パリには超豪華なホテルにある、ミシュランの星付きレストランから、気軽に入れるビストロやブラッスリーまであります。
星付きが美味しいレストランであるのは真実だと思いますが、行きたいレストランであるかは、星つきでも決まらないと思っています。
実際長い歴史のある気軽に入れるブラッスリーやカフェは人気ですし、SNSもしてないレストランが流行っているという裏側があるからです。
行きたいレストラン選びのご参考にしていただければと思います。
パリのミシュラン星の数とレストラン事情とは?
パリは、世界でも有数の美食都市のひとつで、レストランやカフェがとっても多く、ミシュラン星のレストランも多いです。
パリのレストランの特徴とは?
フランスでは食文化が発達し、伝統的なフランス料理から、現代的なヴィーガン料理まで、高級なレストランから庶民的な料理を出すビストロまで、レストランには幅広い選択肢があります。
パリの食文化の特徴とは?
フランス全体では伝統的なレストランが主流ですが、パリの食文化の特徴として、伝統的なフランス料理の伝統を守りながら、新しいアイデアを加えた進化した料理を提供する特徴があります。
多くの移民を受け入れ、それとともに発達してきた街ならではの食文化です。
パリで味わえる各国の料理
様々な国の料理が楽しめます。以下にいくつか例を挙げます。
イタリア料理
ベトナム料理
日本料理
モロッコ料理
レバノン料理
アフリカ料理
などがあり、伝統的なものから現代的なものまで様々なスタイルがあり、パリでは高級なレストランにとらわれず、予算に応じて選べるのです。
パリのミシュラン星のレストラン
パリのレストランで、ミシュランの星付きレストランがどのくらいの割合いであるのかですが、パリにはフランス全体の2割が集中しています。
フレンチ以外でも様々な料理レストランがミシュラン星を獲得しています。
ミシュランガイドとその影響
ミシュランガイドは、レストランを星の数で評価し、1つ星から3つ星までのランクがあり、3つ星は世界的にも非常に高い評価とされています。
星の獲得には批判はありますが、権威性のあるガイドブックです。
ミシュランガイドの星の評価基準とは?
ミシュランガイドの星の評価基準は、料理のクオリティ、食材の鮮度や質、味や調理技術、サービスの質、レストランの雰囲気など、総合的に評価されます。
ウイキペディアでは星が付与される基準は以下のように言っています。
3つ星が最高評価で、星の数が少ないほど評価が低くなります。
(1つ星) - その分野で特に美味しい料理
(2つ星) - 極めて美味であり遠回りをしてでも訪れる価値がある料理
(3つ星) - それを味わうために旅行する価値がある卓越した料理
基本的に、ミシュランの星の評価はまず料理の味です。その次にテーブルや盛り付けのお皿や、行き届いたサービス、またソムリエがいるか、レストランの内装や立地など、多義にわたっています。
ミシュランガイドの星つきレストランの数は?
ミシュランガイドの星つきレストランは、3つ星、2つ星、1つ星と大きく3つに分かれ、2023年3月には、ミシュランガイドの評価は、
- 3つ星、29
- 2つ星、75
- 1つ星 526
と合計630の星付きレストランとなっています。
この630に入るかどうかで、レストランの評価は大きく変わるのが現状です。
パリのパラスホテルの星付きレストラン
星つきレストラン以外でも、高級ホテルのレストランも人気です。
中でもパラスホテルは別格で、世界的に有名なシェフによるレストランがあります。
例えば、パリの有名なダリも宿泊していた「ムーリスホテル」には、シェフのアランドュカスさん、パティスリーには、セドリック・グロレさんがパティシエシェフをしています。
シャンゼリゼ通り側のパラスホテルのフォーシーズンズのジョルジュサンクは、ミシュランの3星のレストラン、1つ星を2つを有しています。
パリのパラスホテルと5つ星ホテルの ティータイムとランチ10選
星つきのガストロノミーのレストランは美味しいの?
味については、星つきレストランの料理はもちろん美味しいと言われています。 シェフによっては、ガストロノミーといって、手の込んだ料理をだす方針のレストランがあります。
工程作業数が多く、シェフを支える人数も多いので、てまがかかっており、値段もかかっています。
星つきレストランで食事をしたいという人もいれは、そんな評価を全く気ににしない人もいます。
星のないレストランは美味しいの?
行くなら星つきレストランという人もいます。
しかし、手間をかけたものを毎日食べたと思う人ばかりでもないのですね。 実際に、有名俳優も気さくなビストロへも行き、高級ホテルでだけ食事をするとうものでもありません。
そうなれば星無しのレストランへ行く人も多いのです。
ミシュラン星つきレストラン価格は?
