パリ6区にあるリュクサンブール公園(Jardin du Luxembourg )は、学生街のカルチェラタンの西にあります。
公園内には上院議員議事堂、噴水のある池、また著名人の銅像などが配置されています。
丘になっているモンマルトルの丘とは違い、平地で、緑をゆっくりと感じられる公園です。
見どころの天文の泉、彫刻などと、また周辺のカフェ(「Paris, je t'aime パリ、ジュテーム」の舞台となったカフェのル・ロスタン)やレストランをご紹介します。
リュクサンブール公園の見どころと周辺
リュクサンブール公園(Jardin du Luxembourg )は、カルティエ・ラタンの西隣にあります。
ほぼ四角形の公園の周りは柵で覆われていますが、無料でで開いていれば、どの入り口からでも入れます。
上院議会のセナはリュクサンブール宮殿
パブリックな公園なのですが、「セナ」と言って上院の(元老院と訳)議事堂もあり、噴水を見ながら椅子に座って眺められます。

この上院「セナ」は、上院はリュクサンブール宮殿とも言われており、下院の国民議会は、ブルボン宮殿で、チュイルリー公園付近にあります。
セナの周辺には、オデオン座(Théâtre de l'Odéon)、サン・シュルピス教会 (Église Saint-Sulpice)があります。
リュクサンブール公園内・ショパンの像
公園内には、沢山の銅像がありますが、音楽家のショパンの像があります。

西側から入ってくると、銅像も木々も綺麗で、銅像の中では、やはりピアニストのショパンが一番目立ちます。
ちなみに、ショパンの銅像は、17区のモンソー公園にもあります。
また、公園の芝生には立ち入り禁止です。

西側から入って、東に行くとセナが見えてきます。
リュクサンブール公園内・天文の泉
上院議会のセナから南に行くと、この「天文の泉」があります。

リュクサンブール公園内・ギリシャ人の俳優
セナから南に行かず、パンテオン側へ行くと、「ギリシャ人の俳優」の銅像があり、ちょうどバックにパンテオンが見えます。

俳優が左手に持っているのは、テキストで、台本で練習している様子です。
リュクサンブール公園内・メディシスの泉
その隣に、メディシスの泉があります。

公園の東側にある「メディシスの泉」です。 当初は、ルイ13世の母マリー・メディシスの依頼で作成され、 今ある像はギリシア神話の巨人で「ポリュペーモス」です。
リュクサンブール公園内・自由の女神
公園内の真ん中くらいにある、「自由の女神」です。
この自由の女神の左手には銘板を持っています。


銘板には、フランス革命時のバスティーユ牢獄襲撃が起こった1789年7月14日の日付が刻ざまれています。
リュクサンブール公園は、大体1時間くらいでまわれます。
そのまま公園を背にして北へ行くとオデオン座があります。
リュクサンブール公園の周辺の見どころ
オデオン座
公園を北に行くと、オデオン座(Théâtre de l'Odéon)があり、新古典主義建築の国立劇場です。
1782年にパレロワイヤルにある、コメディ・フランセーズ劇団の劇場として開場しました。

戦後になると、コメディ・フランセーズの第2劇場とされ、パレ・ロワイヤルのほうは、第1劇場は「リシュリュー館(Salle Richelieu)」で、こちらのオデオン座は、「リュクサンブール館(Salle Luxembourg)」となりました。
その後、ミッテラン大統領の時代になり、1990年、コメディ・フランセーズから離れ、全くのヨーロッパ劇場的となり、欧州のの劇団や演出家が上演することにもなりました。
とはいえ、場所が奥まっているので、コメディ・フランセーズほど有名ではないです。
サン・スュルピス教会
サン・スュルピス教会 (Église Saint-Sulpice)は、オデオン座から真っ直ぐ北に歩いて行くと、右側に見えてきます。

カトリックの聖堂で、サン・シュルピス広場の前にあります。大きさは、ノートルダム大聖堂よりわずかに小さいくらいで、パリ第2の大きさです。
今年シラク元大統領の葬儀があり、この教会で告別式がとり行われました。
リュクサンブール公園周辺のカフェとレストラン
テラス・ドゥ・マダム(公園内カフェLa Terrasse De Madame )
こちらのカフェは、公園内にあります。

テラス席と、中とどちらでも、食事もお茶だけでもできます。
今年の3月にオープンしました、値段も、メインで16ユーロ位であります。
ル・ロスタン(公園前カフェLe Rostand)
こちらのカフェは、公園を出た、ロスタン広場にあり、とても有名なカフェです。

エドモン・ロスタンというフランス人の劇作家がいましたが、そのロスタンの前に「ル」がついています。
このカフェでは、いくつもの映画の撮影がありました。
「Paris, je t'aime パリ、ジュテーム」という映画の舞台になったカフェです。
2006年に作られて短編20話のオムニバス映画で、そのカルティエ・ラタンの部分で、第17話の舞台になり、ジェラール・デパルデゥーが出演していました。
その他、ソルボンヌ大学教授イスラム・カダレの著書、「Matinées au Café Rostand カフェロスタンの朝」があります。
オ・ドゥ・オリーブ(元老院前Aux 2 Oliviers)
こちらのオ・デゥ・オリーブは、セナの真ん前にあるレストランです。
雰囲気が良く、奥の席に大人数でも座れる、大きなテーブルがあります。お店の人が親切で、値段も手ごろです。

この日はイカ墨のパスタを選びました(^^♪

料理はとりわけ、星付きのレストランのように繊細というわけでななく、良い素材を使って、オリジナルな料理を出しています。
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まとめ
リュクサンブール公園には、上院のセナ、ギリシャ人の俳優の銅像、パンテオンとメディシスの泉は、外したくないですね。
観光客の数は多いですが、大体ゆっくりと歩いても1時間くらいでまわれます。
公園に北にある、ル・ロスタンのカフェは、映画にも登場するパリのカルチェラタンの文化を感じさせる公園です。
繰り返しますが、リュクサンブール公園は無料です。
パリ行きのチケットの費用と約1週間の滞在費用につてはこちらの記事をご参照ください(^^♪