フランス語で「ロカンボレスク」という言い方があります。
これも良く聞く単語です。
「rocambolesque」と書きます。
意味は 驚くべきです。
驚くことはいつもありますが、何か詐欺で大金を手にしたなど、奇想天外な時にも使えます。
この単語は特にコロナ感染とは関係がありませんので、平時にもでてくる言い方で、音がロカマドールなどにも似ています。
状況と使い方をみてみましょう。
「今日のフラ単語」で、単語の解説もしています(^^♪
フランス語のロカンボレスクって何?

【ロカンボレスク】
意味は驚くべき、奇想天外な、などの意味で、
「rocambolesque」と書きます。
驚くべきことという意味では、銀行強盗や、闇金、模造品の販売でおお金を手に入れる、そんな時に使われます。
Alexandra de Taddeo et Piotr Pavlenski : leur rencontre rocambolesque 訳➡アレクサンドラ・テデオとピエトロ・パヴロンスキイ、彼らのおどろくべき出会い。
この二人の出会いといっても、日本ではほぼ無名です。
この3月にフランスの地方選挙があり、マクロン党のパリ市長選へ擁立候補が、個人的な性的な問題が発覚し、立候補を取り下げました。
立候補を辞退したのは、Benjamin Griveauxといい、政府の官房長官をしていた人です。
この元官房長官は結婚している二人の子供の父親で、上のカップルの女性アレクサンドラ・テデオと関係を持っていた時に、性的な自動画を彼女へ送りつけていました。
それが、ある日、どういう訳か、地方選挙直前にネットで公開されたのです。
妻子のある、パリ市長候補者の自撮り動画がネットにながれ、SNSで拡散され、とんでもない回数が再生され、あっという間にこのBenjamin Griveauxの過去が周知のことになったのです。
フランスでは、個人の事情は、あくまでも個人的なことと解釈されます。
大統領の愛人の子供も葬儀に参列できるのは、政治家として大成もし、国に貢献したのであれば、愛人がいようが、個人の問題として考える傾向が強いです。
口をだすのは、民主主義に反するとま政治家のコメントがありました。
驚いたことに、景気が落ち込み、政治家として愛人との関係につやしている時間があるなら、国政に専念しろという意見は、表立ってでない国です。
ところが、流石に、SNSで代拡散となり、Benjamin Griveauxは、家族にこれ以上恥をかかせたくないということで、立候補を断念したのでした。
当の動画を流した、Piotr Pavlenskiは民主主義のための自撮り動画をながしたと言っていました。
Piotr Pavlenskiと女性の二人の出会いは、実際のところ驚くべき因果で、のちにパリ市長選の結果を変えることとなったのです。
3月最初から、2週間はずっとこのBenjamin Griveauxのニュースが出回っていましたが、それもコロナ危機以降は、すっかりと忘れられていました。
その他には、
La fuite rocambolesque de Carlos Ghosn カルロスゴーンの奇想天外な逃亡、
Napoléon III, histoire d’une rocambolesque évasion ナポレオン3世、その奇想天外な逃亡、
普通では考えつかないような方法をおもいついた、といようなニュアンスがあります。
また、カルロスゴーン被告は、現在レバノンへ逃亡中です。
彼が日本の刑務所に送られたときに、高額所得者である彼のフランスでの彼の退職金を計算し、あまりにも高額で、話題をさらっていたのです。
取り締り役員が、高額の退職金を手にして、解雇されることを、 フランス語で、「パラシュートドレ」といいます。 こちらの記事にまとめました。
パラシュート・ドレは、失業となっても、金ぴかの落下傘で落ちるので、それも大金の解雇金を手にしてというイメージで、身に危険がないというニュアンスです。
以上で~す。
では、では、
また明日(^^♪ à demain.
今日のフラ単語
rocambolesque 奇想天外な
singulière えげつない
Le coup de foudre 一目惚れ
un milieu privilégié 特権的階級