリには、狭い道の街並みがあります。
サンミシェル
パリの中世時代の町並みなど、古い街並みに見られる形状です。建物が密集しており、路地や通りが狭く入り組んでいるため、迷いやすい反面、情緒ある風景が広がっています。
【路地にあるカフェ・サンミシェル5区】

バスチーユ
街を整然としたグリッド状に区画化し、広い通りを縦横に交差させた形状です。建物の配置が整然としているため、道路交通などがスムーズに行われる反面、個性が薄いとも言われます。
【バスチーユ前のドメニル通り12区】

ドメニル通りは広い通りで、整然としているため個性が薄いとも言われていますが、夜の夜景はとても綺麗で味があります。

4 機能別の街並み
パリを機能別にみる分け方をみてみましょう。
観光地モンマルトルの丘
観光地として知られる街並み: 観光客が多く訪れる街並みで、歴史的な建造物や美術館、博物館などが多くあります。
例えば、パリではモンマルトルやサン・ジェルマン・デ・プレ地区などが観光地として知られています。
【モンマルトルの丘18区】

映画「アメリー」の八百屋さん。上映後には、モンマルトルの丘への観光客は増えました。
レ・アルのショッピングセンター
商業地域として栄える街並み: 多くの商業施設やオフィスビルが集中している街並みで、大型ショッピングモールや専門店街、などがあります。
例えば、パリではシャンゼリゼ通りやレ・アルが商業地域として栄えています。
【レ・アルのショッピングセンター2区】

シャトレから近いレ・アルにはカノぺというショッピングセンターができ、地下に広がり手頃価格帯のブテックが入っています。

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5 石畳の街並み
パリには不便でも美観を重要視する面があり、新しいビルの建設規制があります。その辺りには石畳があります。
カルチェラタンと石畳
カルチェラタンといえば、大学の校舎が多く、パンテオン寺院やソルボンヌ大学の前も石畳です。
【ソルボンヌ大学】

オデオンと石畳
その他に、オデオン駅にある、ダントン像の前にあるパッサージュにも石畳が敷き詰められています。
【オデオン駅前パッサージュ】

この6区のカルチェラタンとサンジェルマンデプレは、歴史を感じる場所です。
モンマルトルの丘の石畳
石畳が集中してある一つの場所に、モンマルトルの丘があります。 アルベスという駅から、階段でモンマルトルの丘の登っていくのですが、結構大変ですが、この雰囲気がたまりません。
【モンマルトルの丘】

この石畳は、パリの街並みの一部をなしており、とても綺麗で情緒があります。
シャンゼリゼ通りの石畳
オー、シャンゼリの歌にある、シャンゼリ通りも石畳でできています。 この道は交通量も多く、道にいると、「ごお~~」という音が聞こえます。
【シャンゼリゼ通り】

パリの街並みのまとめ
以上パリ観光を楽しむための、パリの街並みをカルティエを通して、 * 1 時代別 * 2 地域別 * 3 形状別 * 4 機能別 * 5 美観別 別でご紹介しました。
ローマ人が住んでいたパリの時代を過ぎて、今回ご紹介したカルティエのパリの街並みにはいまだに石畳があり、そこを通り教会の鐘の音を聞くと、映画のワンシーンが浮かび上がってくるかと思います。 機能別でみると、高層ビルがある新しいパリもみどころがありますが、モンマルトルの丘やセーヌ川の辺りは何度行っても情緒があり、しっとりとした趣きがありますね。