家族や友達との旅行ももちろんいいのですが、一人でふらっとでかけるのも楽しいですね。
好きな時に好きなものを見、好きなものを食べられるのは一人旅の最高のメリットです。
パリは、食べたいもの、見たいものが沢山あって、一人旅にはとても魅力的な都市だと思います。
ただ・・パリをよく知らない方にとって、一人でパリを旅するのはなにかと不安が大きいのも、事実だと思いま す。
何かのトラブルに遭わないだろうか、急に体調を崩したりお金を落とした時にどうしたらいいんだろうか、いろんな場所でのTPOは・・などなど、不安に思うことはたくさんあると思います。
そこでこの記事では、それらパリ初心者の方の「不安」をなるべくたくさん取り上げ、パリ在住20年の管理人が思う対処法や連絡先などについてお伝えいたします(^^♪
- パリ一人旅のトラブルや不安への対処
- 急に体調が悪くなった時の不安
- 現金の下ろし方の不安
- 交通機関のチケットの買い方と乗り方の不安
- 場所に合わせたTPOやマナーの不安
- 日本が通じるところがないのかの不安
- まとめ
パリ一人旅のトラブルや不安への対処
パリ市内を歩くときの注意
【意識】
日本はなんといっても、世界で一番安全な国です。 それで日本人は、「ボーッ」としていて、隙がある人が多いです。
管理人も最初に、パリに到着したころは、バッグの持ち方一つにしても隙だらけでした。
そんな雰囲気を出してしまうと、自然とパリ市内でも目立ってします。
【危険なエリア】
危険なエリアについては、パリ市内には特にこれと決まってはいません。が、ひったくりはあります。
パリ市内を一人でぶらぶら歩くときに危険はありませんが、一般的に時間帯によって避けた方が良い区域があります。
日中でも17区の東や、18区、19区、20区はなんとなく怪しいと感じる地域かもしれません。
道で「お金を下さい」とか、「タバコを下さい」とか言って来る人はいますが、アメリカとは違って、銃を突きつけられて『金を出せ』と脅されるというようなことはありません。
【服装や手荷物】
市内に同化をするという意味でも、交通機関の移動だけではなく、美術館や博物館や蚤の市なんどへ行くのも、ひったくりもありますので、軽快な恰好が良いです。
服装は、毛皮のコートや貴金属を身に着けて、地下鉄や郊外線で移動すれば見せびらかしているようなものですので、必ずといって良いほど、道でバっグのひったくりの標的になってしまうでしょう。
ひったくりなどは、子供がグルになって行っていますので、財布を盗られたら、追いかけても、追いつけるものでもありません。
ですので、危険に遭わないために注意すべきことは、
大きい荷物は持たない、服装はジーンズやスニーカーにする、22時以降は人通りの少ない場所には行かない、タクシー移動にするというのが大事です。
もし、お金を盗まれたり、バッグのひったくりに遭えば、警察に届けて下さい。(警察への届方は下の別記事を参照して下さい。)
次の項からは、それぞれの場所で、どのように気をつけるべきかを、ポイントでお伝えします。
地下鉄でスリに遭わないようにするには
交通機関の郊外線や地下鉄の構内にはスリもいますので、肩から下げているバックが背中側にある場合は、気を付けてチケットを購入しましょう。
シャンゼリゼ通りのあの華やかさとは対照的に、路線によっては、地下鉄の構内は(こんな車両に乗って大丈夫?)と思うほど、陰気で尿の臭いがある構内もあります。
車両に乗り込むと、物乞いの人が車両に乗り込んできて、「お金をください」と言って、目の前に1分も立っている人もいます。
管理人もそんな人が目の前に立たれると苦手です。下を向いているか、あっちを向いていれば、いなくなりますが、お金をくれるかもしれないと思うと、ずっといる場合があります。
お金をあげたければ、あげればいいですが、後で必要な時に小銭がなくて困らないようにしないといけません。
