パリのベルビル(Belleville)にある、ブランド「 Hakuyo Miya Paris 」のクリエイター、宮白羊さんをご紹介します。
宮白羊さんは、モード学校を卒業し、現役でファッション・クリエーターをされています。
ファッション・クリエーター「 Hakuyo Miya Paris 」の宮白羊さん
「Hakuyo Miya Paris 」アトリエ
「 Hakuyo Miya Paris 」ブランドができたのが2016年です。
ブランド名は「 Hakuyo Miya Paris 」ですが、以前は、「Mouton Blanc Paris 白い羊パリ」だっただけあり、白色が基調になったアトリエで、天井はレースで飾られています。
ファッション・クリエーター宮白羊さん。
「 Hakuyo Miya Paris 」の宮白羊さんのインタビュー
宮白羊さんのアトリエは、パリのベルビルにあります。
Miyaさん、今日はインタビューに応じてくださいまして、ありがとうございます。私はTWで知り合った人とリアルでお会いするのは初めてなのです。最初にTWでMiyaさんの作品をみて、質の良いウールを使いこなしたデザインだなと思い、アトリエを拝見してみたいと思ったのです。来てみて、サイトイメージと同じで、凄く居心地の良い空間を作られていますね。
ありがとうございます。ブランドを立ち上げ、このアトリエを作り4年がたちました。ベルビルという土地が自分にも合っているのか、クリエーターとして創作意欲を感じています。
そうなのですね。ところで、Miyaさんは、日本ではモードとは関係のない専攻だったのに、それからパリのモード学校を卒業されて、ファッション・クリエーターになられたと言うことですが、モードには小さいころから興味があったのでしょうか?
はい、そうなんです。もともと、日本ではモードとは全く関係のない専攻でした。でもパリが僕を呼んだというのか、パリでクリエイティブなものを作りたいという思いがあったのです。それで、モード学校を卒業して、ブランドを立ち上げたのです。
確かにフランスは、モードに関しては、国が人材に投資育成しています。モード学校も日本にもありますが、何故パリにある、「Atelier Chardon Savard Paris」を選ばれたのでしょうか。
【Atelier Chardon Savard Parisのカリキュラムコース】
*Créateur de marque dans la mode
*Designer de mode
* Responsable communication de mode
* Styliste de mode
(Miyaさんが在籍していた頃とはコースは違っていると言うことです。)
私の頭の中では、モードに進むならフランスでと思っていました。日本にいる頃に、知人の紹介でこの学校の在籍生を知り、卒業ショーを見る機会がありました。それでこの学校と心に決めたのです。行くことに決め、3年のコースでしたが、密度が高いものでした。
モード学校を卒業しても、すぐにスタイリストにも、クリエーターにもなれないと思います。それに、学校を卒業しても、日本人は、滞在許可証の問題があります。Miyaさんは、卒業後も、そのまま起業されているのですね。パリに到着後起業までが早く、スイスイな感じですね。
いえいえ、スイスイなどと言うことは全くないです。学校のカリキュラムは密度が高く、準備をしても、時間内には終わらないくらいでした。ただ私はフランスへ来たときは、モード界に進む思いが強く、頑張りたいと思ったのです。それで、卒業をして、経営プランをパリ警視庁へ提出して、滞在許可証と、労働ビザを取得したのです。
こちらのブランドの作品を見せていただいて、生地をたっぶりと使い、自分がくるっと回り、シルエットがきれいにでる、デザインラインだと思います。その他に、ウエディングドレスも、ジューン・ブライドのイメージです。
はい、クリエーターとして、色々やっていますが、ウエディングドレスを手掛けるのは好きです。ある意味で、結婚は人生のターニングポイントですので、その地点で僕の作品を身につけてくれるのは光栄に思います。
そうなのですね、失礼ですが、ウエディングドレスはどの位でオーダーができるのでしょうか。
仮縫いもありますので、作成期間が一月ほどで、3000ユーロくらいです。生地やデザインは一緒に考えます。
その他に、アーティストのデザインも手掛けているのですね?
はい、これはノルウェーの歌手Aurora Aksnesのパリ公演での舞台衣装です。アーティストから衣装、私服のオーダーや貸し出しなどの依頼も頂きます。
作品の発表は、どのように見れるのでしょうか。
パリでのコレクション発表やニューヨーク・コレクションをしています。時期はその時によっても違いますが、ホームページでもご紹介していますので、アイテムをご覧ください。そのほかには、Tシャツもあり、お求めやすい価格帯で出しています。オーダーや、1点ものをお求めの方は、アトリエまでお越しいただけたらと思います。
とても、クリエイティブな作品で、感激しました。今日は色々とありがとうございました。
いいえ、こちらの方こそありがとうございました。またお越しください。
まとめ・Miyaさんのアトリエ
宮白羊さんのインタビューをお届けしました。
モード学校を卒業後に、婦人ブランドのクリエイターとなった宮白羊さんです。
パリでファッション・クリエーターをされている数少ない日本人です。
宮白羊さんのアトリエから、色々なアイテムが創作されています。
モード学校の授業料は、学校にもよりますが、年間9000ユーロ~のレンジのようです。
学費がこのくらいの値段になるのはかなり痛いです。
しかし、モード学校に限らず、音楽学校、料理やパティスリー学校も同額の値段になっています。
また、カリキュラムはタイトと言うことです。Miyaさんも時間ないには終わらないということでしたし、
前回のインタビューした、
L'École de la chambre syndicale de la couture parisienne (ECSCP)
モード学校のマリーさんも授業は大変だったというこおとです。
学生だとバイトはできますが、バイトをし過ぎて留年すると、授業料を再度払わないといけなくなりますね。
パリの滞在費用については、こちらの記事➡パリの滞在費用をご覧ください。