そこで気になる星つきレストランの値段ですが、ランチ以外はそこそこの値段です。
ミシュランガイドの星つきレストランは、高級で贅沢な食材を使うことが一般的です。
中でも贅沢な素材には、キャビア、フォアグラ、モリなどのキノコなどを使っています。
3つ星レストランの場合、コース料理で1人あたり200〜400ユーロ程度が相場となっています。2つ星レストランは、1人あたり100〜200ユーロ程度、一つ星レストランは、1人あたり50〜100ユーロ程度が相場です。
ミシュランで降格されたレストランと辞退したレストラン
ミシュランガイドで3つ星は取りたくてもそうとれるものではありません。 先ほどみましたが、フランスでは3星は全部で30ほどです。
ミシュランガイドで降格されたレストラン
星の数が増えれば嬉しいですが、下がれば気分はよくないのはあたまえです。
#NouvellePhotoDeProfil pic.twitter.com/S0t9Kojrnn
— Marc Veyrat (@marcveyrat) May 20, 2019
こちらの帽子とサングラスが特徴のシェフ、マルク・ヴェラさんは長年3星を維持していましたが、降格されました。
実力があっても、評価を落とされて平気なシェフはいませんし、ヴェラさんも随分と落ち込んでいたようです。
ミシュランガイドで星を返上したレストラン
もともと、星をゲットするのは長年の功績が認められてできることで、もちろん栄誉があることですし、嬉しくないというのは噓です。
しかし、この星を受賞して嬉しいのは最初の5分と言われています。
それだけではなく、とんでもないストレスがかかると星をゲットしたシェフが言われています。
On recrute ! #emploi #cuisine #salle #boulangerie #patisserie #vente pic.twitter.com/AvPm6DS3eN
— Cyril Lignac (@cyril_lignac) September 25, 2018
こちらのシェフは1つ星のレストランを閉鎖すると決めたシェフのシリル・リニャックさんです。 星なしの方がいいと判断するシェフもいるのです。
パリのブラッスリーとカフェ文化
高級なレストランとは一線を画して、ブラッスリーやカフェ文化というものがパリにはあります。
パリのブラッスリーの歴史と文化とは?
パリのブラッスリーは19世紀に遡る長い歴史を持ちます。
19世紀にアルザス、ロレーヌ地方からのパリへの難民たちが街角で開いた飲食店が始まりです。
当時は、ブラッスリーはビール、フランスの伝統的な料理、地元の特産品を味わうことができる場所でした。
時が経つにつれ、ブラッスリーは、より洗練されたメニューや質の高いワインを取り入れながら、友好的な雰囲気を保ちつつ進化していきました。
パリの代表的なブラッスリーは?
パリでは特に、サンジェルマンデプレ、オペラ、サンラザール駅、シャンゼリゼ通り、モンパルナスやエドガーキネ広場などの観光客が多く訪れる地域には、多数のブラッスリーがあります。



これらに、多くの文化人がブラッスリーやカフェに集まり、ブラッスリー文化が発達したのです。
パリでは文化人だけではなく、政治家がよく行くのもブラッスリーで、ルトンドやフケッツには歴代の大統領が食事に行っています。
パリのカフェの歴史と文化とは?
パリのカフェは、ブラッスリーよりも更に歴史が長いです。
パリのカフェ文化の発祥の地として最も有名なのは、17世紀後半にオペラ座近くに開店した「プロコープ・カフェ(Café Procope)」です。
プロコープ・カフェは、フランス革命後も長い歴史を持ち、今もなおオデオン駅前にあり、多くの観光客が通うカフェです。
ブラッスリーもカフェの文化も、フランスの食文化や社交文化の重要な側面であり、観光客にとっても魅力的な要素となっています。
パリの代表的的なカフェは?
プロコープカフェ以外では、
カフェ・ド・フロール:サンジェルマンデプレ教会の前にある、パリでも最も有名なカフェの一つで、美しい装飾や高級なお菓子で知られています。
レ・ドゥ・マゴ:サンジェルマンデプレ教会の前にあり、文学や芸術の人々が集まるカフェとして知られており、アルベール・カミュやジャン=ポール・サルトルなどの有名な文化人が頻繁に訪れていました。


これらのカフェは、パリの歴史や文化、芸術に深く関わっていることから、多くの観光客が今だに訪れ、通い続けるカフェになっています。
パリの6区のサンジェルマンデプレ教会の辺りは、パリでも独特の雰囲気があります。
パリのレストランと街角巡り: パリ在住のグルメブロガーおすすめビストロとカフェ60選
パリのレストランまとめ
パリにあるレストランは、高級な星つきレストランだけではなく、ブラッスリーやカフェの存在は大きいです。
ミシュランガイドの存在は大きいですが、カフェやブラッスリーは、パリにおいて芸術家や作家、文化人が集まる、重要な食文化の拠点になっています。
星つきレストランだけに限らず、散歩しながらのカフェでの何気ないプティ・デジュネや、ブラッスリーで食べるパテドカンパーニュは美味しいです。