その他、物乞いだけではなく、スリに目をつけられないようにするには、地下鉄の車両に乗るときは、ハイヒールやブランド品を身に着けないことです。それは「持って行って下さい」と言っているようなものですので、ジーンズと運動靴が無難です。
バスの中で気を付けること
地下鉄よりは、バスの方がずっと車両内が明るいですし、物乞いの人はまずいません。
ただ、地下鉄と違って、バスには買い物の荷物を沢山もって乗り込んでくる人や、ベビーカーを押している人なども多いので注意が必要です。
旅行者は地下鉄に比べて少ないです。地下鉄よりも日常に市民が利用している感じが多いです。ですので、バスもブランド品とハイヒールは向いていません。
場違いな服装は関心を買いますので注意して下さい。
バス停には、椅子のベンチがあってそこに座って待てます。また、地図になっているグレーの枠の部分には、スマホが充電できるようになっていますので、急遽の充電の場合にはホテルまで戻らなくてもできます。
公共機関でスーツケースを持って移動する際の注意
地下鉄のスーツケースの移動はお薦めしません。
なにせ、階段が多いです。沢山詰めるとやたら重いですから、持ちあげたりして、腰をいためたらぎっくり腰になってしまうかもしれません。
パリのシャルルドゴール空港に到着して、市内までRERという郊外線の電車もありますが、RERはスリが多いです。
ですので、スーツケースを持った場合ならタクシー移動が無難です。空港からパリ市内までは50ユーロ(約6000円)の一律金額です。
今までは、渋滞があるとノロノロ運転になって、特にストライキなどの時は、値段が倍にもなっていましたが、今は均一料金ですので、タクシー移動をお薦めします。
お金やクレジットカードを落とした場合
お金やクレジットカードを落としたら、ほとんどの場合は返ってきません。
拾った人が良い人であれば、返ってくることもありますが、返ってくることを期待せずに、警察へ届けることはできます。
警察への届け方はこちらの記事を参照してください。
危ない目に遭った時の対処法
危ないと感じる場所に来たと思ったらすぐに引き返すのが得策です。
万一、道で「金を出せ」と言われたら(お金を下さいではなく)すぐに対処できるように、10ユーロ札などをポケットからすぐ出して、渡したら引き返すのが良いです。
管理人はパリ在住20年になりますが、まだそんな目には遭ったことがありません。道の雰囲気が急に変わって怪しいと思ったら引きかえして、にぎやかな場所へ行くのが良いです。
身の危険を感じたら、その場で大声を出すのが良いです。被害があれば警察に行き、届け出を出して、また旅行保険があれば、被害を滞在中に出すと、保険内容に応じて保証額が戻ってきます。
急に体調が悪くなった時の不安
旅行中に体調が悪くなるときもあります。
まずは外出中なら宿泊先まで戻り、横になり常備薬があれば服用して、それでも吐き気もおさまらないなどの時は、エス・オ・エス・メデゥサンといって、緊急医に来てもらうのが良いです。
救急医(エス・オ・エス・メデゥサン)への電話のかけ方
吐き気、腹痛、下痢などがひどい症状では、薬局が近くても歩いていけないですし、SOSメデゥサン(SOS MEDECIN)に連絡をして、来てもらうことをお薦めします。
電話で呼ぶと、ホテルまで医師が来てくれます。
電話をかけて、大体10分ほどオペレーターに繋がります。それで、症状を伝えます。
- お腹が痛い
- 吐き気がしてもう何時間する
- 下痢になって動けない
- 熱が○○度ある
などの症状をなるべく正確に伝えます。
オペレーターが、巡回している医師を探して、どのくらいの時間で来られるかを言ってくれます。だいたいは、30分で来てくれます。
空き状況で派遣されるまでの待ち時間が違います。
伝える事は、
- 住所
- 名前
- エントランスコード(ホテルならなし)
- 階数(何階か)
- エレベーターを降りて、ドアが右か左か、または号室
また、注射など、痛み止めの薬をもっている医師を派遣してくれるように依頼するのがポイントです。
