パリ18区で検問を拒否した車が逃走後、自転車の警察官に追いつかれ警察官が発砲し、助手席の女性が死亡と。
逃走した車の運転手は警察に80回もの検挙歴がある男性で、事件のあった土曜日は、外出が許されている週末でした。
車には運転手も含め4人、後ろにいた同乗者のシートベルト未着用で警察官から検問され、警察に追われている身の運転手男性は逃走を決断、その後発砲があり同乗者の女性と病院へ。
前日知った同乗者の女性を巻き込むことになり、発砲をした警察官の「自己防衛」が正当かが問題になっている事件です。
パリ18区で検問を拒否した車が逃走したのは?
パリ18区で警察官の検問を拒否し逃走した車
パリ18区でシートベルト未着用の車を発見、自転車の警察官が検問をするも、車が逃走。
検問を拒否し逃走した車の運転手は、これまで警察に検挙が80回にも上り、外出が許されている週末の土曜日に同乗者を家まで送り届けるまでに起こった事件でした。
検問を振り切り、そのまま逃走したのです。
場所はパリ18区のバルべス、渋滞が多い地区です。
逃走した車に自転車の警官3人が再度追いつき発砲し、車に乗っていた4人のうち前方にいた2人に砲があたり、シートベルトをしていなかった同乗者と、もう一人の同乗者女性も後方席で発砲をうけていないのです。
発砲後病院に搬送され、助手席の女性は死亡し、本人の運転手も傷を負い治療中です。
検問を受けたくなかった理由は?
現在病院に搬送され治療をうけている車を運転していた男性は、警察には知られている男性です。
これまで警察に検挙が80回ということは、現在39歳、12歳から盗み等を行い、年に3回は警察に捕まっている計算です。
週末は外出できる条件で釈放されていましたが、条件を順守できずにまた警察から追われいたのです。
ですので、警察の検問はさけたかったことと、免許証は取り上げられていたので、車の運転をしたので無免許運転です。
後部座席にいた同乗者の男性と、同乗者の女性二人とは前夜に知り合い、朝に女性宅まで送り届ける途中だったのです。
金曜日の夜から出かけていたのであれば、外出は土日のみで、時間制限にひっかかります。
シートベルトをしていなかった同乗者ともう一人の女性
警官に追いつかれ、その後車を止め、検問をうけていれば良かったのですが、運転手の男性は再度逃走しようとしたのです。
シートベルト不着用の男性は後方に、もう一人の女性も後方部で、警官は前方に発砲し、弾をうけたのは、前部の二人だったのです。
警察官の発砲は正当行為?
警察官の自己防衛は正当防衛?
警察官の発砲で助手席にいた21歳の女性の家族は、車の運転手男性と、警察官を訴えています。
免許証不所持運転で、再度刑務所行きとなっても、検問を受けていれば発砲までいかなかったでしょう。
男性へは死者をだしてしまった責任と、警官の正当防衛が正当がどうかについてです。
3人の警官は48時間留置所で取り調べを受け、釈放されましたが、これからも正当防衛で警察の取り調べをさらに受けます。
警察官が発砲したのは、車に追いつき再度検問するのに、車の前で車が前進してきたので、身の危険を回避するのに発砲したとなっています。
この時点で警察官は運転手男性の軽犯罪歴を知っていたらから、発砲したということではなかったのです。
警察官は自己防衛の正当防衛とは言っていますが、後部座席にいた二人の証言はまた違っています。
警察がどう警察官の正当防衛を立証できるのかが焦点となっています。
パリの治安と警察官の取り締まり
5月末にパリ郊外のスタッド・ド・フランスでのチャンピオンズリーグ決勝がありました。
試合会場の混乱の原因を、フランスとイギリス間で解釈の相違がありました。
しかし、それ以上に試合の後の帰り道で、盗難の横行があったのは話題にされていません。
note.com
警察官の崔流ガスの使用よりも、盗みが横行する社会になってしまっています。
まとめ
他人事ではない事件です。
この事件は、シートベルト不着用から、検問拒否、発砲へとなってしまい、当事者ではなく、同乗者が被害者となってしまったのです。
問題の原因が無免許運転、80回も警察へ検挙された男性の行動が問題だったのか、警察の発砲が問題だったのか、複雑にからんでしまった事件です。
日本人がパリでこのような事件で流れ玉に合わないようにするとしても、バルべスだからこのような事件になったとは言えません。
現場にいた通行人は、流れ玉が怖かったと証言していましたが、気を付けようがない事件でした。
www.franceinfos.xyz
www.franceinfos.xyz