昨日7月21日に、フランスの郵政省が、赤い切手(timbre rouge)を来年2023年1月1日から廃止と発表しました。
赤切手といえば、マリアンヌの女性の描かれている切手で、フランスのシンボルですよね。
寂しい気もしますが、時代の流れで、この赤い切手ではコストがかかりすぎで、需要がすくなすぎで採算がとれず、やむなく廃止するとなったということです。
では、もうレターは送れないの?と思いますが、緑切手はまだ残ります。
緑切手は、ゆっくりコース(数日かかる)で配達されるレターに貼る切手です。
フランスのマリアンヌの郵便切手
フランスのレター郵便では、赤い切手(timbre rouge)と緑切(timbre vert)などがあります。
赤い切手(timbre rouge)のマリアンヌ
赤い切手(timbre rouge)
来年2023年1月1日から廃止することが発表されたのは、この赤い切手です。
この赤い切手の描かれている女性は、マリアンヌで、フランスを代表すると思われる女性が描かれています。
所謂フランスのシンボルなのです。ただ、時代が変わったと言わざるを得ないですね。
シンボルですので、切手以外にもこのマリアンヌはアートの世界でも観ることができます。
ストリートアートのマリアンヌ
パリ13区のストリートアートの建物にも描かれています。
画家【Obey】
フランス女性の象徴マリアンヌ。
Obey 住所 Bd Auriol と la rue Nationaleの交差地 猫の隣 75013 Paris
マリアンヌですので、フランスのシンボル、つまり標語の「Liberté, Egalité, Fraternité 自由、平等、博愛」と結びついています。
猫の壁画の後ろで見にくいですが、この3つがフランス共和国の標語で、13区のこの壁画には標語が書かれています。
www.franceinfos.xyz
ドラクロワのマリアンヌ
画家のドラクロワもマリアンヌを描いています。
ドラクロワのマリアンヌ(Marianne)は、自由の女神のイメージで、描かれていおり、フランス革命を主導する女性です。
「民衆を導く自由の女神」の絵は、フランス7月革命の際にフリジア帽と呼ばれる帽子をかぶっています。
↓こちら記事をご参照ください。
www.sakurakofr.xyz
切手の廃止については、
フランスの赤い切手が廃止はいつから?
赤い切が廃止となるのは、2023年の1月1日からということです。
2022年のマリアンヌのレター用郵便切手
そして、一番右の国際切手を除いて、他3つは国内レター用の切手です。
赤い切手の廃止理由は?
冒頭で触れましたが、赤い切手が廃止になるのは、コストの問題です。
この赤切手を貼ったレターは翌日に到着するというものです。
翌日配達をするためには、飛行機を使い、エネルギーがかかるようになっています。
今は特に燃料費の高騰もありますし、コストも高く、郵便を使う人は少ないで、採算がわるく廃止を決意したということです。
燃料費の高騰が今年なくても、採算が悪いというのは、実際のところレターを送る人が少なくなっていますよね。
もうSNSでなんでもできてしまいますよね。
ですので、用途は、SNSを使わないでわざわざハガキを送りたいときなのですね。
観光地では絵葉書が売られていますし、いいデザインの絵葉書は売れています。
そんな場合にのみ限られてきていますが、思い出にはハガキを送るのも情緒を感じられますね。
そんな場合は、緑切手を貼れば送ることができます。
まとめ・残るフランスの切手
廃止となると発表された、赤い切手です。赤切手以外の切手はそのまま残るということです。
2023年の1月1日となると、まだ半年あまりありますので、赤切手も形を変えて、サービスがでてくるのかもしれません。
またその他の切手は、配達に日数がかかります。
長年親しんだ赤切手、思い出にとっておきたいですね。