医師が来てくれて、診断を行い、処方箋を書いてくれても、痛みで薬を買いに行けないこともありますので、痛みがひどければ、その場で医師に注射を打ってもらうように依頼するのがいいです。
薬や注射で痛みが治まれば、良くなってから薬を薬局に買いにいけばいいです。
またSOSメデゥサンへの支払いは、直接お医者さんへ現金やカードでお支払いします。パリで70ユーロくらいです。
日本の医療保険に加入していれば、費用は後で保険の種類によってはカバーされますので、あらかじめ日本を出発前に、保険会社に確かめて下さい。
また、道中で具合が悪くなった場合は、「消防車」を呼ぶのが良いです。
「救急医や消防車の呼び方」と、「痛い」の言い方についてはこちら2つの記事を参照してください。↓
携帯電話のレンタル
いざというときの為に携帯電話は持っておいた方が安心です。
海外で使えるWifi【SakuraMobile海外Wifi】
4Gで1日約880円です。 いざの時連絡が取れるようにするには、仏電子辞書か携帯電話ですね。
現金の下ろし方の不安
お金はVISAカードなら、ほとんどのパリの都市銀行のATMで24時間いつでも下ろすことができます。
または、最初にシャルルドゴール空港に到着した際に、お金をユーロに交換しておいてもいいですし、また出発前にレート交換率を調べて、日本でユーロへ換金しておいて、パリではお金を下ろしに行かないで、全部カード支払いにするということもできます。
銀行には、
- ソシエテ・ジェネラル ( Société Générale)
- BNPパリバ (BNP Parisbas)
- HSBC
- LCL
などあります。 パリ市内のほぼ地下鉄の駅の出口にどれかの銀行はありますので、VISAカードであればそのままユーロを引き出せます。
出発の前に、引き出し可能な金額をカードの発行会社に確認していくと良いです。
現金を使い過ぎることもないと思いますが、最後にタクシー移動で空港まで行くには50ユーロ必要です。カードで引き出したい時に、一度に引き出せる限度額を超えていて、現金を引き出せないとならないように気を付けましょう。
交通機関のチケットの買い方と乗り方の不安
地下鉄のチケットの買い方
パリの地下鉄(メトロ)には、赤い字で、入り口にMETROと書かれています。
日本から来ると、パリの地下鉄は陰気に感じると思います。陰気なだけならいいのですが、「スリ」も多いです。駅構内も場所によって、暗い所もあります。
構内の改札口付近にはチケットの販売機が設置されていますので、「Tickets チケット」と書いてある販売機でチケットが購入できます。
また「Navigo」とだけ書いてある販売機はチケットが買えません。
地下鉄のチケットのカルネの買い方はこちら↓の記事を参照してください。
場所に合わせたTPOやマナーの不安
レストランでの服装
バスや地下鉄では、スリ対策に「同化」する服装をお薦めしましたが、レストランは綺麗な恰好をして行った方がいいです。
そんな時は、女性ならヒールも履いて、男性ならネクタイを着用しなくても、それなりにおしゃれしていかなと、場違いな気がします。
ジーンズで行くというわけにはいきませんし、スラックスとスカートをはいた上に、冬場ならコートを着用すれば、下の洋服が目立っても、コートで隠れるのでいいのですが、春から秋で、高価なものなら、目立ちますので、タクシーで移動するのが無難です。
行き先が一つ星のレストランでも、皆がブランド品に身をくるんでいるわけでもないですが、やはり品が良い恰好をしています。
ですので、「気がひけない恰好」で心地良く料理をいただけるような服装が良いです。
また、高級レストランには一人で行く人は少ないですが、一人で食事をしている人も中にはいます。要は一人で楽しめると思えば気にしないで行くのが良いです。
地下鉄やバス停で
朝の交通機関ではラッシュがあります。朝の8時くらいから8時半くらいまでは、市内の地下鉄の改札口や車両の中では、1分でも会社に行きたいと思い、日本のレベルとまではいかずとも、押し合いもあります。
