フランス語でメールの書き方で日本語と違う点は、挨拶と結びです。
実際のところ、日本語を綺麗に翻訳したものでは、フランス語のレターも、メールも通じ難くなります。
フランス語のビジネスメールで使う、規律を守った書き方、基本中の基本の中の、挨拶から見てみましょう。
フランス語ビジネスメール挨拶と結び10選
フランス語のメールでも、レターほど正式ではなくとも、日本語のレター形式とは違いながら特徴があります。
メールでも規律はあり、最初は簡素で、最後を重厚に結びのまとめになっています。
挨拶と①ムッシュー(Monsieur)
Monsieur、
拝啓はこのムッシュ―です。
なにかボンジュールで始めたいところですが、
ボンジュールは、親しい間での言い方です。
では、
Bonjour Monsieur、
と使ってもいいですが、オフィシャルには、
Monsieur、
のみです。
挨拶と②マダム(Madame)
初めてのメールで、公官庁などへ書くメールで、担当者が女性か、男性かどうか分からない時は、ムッシュ-で始め、
相手が女性とわかっていれば、
Madame、
マダムにします。
この時も、
Bonjour Madame、
とはせず、
Madame、
のみにします。
これがオフィシャルです。
挨拶③ボンジュール(Bonjour)
ただ、フランスで勤務をして、メールをもらい、あなたが男性なら、
ボンジュール ムッシュー(Bonjour Monsieur)
と、
あなたが女性なら、
ボンジュール マダム(Bonjour Madame)
という挨拶のメール文を受け取る場合もあるかと思います。
実際このようなメールは多いのですが、オフィシャルには、
ボンジュールはつけません。
多くの人が付けているので、書いた方がいいのではと思ってしまうほどです。
言い回し④スィット・ア(Suite à )
この、「Suite à」使う頻度が高いです。
冒頭には、ムッシュ―やマダムと書き、その後にいきなり用件を書きます。
受け取ったレターに返答をする、質問をする場合に、
相手から最初のアクションがあり、
それに対してメールを書きます。
そんな場合には、
この
スィット・ア(Suite à )
を使います。
Suite à votre lettre du 23 mars 2020.
というように、スィット・ア(Suite à )を使い、
〇月〇日のあなたのレターを受け取りました、
レターの日時や、議事録のリファレンス○○号など、を指定し、相手がその内容に返信するときに使います。
言い回し⑤コンセルナン(Concernant)
コンセルナン(Concernant)は、
先ほどのSuite àに似ています。
違いは、Suite àは、メールを書く前に「対象となるもの」があることで、
相手のアクションに対して、返信するというものです。
しかし、○○についてというような、それまでのアクションがない場合は、
Concernant を使います。
言い回し⑥ジェムレ( J'aimerais)
ジェムレ( J'aimerais)は、○○したいのですが、
これは条件法で、ていねいな言い方です。
メールといえども、丁寧な表現を使いお願いをするのが鉄則です。
言い回し⑦プリエ・ヴゥ ( Pourriez-vous )
プリエ・ヴゥ「 Pourriez-vous」は、
上のジェムレと同じく、丁寧な表現で、
○○していただけませんか?
といいう言い方です。
一つのメールに何か所かお願い事項があれば、同じ表現を使わず、いくつかのパターンを混ぜたほうが単調なリピートにならなくていいです。
フランス語はリピートを嫌います。
言い回し⑧ディスポジション( à votre disposition )
ディスポジション( disposition )は、
御社の意向に沿います、
あなたの質問に答える用意がある
という意味です。
お役所のレターに、
○○をして下さいと依頼事項があったとし、
その中には、最後に
質問があれば、お答えしますとように、
je suis à votre disposition.
メールを送るときにも、この1文を書いておくと、
依頼をしても文面が柔らかくなります。
結び言い回し⑨コルディアルモン( cordialement )
コルディアルモン( cordialement )は、最後の結びの表現です。
最初に
Monsieur、
で始め、
先ほどのSuite à
で、相手のアクションを書き、
J'aimerais
で、依頼する内容を書き、
最後に
コルディアルモン( cordialement )
で結びます。
このcordialementは、次のSalutationに比べ、カジュアルな表現です。
結び言い回し⑩サリュターション( salutations )
サリュターション( salutations )は、同じく最後の結びの表現です。
先ほどの
コルディアルモン( cordialement )
との違いは、
salutations の方がフォーメルです。
同僚には、 cordialement
を使い、
お役所には salutations の方が適切です。
最後の結び文アグレエ ( agréer)
メールの結びの敬具には、
コルディアルモンやサリュターションだけではなく、
1文で丁寧に言う場合は、
Je vous prie d'agréer, Madame, Monsieur, mes salutations distinguées
と最後に結びます。
この時に、注意点は、メールの最初に書いた、
Madame, Monsieur、
に、最後の文章に合わせていれます。
Madame,はMadameと、
MonsieurはMonsieurと
一致させます。
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レターやメールの書き方まとめ
冒頭の、Madame, Monsieur、だけだと、何か冷たい気がして、ボンジュールとつけたいですが、なしがフォーメルです。
用件には、「Suite à」 を使うと意味がはっきりとしてきます。
最後の結びの敬具は、フル文章で書くと、レターのようにフォーマル過ぎると思いますが、フルセンテンスで書いても丁寧すぎません。