6月30日に第1回目のフランス議会総選挙が行われます。
下院の国会選挙のことです。
急遽国会選挙が執り行われるのは、国会の解散があったからです。
こんなことになったのは、現在のフランス第5共和政では、大統領権限で国会を解散できるから。
6月初めにあった欧州議会選挙の結果で極右が票を伸ばし、ご機嫌斜めな大統領は、欧州選挙日の夜に解散すると宣言。
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6月30日の第一回目国会議員選挙の投票予測
国会議員選挙は2回にわけて行われ、1回目投票が6月30日です。
この投票予測では、欧州議会選挙で得票数が多かったRN(極右国民連合)が有力です。
Législatives 2024 - Dernier sondage intentions de vote
2024年国会選挙 - 最新の投票意向アンケート結果
国会議員選挙2024アンケート結果
高得票率は、上から
NFP=左派連合
MAJ=マクロン党
LR=旧右派
RN&LR=極右国民連合とシオティ
となっており、RN&LR=極右国民連合とシオティ派は、過半数を取れる現状と。
何故今国会解散と6月30日の国会議員選挙が?
現職のマクロンさんが『国会解散します』と国会を解散してしまったせいで、選挙キャンペーンが慌ただしく行われています。
欧州議会選挙とフランス総選挙の違いは?
欧州議会選挙で得票数を伸ばしたRN(極右国民連合)ですが、実生活にはそう影響がありません。
欧州議会の決議事項は欧州方向性を決め、直接的なフランスの決議事項ではないのです。
欧州議会での採決事項は、それがそのまま適用されるかはフランス国内で採決となります。
フランス議会選挙と政府
その点国会の選挙はフランス国内の政策を決めるので、大事です。
党の政策で実生活に影響がでます。
得票率が高い党から首相を選び、その党の政策が実行されていきます。
選挙の得票数で、党の議席数が決まりま、各党の国会議員数が決まります。
マジョリティーって何?
マジョリティーから首相が選ばれます。
フランス語で、マジョリテと言っていますが、過半数を超えた党のことを、過半数超え党といいます。
過半数超えをすると、法案が採決されます。
RNがマジョリティーになることで移民問題の扱いが大きく変わります。
現職のアタル首相は?
首相は大統領特権の決断事項で、大統領が選任します。
現在のマクロン党は、マジョリティーに行かない党です。
その過半数以下の党のマクロン党からえらばれたのが、アタル首相でした。
アタル首相
極右のRNは議席数でマジョリティーを取れるか?
もしかすると、とれるかも状態になってきました。
極右の国民連合の票が伸びている理由
上の票では、国民連合RNは右派のシオティ議員とタックルして、36%とゲットするとなっています。
RNのリーダーは、ジョルダン・バルデラ。
若干29歳で閣僚経験がない、高学歴ではない青年。
決めては、マリーンルペンのお姉さんの娘の婿。
つまり、ジョルダンバルデラとマリンルペンは親戚関係。
昇進が早かった理由の一つです。
このバルデラさんが人気なのは、これまでのマクロン党の政策の不満因子を消すと言っています。
てっとり早くいうと、購買力を付けてくれると、移民問題を解決してくれると期待されています。
貧困化が進む地方都市では、月末にガス代、電気代、ガソリン代は払えないとなると、マクロン党ではもうダメと判断しているのです。
ジョルダン・バルデラが首相に?
党員代表はジョルダン・バルデラさんですが、彼計算が弱いですね。
年金改革の支払い日、年金かけ数があいまいです。
最初は60歳から受給可能と、1週間後には、66歳と。
ただ甘いマスクも売り物で、地方都市の貧困している家庭には、間違えても影響が内容で、アタル首相とのディベートのあとでも、36%をキープしています。
マジョリティーなしではジョルダン・バルデラが首相にならない?
バルデラさんが言っているのは、マジョリティーを手にしないと、首相にはならないと。
実際のところ、マジョリティーなしでは、右派と協力しても、採決で過半数がとれません。
この3年のマクロン党がそうだったように、極右とて同じ結果なので、首相の座を辞退すると言っています。
まとめ・日本人
フランスにいる日本人には、在留カードとかきになる動きをする極右です。
Double nationalité
政権についたらという条件ですが、バンデラさん7月から、公的機関の要職には、2つの国籍を持つフランス人を付けないと、立法化すると言っています。
現在のところそうなっても、日本人の場合は、2つの国籍をもっている人は少ないかと。
ただこのまま続くといい雰囲気ではないのですが、フランス国内で働かない外国人へ給付金を流している政府にはうんざりという空気で、極右人気はつづいています。
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