
パリのミシュランの星付きレストラン6店をご紹介します。
星付きレストランはパリのレストランの中でも特別な位置にあります。
実際に行って食べてみると、さすが星付きと思うものですね。
この記事を書いたのが2020年で、今年2022年には星が移動しています。 (2022)と補足しています。
マルサン(エレーヌ・ダローズ)1つ星➡(2022年2つ星)
ル・グラン・ヴェフール(ギィ・マルタン)2つ星(2022年なし)
ラ・ダム・ドゥ・ピック(アンヌソフィーピック)1つ星(2022年1つ)
ヴィルテュス(マルセロ・ディ・ジャコモ)1つ星(2022年同じ)
Yoshinori(モリエ・ヨシノリ)1つ星(2022年同じ)
August(ガエル・オリウ)1つ星(2022年同じ) 美味な料理とワインが楽しめるレストランです。
それでは早速ご紹介します(^^♪
パリのミシュランの星付きレストラン6店
ミシュランガイドの星付きレストランの発表は毎年1月にあります。
ミシュランの星の付与はミシュランガイドが決定します。
ある意味で★の付与は乱高下しています。2020年には、ポール・ボキューズのレストランも星を一つ落としました。
今回ご紹介する6店の、2020年と2022年の星の数も記載しています。
1つ星を維持し、2019年4月末に店内を改装したエレーヌ・ダローズさんのレストランからご紹介します。
マルサン(エレーヌ・ダローズ)1つ星(2021年2つ星へ)
エレーヌ・ダローズさんは南フランスのランド県出身で、名門商業校卒業の女性シェフです。

家のおじいさんの時代から実家のランドでホテル・レストランが経営されいました。
それをパリで引継ぎ、ダローズさんは4代目になります。
ダローズさんは、三ツ星シェフのアランデュカスさんのモンテカルロにあるレストランで3年修行をしたのち、現在のパリの6区に今のレストランを出しました。
マルサンの店内のドアには、HD(Hélène Darroze)の名前でドアが飾られています。
食事席は2階にあり、ダローズシェフが迎えてくれました。
店内はオシャレです。

お昼のメニューは、4品と6品の2種類があります。
4品のメニューは前菜が2つ、メインが1つ、デザートが1つとなっています。

前菜の前のアミューズ・ブーシュの、アスパラガスのスープです。
アミューズ・ブーシュはもう一つあり、葉の形で覆われたリエットです。

それから、前菜にプティ・ポアのブルテ。

真ん中にはブルビチーズ(羊のチーズ)にプティ・ポアのブルテで周りを囲んでいきます(^^♪
演出も美しいですが、味も軽めでかつコクがあります(^^♪
もう一品の前菜が、フォアグラのテリーヌです。
このフルーツの冠の下がフォアグラのテリーヌになっています。

メインは、牛肉のロティ、赤ワインはちみつのソース添えです。

そして、デザートにはリューバルブにしました。アイスクリームの上の蕎麦のビスケットが載っています。

チーズはメインの後に注文できますが、管理人はこの4品で満足でした(^^♪
ル・グラン・ヴェフール(ギィ・マルタン)2つ星➡星ゼロへ
ル・グラン・ヴェフールは、2021に星が無くなりました。 ル・グラン・ヴェフールはパレ・ロワイヤル(旧王宮庭園)の回廊の中にあります。
ベル・エポックの建物で、歴史建造物にも指定されています。店内は小さめで、天井からぎっしり美しい装飾で埋め尽くされています。

パレ・ロワイヤルのある庭園も、ル・グラン・ヴェフール店内の装飾も、歴史の重みを感じます。
レストランは、2011年からシェフのギィ・マルタンさんが、オーナーになりました。
お昼はランチメニューがあり、5品からなっています。
または、アラカルトがあります。
アミューズ・ブーシュに始まり、

前菜に、

メインの魚(ポワソン)、

次にチーズでがワゴンで出てきます。何品選んでもいいのですが、たいだい3種類くらい選べます。


次に、デザートですが、その前に小デザートのチョコレートです。

それから、デザートはパイナップルのロティです。

最後に、マカロンがコーヒーと一緒に出てきます。

行く日には朝からなにも食べない、などしていかないと、お昼のお得なコースでも全部は食べきれないです。
ラ・ダム・ドゥ・ピック(アンヌソフィーピック)1つ星
ラ・ダム・ドゥ・ピックは、ル・グラン・ヴェフールからそう遠くない、ルーブル美術館の近くにあります。
シェフのアンヌソフィーピックさんは、国際的な女性シェフです。リヨン市近郊のヴァランスで、家族代々の伝統ある3つ星のレストランも経営しています。
こちらのラ・ダム・ドゥ・ピックは1つ星です。