そんな時に、改札口で「ボーッと」していると、「そこをどいて下さい」などと言われます。
何を言ってきているかわからなくても、感じでいいことを言っていないのを肌で感じますので、改札口の前で立ち止まらないのが良いです。
バス停でなら、もちろん地下鉄ほど殺気立っていませんが、急いでいる人が多いです。
切符は朝に買おうと思い、わからないで機械の前でいろいろ迷ってボタンを押していると、後ろの人が怒ってきますので、前日に購入しておくのが良いです。
ホテルで
ホテルで1週間も滞在していると毎日顔を見て話すこともあるかと思いますが、「ボンジュール」は言っておいた方がいいです。
日本でなら、お客さんから「こんにちは」は言わなくてもいいですが、少なくとも欧州ではお客さんからでも、ホテルでこんにちはと言います。
文化の違いですが、お客という立場である意識はなくした方が、滞在をスムーズに終わらすことができるでしょう。
美術館で
美術館はやたらと大きいですので、館内で迷うことがあります。特にルーブル美術館などは、建物が入り組んでいます。一つ行く場所を間違うと、20分も歩くことになってしまいます。
館内の地図を広げて、ここに行きたいと指をさして係に人に訊けば、行先を「あっち」などど、さして教えてくれます。
その時にも、「ボンジュール」をまず言ってから問い合わせるのがいいです。
最初に一言を言わないと、教えてもらえないこともあります。
スーパーで
スーパーでなら、店中に入って買物籠を手に取れば、買い物の仕方は日本と同じです。対面のお惣菜コーナー以外では、中で話すこともなくスルーできます。
最後には、レジで買い物かごの商品を台の上に載せて会計を済ませます。
その時も、「ボンジュール」を言えば、あとはカードか現金で支払いを済ませるだけです。
対面コーナーでお惣菜を買うときは、どのくらいの量にするかを聞かれますので、プラスチックの容器の大きさを、指定するば良いです。手を使って、もっと大きいか、小さいかを伝えればわかってくれます。
日本が通じるところがないのかの不安
【現地の日本語が通じる機関】
パリにはいくつか日本人が経営している日本語が通じる機関があります。
日本人会と天理日仏文化教会と無料新聞を発行しているエスパスジャポンがあります。もしもの時には出向いてみると日本語でサポートしてくれるはずです。
天理日仏文化協会では、日本の行事の催しもあります。
また、電子辞書は持ち、道に迷ったときや、探し物などについて、だれかに聞ける体制を取っておくのが良いです。
カシオから電子辞書が出ています。出発前に日本語からフランス語への翻訳機能もみておいて、現地で使えるようにしておきましょう。
管理人も持っていますが、当時は4万円台だったのは、今はアマゾン・楽天には中古で2万円台からあります。↓
【現地の日本語で通じるオプショナルツアー】
移動やチケットの購入に不安を感じるのであれば、現地で短時間のツアーに参加するのも一つの方法です。
ルーブル美術館なら日本語の解説がきけて、チケットの購入をするために長打の列にならばなくても済みます。
まとめ
いかがでしょうか。パリ一人旅で気を付けるべきところをまとめました。
私たち日本人は、なにかと人にどう思われているかを気にする民族です。
決まったことがあれば、そうしないといけないように言われて育ちました。そのために一人旅の時も、どう思われていないかと気になってしまうことがあります。
すべきでないことは、朝のラッシュ時に通行の妨げにないならないことくらいです。ただメッセージが読めないことでやたらと時間がかかってしまうのは事実ですので、その時間帯は気を付けるのが良いです。
何か良くないことを言われると、意味が分からなくても、悪いことを言われたと気になってしまいます。ですが、せっかくに旅行を気分良くできなくなるのはもったいないことです。
あとは、スリにあわないようにすれば、旅行は楽しいものとなるはずです。