
1区のパレ・ロワイヤルの隣にある、ホテル「Grand Hôtel du Palais Royal ル・グラン・オテル・ドゥ・パレ・ロワイヤル」のレストラン「Le Lulli ル・リュリ」のシェフ、Orieuxシェフをご紹介します。
「Le Lulli ル・リュリ」は、その豪華でエレガントな内装のホテルの一角にある、エレガントなレストランです。
Orieuxシェフは、こちらのル・リュリですでに、3年以上シェフをされています。
コロナで半年「Le Lulli ル・リュリ」は閉店していましたが、今週最オープンしました。
最オープンの連絡をもらいインタビューをしてきました。
オリウ(Orieux)さんのインタビューと、ランチの様子をご紹介します。
パリ・パレロワイヤルのホテル・レストラン「Le Lulli」ル・リュリ

「Le Lulli ル・リュリ」の店内は、茶色とクリーム色が基調で落ち着いた中にも、豪華さがある雰囲気です。
シェフのジャン・バチスト・オリウ(Jean-Baptiste Orieux)さんは、長年ホテル系列のシェフをされ、こちらのル・リュリにいらしたのは、約3年前です。
「ル・リュリ」オリウ(Orieux)シェフのインタビュー

「ル・リュリ」は5つ星の優雅な高級ホテルの中にあります。
そんなホテルにシェフとして迎えられたのが、ジャン・バチスト・オリウ(Jean-Baptiste Orieux)さんです。
シェフの経歴がすごいです。
Orieuxシェフ、今日はありがとうございます。やっとオープンされましたね。パリでもホテルはずっと閉鎖のままです。やっとオープンという連絡をいただいて、嬉しいです。オープンしたら、もうすでに満席ですね。
はい、ありがとうございます。私もレストランが再オープンすることができて、嬉しいです。半年は長かったです。しかし、おかげさまで、今週から再オープンして、テラス席は満席状態です。近所で働いている方が来てくれています。

こちらのホテルは高級ホテルで、レストランも、値段が高いイメージがありました。前菜、メイン、デザートの3品で29ユーロなのですね。テラス席で優雅に過ごせて、この値段はすごくお得ですね。
はい、6か月ぶりのオープンで、今はこの値段でやっています。みなさんホテル・レストランなので、高いと思っているようです。このランチメニューの値段だと、周りのブラッスリーより安いくらいなのです。
前菜に、

こんなにメロンが綺麗な飾り付けになるなんで感激です。白ワインとも凄く上手くマッチしていました。中にスライスパンもあって、ミーズ・オン・ブーシュのペストソースから凄く流れが良かったです。それにしても、シェフは、いまチーフ・エギュゼクティフですが、以前は、あのシャンゼリゼ通りの「フーケッツ」の副シェフから抜擢されて、こちらへ来られたのですね。シェフの経歴は、ずっとホテル・レストランで勤務されていたのですね。
はい、私はずっとホテル・レストランのシェフを努めてきました。特に最後のフーケッツは12年勤務していました。フーケッツはレストラン・カフェで有名ですが、ホテルもあります。ここのル・リュリもホテルのレストランで、グラムド・オテルは世界規模で大きく展開している高級ホテルです。パリは規模が小さいですが、高級ホテルです。ホテルは9月末に最オープンの予定です。
ずっと、ホテルのシェフをされていたので、こちらのホテル・レストランで採用されたのですね。私たちには、ホテル・レストランとレストランで、シェフが作るメニューが違うとかあるのでしょうか。
はい、かなり違います。ホテルのレストランは、このレストランだけではなく、ホテルの部屋からの食事の注文があります。または、バーでの軽食があります。同じシェフと言ってもメニュー内容が違うのです。私は、ホテル・レストランの経験が長いので、このホテルでのシェフに採用されたのです。

このような高級ホテルだと、メインにはアメリカ人が多いのでしょうか。1泊500ユーロもすると、収入の違いで、宿泊客の好みが反映されるように思いますが。
そうですね。メインにはアメリカからの方が多く、大体の方はレストランでは食事をせず、スナックを食べる方が多いのです。バーのハンバーガーが人気です。一度、私が作ったハンバーガーが、奥さんのハンバーガーより美味しいと褒めてもらいました。

そんなこともあるのですね。私もアメリカの友人がいますが、全体的にニューヨークや大都市以外では、フランス料理は普及していない気がしますし、フランスに来た友人は、フランス料理を食べて感激して帰って行きます。ところでシェフ、最近の傾向ですが、ミシュランガイドの星の乱高下もありますが、今のフレンチの飾り付けを、どのように考えてられますか。ミシュランの星付きレストランのシェフが、最近のミシュランの監査の仕方がなっていないという、味のわからない監査人が見た目が良いレストランを評価し、監査をしているという批判もありました。
見た目で判断するプレゼンは確かに近年重視されています。プレゼンの仕方が変わってきたのは確かです。私たちも、飾り付けが綺麗になるようにしています。花もコストの一部です。しかし、私はそれを軽視するつもりはないですが、やはり味が一番ですね。雑誌やインスタを見て綺麗だから、来てくれても、味が悪いと、お客さんは来てくれません。ですので、シェフとしてやっていることは一緒で、味で納得してもらえる料理を作っていきますし、全部新鮮な素材を使っていることで、リピーターで来ていただいています。料理には素材の味がでてきますからね。


シェフ、マンゴースープには驚きました。マンゴースープは、マンゴーの果汁をそのまま出すのを想像しましたが、ココナッツミルクのアイスクリームとマッチングさせているのですね。アイスクリームもあっさりしていて、ココナッツミルクの臭みがないのですね。
ありがとうございます。はい、自分でいうのもなんですが、そこはガストロノミーと、カフェの料理は違います。

シェフ、感激でした。どれも美的で美味しかったです😊ところで、シェフ、コロナで不安定時期ですが、今後の目標はおありですか。
そうですね。急に、ミシュランの星は目指しませんが、ゴー・ミヨの評価を上げたいと思っています。
こんなに美味しかったので、きっとそうなるといいですね。今日はお時間をありがとうございました。また、シェフの傑作品を食べに来たいです。
いいえ、こちらのほうこそありがとうございました。また来て下さい。
まとめ
ホテル・レストランの「ル・リュリ」のオリウ(Orieux)シェフのインタビューでした。
今回のオリウシェフの名前と、前回のインタビューのレストラン「オーギュスト」のオリウシェフの名前が一緒で、間違いと思われた方もいるかもしれませんが、別人の方です。
オリウという名前は、フランスでも本当にすくないので、お二人がいとことか親戚とか思いますが、全く親戚ではありません。
ル・リュリは、ホテル・レストランとして、中庭のテラス席が充実しており、まだまだテラスで食事ができます。
中もゆったりとした空間です。
ガストロノミーの料理をランチで言う方には、お勧めなレストランです。 ラフルシェットの評価でも9.5と得点が高いです。😊
ボンナぺティ(^^♪