店内は明るく、女性らしい繊細な内装で、店員さんのサービスも良いです。
前菜の前の【アミューズ・ブーシュ】は野菜のクリームソースでした。(^^♪

前菜には、ジャガイモのニョッキに、エスカルゴ添えです(^^♪

メインはリ・ドゥ・ボーです。(^^♪

デザートはリュバルブのタルトで、エストラゴンのシャーベット添えです(^^♪

コースにはさらに、デザートの後にミニャルディーズが付き、マカロンがでました。
ヴィルテュス(マルセロ・ディ・ジャコモ)1つ星
外人シェフ(フランス人以外)のシェフが星を獲得しました。
その中の一人で、1つ星に輝いた、外人シェフのマルセロ・ディ・ジャコモさんのレストランをご紹介します。
ジャコモさんはアルゼンチン人シェフで、12区のアリーグル市場の近くにレストランを構えてから、星を受賞されています。
こちらのヴィルトゥスは、ジャコモさんのメインシェフですが、パートナーシェフが、神崎ちひろさんという日本人女性シェフです。

レストランの名前は、「Virtus ヴィルトゥス」です。
茶色と黒で統一された店内は、シックで落ち着いた雰囲気で料理を堪能できます。
盛り付けが特に、「和」的だと感じました。
ブリックのクリーム添えです。

前菜の1つ目が、カキのマンゴソースかけです。

カキとマンゴソースが合うとは、意外でしたが、海の幸とマンゴソースは合うものですね。
前菜の2品目にサンジャック(帆立貝)のヴィネガーソースかけです。盛り付けが繊細です。

メインの1品目に、ウフパルフェのキクイモ(トピナンボー)と黒トリュフ添えです。

そしてメインに、白身魚のアンチョビクリームソースかけです。

そして、メインの最後に鴨肉のかぼちゃのピューレ添えです。

ここまでで、4品です。
お腹がいっぱい過ぎと思いますが、少な目になっていますし、ゆっくりのペースで出てきますので、デザートを食べられました。
プレ・デザートと、最後のデザートがあります。
アイスクリームのブリック乗せで、グリーンのパウダーが、お抹茶かと思いますが、サラダ菜のパウダーです。

ゆっくりとした時間の流れで、デザートを入れ6品を堪能できます。
お薦めのその日のコース以外でもアラカルトがありますが、値段的には、コースの方がお得です。
Yoshinori(モリエ・ヨシノリ)1つ星
そしてもう一人、2019年のミシュランで一つ星を獲得された守江シェフをご紹介します。

パリの「Le Petit Verdot」「Encore」「L’ Auberge du 15」でシェフをされた後、2017年の10月に、ご自身のレストラン「Yoshinori」を6区にオープンしました。

6区のオデオン駅近くの活気のある通りにレストランがあります。
フランス料理の中に和の素材を取り入れて、味の組み立てで独特の繊細さを表現しています。
ブリックのクリーム添えです。


ぶたのテリーヌのホタテ添えです。豚肉が本来こってりしているところに、淡白なアスパラガスを組み合わせ、そこにホタテのソテーを組み合わせています。
メインには、イベリコ豚の野菜添え、山椒風味ソースですが、上にトリュフをかけてもらいました。

ユニークだなと思ったのは、別料金でトリュフを料理に追加できます。テーブルにトリュフを持ってきてくれて、そこで振りかけてくれます。
気が利いたサービスです。
Auguste(ガエル・オリウ)1つ星
そしてもう一人、2005年に一つ星を獲得され、ずっと星を維持しているオリユシェフのオーギュスト「Auguste」をご紹介します。

シェフは、ガエル・オリウ(Gaël Orieux)さん、オーギュストは、オーギュスト・ロダン美術館の近くにあるレストランです。
お昼のメニューは、39ユーロからあります。
メニューの詳細は、シェフは、ガエル・オリウ(Gaël Orieux)シェフのインタビュー記事をご参照ください。
まとめ
パリのミシュランガイドの星付きレストラン6店をご紹介しました。
星付きかどうかだけでは判断はつきませんが、店内の装飾も含め、料理の素材もよく、作品は芸術的で、「うっとりするような」な作品がでてきます。
そんな星付きのレストランのシェフには、日本人シェフが増えています。
シックな最高峰料理が食べられるガストロノミーこそ、今後とも伝統として残り、また日本人の活躍もずっと期待していきたいものです(^^♪
チップの渡し方はこちら↓の記事にまとめました。併せてご覧ください。