
パリで活躍されている日本人女性シェフをご紹介します。
日本人シェフがフランス料理界で活躍し、ミシュランの星を獲得しているシェフの数も年々増え、活躍度は大きくなっています。
しかし、女性シェフとなるとやはりまだまだ数が少ないです。フランス人の女性シェフにしても獲得数は少ないのですね。
そんななか、日本人女性シェフがパートナーとともに、ミシュランの星に輝いています。
日本の美と繊細さは、以前パリで人気があります。
そこでこの記事では、そんなパリで活躍されている日本人女性シェフをご紹介します。
今年はコロナでオープン状況が変わっています。 予約をしてから行ってください。 では、早速見てみましょう(^^♪
パリの日本人女性シェフのレストラン5選
Kayori Hirano(平野)シェフからご紹介します。
日本人女性がヒルトン系列のホテル(Hôtel Niepce Paris)にあるレストランでシェフをされています。
場所はパリの14区にある、「ラ・ヴェリエール」というレストランです。
ラ・ヴェリエール
ラ・ヴェリエールはホテルの地階にあり、ホテルに隣接しています。
Hirano Kayori(平野香世利)シェフは、トゥールジャルダン(Tour d’Argent)、ホテルクリヨン(Hotel de Crillon)、そしてペニンシュラホテル(the Peninsula)で経験後、こちらLa Verrière のシェフに就任されています。

中に入り階段を下りていくと綺麗な空間が広がっています。
ホテルも4つ星ホテルのNiepce Parisですの、内装も凝っていますし、ホテルの宿泊客もレストランへ来ています。

シャンパンです(^^♪

シェフの料理には和食材が多く使われています。野菜の切り方のアレンジにも配慮が行き届いています。
フランス人にとってもこれくらい綺麗な盛り付けで食べれるのは嬉しいですし、人気のレストランになっています。
味つけは、日本での味つけとは違って、ワインと合う味つけです。

デザートは抹茶のババロアと、パナコッタでアレンジが繊細です。
こんな繊細なアレンジはフランス人好みですね(^^♪

平野シェフの記事はこちら↓のインタビュー記事をどうぞ。
➡La Verrière Paris平野香世利シェフのインタビュー
次に2019年のミシュランの1★レストランをご紹介します。
フレンチレストランで栄誉に輝くのは、まだまだフランス人シェフが多い中、外国人のアルゼンチンシェフと共同でレストランで腕を振るう、神崎千帆さんのレストラン「Virtus ヴィルトゥス」が一つ星に輝きました。 今年2020年も星を維持しています。
ヴィルトュス
ヴィルトゥスが一つ星に輝いたシェフは、アルゼンチン人のマルセロ・ディ・ジャコモさんです。
ジャコモさんはアルゼンチン人シェフで、12区のアリーグル市場の近くにレストランを構えてから、2019年に星を受賞され、今年もキープされています。
ジャコモさんとパートナーシェフの神崎千帆さんの二人のシェフが共同で独特な料理の世界を演出しています。
神崎さんが写真にご協力いただけました。

こちらのレストランで、盛り付けが特に、「和」的だと感じたのですが、演出が凝っています。
前菜が2品あります。一つ目がブリックのクリーム添えで、桃の花を連想させますね。

そして、オイスターのマンゴソースかけ。

カキにマンゴソースが合うとは、ちょっとビックリでした。カキの下にはクリームが敷いてあります。
前菜が終わって、ブリオッシュ・ファイユテが出てきました。

そしてデザートで、プレ・デザートです。
アイスクリームのグレープフルーツソースかけです。

本命のデザートは、アイスクリームのブリック乗せです。グリーンのパウダーが、お抹茶かと思いますが、サラダ菜のパウダーでした。
ゆっくりとした時間の流れで、食事を堪能できます。
詳しくは、星付きレストランをご参照ください。
私が行ったのは2019年の3月で、星獲得のあとで ピエール・ガニェールシェフ(3つ星)ご夫妻がいらしていました。
ルーメン
レストラン・ルーメンはオペラ座に近いホテル・ルーメンにあるレストランです。
こちらのレストランのパティシエールが、児山えりかさんです。

料理シェフは男性で杉浦晶さんで、料理はフレンチ風のイタリアンです。
デザートは独創的な世界をえりかさんが演出しています。
モンブランです。

ガトーショコラと、柚子タルトのフレンチメレンゲ添え。

現在まだレストランに★がついていません。いまのうちならこの値段で食べれると思ったほうがいいかもです(^^♪
レストランのメニューはこちら、オペラ座周辺のレストランをご覧ください。
ロペラ
次のご紹介するレストランは、オペラ座ガルニエのレストランで、名前が「ロペラ l'Opéra」です。

山崎ちひろさんがシェフです。
上の神崎さんと同じ名前で、ちひろさんです。
山崎シェフがレストラン・オペラのシェフになってから、レストランにも日本人のお客さんが増えたということです。
メニューは全体に、日本人観光客を意識してか、和食の食材を使った料理が多いです。
白身魚のソテーです。

ポトフは、肉の代わりに、和食の素材のレンコンなども使っています。

デザートは梨の赤果実添えにチョコレート掛けでです(ポワール・ポシェ)。梨の赤果実の煮込みなど、一品に時間がかかっています。繊細な作品と感じました。

オペラ座のレストランにふさわしく、チョコレートの伝統的なデザート「オペラ」です。

値段は、オペラ座ということもあり、グラスワイン1杯と、前菜、メイン、デザートで1人、60ユーロくらいでした。
ブルゴーニュ・シュッド
オペラ座のレストランの日本人女性シェフに続いて、こちら9区のブルゴーニュ・シュッドのレストランにも日本人女性シェフ、あゆみさんが活躍しています。
レストランの名前は、「南ブルゴーニュ」という意味で、肉料理のブフ・ブルギニョンが看板メニューです。
本日のメニューは、20ユーロ以下で提供していることもあり、お昼時には店内は満席です。
ブフ・ブルギニョンを注文すると、ジャガイモのピューレとブフ・ブルギニョンが別々でてきます。

小さな鍋に入っているブルギニョンをイモのピューレにかけます。

冬はこおいうのは体があたたまりますね(^^♪ 看板料理だけあり、かなり美味しいです。
デザートは、イチジクのワイン煮を注文しました。

甘さ控えめで、上品な味付けです。シャンティイクリームつきです。
まとめ
いかがでしょうか。
パリで活躍する日本人女性シェフとパティシエールをご紹介しました。
星付きのレストラン、星なし、それぞれ値段も店内の装飾もレストランの趣向で表現するものが違います。
使う素材の違いや、店内のアレンジでメニューの値段に差が出るのは事実です。
それと同時に、素材を最大限に使うことで、本当に美味しい料理は完成されていきます。
日本人シェフの活躍はほんとうにうれしく思います。