フランスのレストランでチップを渡すのかどうなのかは迷うところです。
高級ホテルにあるレストランや、星付きのレストランと、カフェではグレードも違い、渡す金額もそれぞれです。
中にはチップを渡す必要がないと考える人もいますが、渡すならいくらくらいが妥当なのかも考えどころですね。
フランスのレストランでチップは義務なのか
まずフランスでチップは義務かどうかというと、チップは義務ではありません。
何故義務ではないのか?
何故義務ではないかについては、食事の料金にサービス料が入っているからです。
通常カフェやレストランで食事をした領収書には、サービス料が含まれています。
であれば、何故更にチップを渡す人がいるのかについて見てみましょう。
フランスでのレストランでのチップの習慣とは?
私もレストランへ頻繫に行きますが、渡しているひとが大半です。
フランスでのチップの文化について
最初にお伝えしましが、チップは義務でなないのですが、フランスではチップを渡す人が多く、慣習となっています。
カフェではウエイターさんや、ウエイトレスさんは、ずっと立ちっぱなしで、給料も良くないということもあります。
平均で税込みで月に約1600ユーロ(約18万円)ですので、チップがもらえると助けになります。
また、渡す側としては、いいサービスを受けたので、それにすごく美味しかったからと、気持ちを表したいという思いがあります。
そんな気持ちもあり、チップはずっとフランスの慣習に残っているということです。
フランスでのレストランでのサービス料金について
先ほどお伝えしました、領収書に記載されているサービス料とはどういうものかについてです。
ギャラリーラファイエット、グルメ館内ペトロシアン
チップが義務ではいのは先ほど言った通りですが、お勘定の中には、サービス料が入っています。
サービス料がだいたい15%ですが、これはお店に渡る金額で、サービス係には行かないのです。
フランスでチップを渡すときの金額は?
では、渡すならフランスでチップの金額はいったいいくらが相場なのでしょうか?
フランスのチップの相場はどのくらいか
安めのカフェで数ユーロ、ホテルなら10ユーロ~100ユーロなど、色々です。
カフェにはコーヒーがあり、テラス席で休んでコーヒー(エスプレッソ)を飲む人も多いです。
パリであれば2ユーロ(ずいぶんと値上げとなり3くらいになっています)くらいからあります。サンジェルマンデプレなどの有名カフェでは、もっと高いです。
同じカフェでも、食事をすると値段は大きく違い、そこで渡す金額がどのくらいかは、一流ホテルや高級なレストランだと金額も大きくなり、カフェやブラッスリーだと少なくてすみます。
とはいえ、気前が良く、チップをはずんでいる人もいるのです。
請求書の数%という考え方
平均すると大体総金額の5%くらいですが、多いと10%くらい渡している人もいます。
そうなると、請求書の金額が違いますので、同じ5%でも随分な差がでてしまいます。
1000ユーロの食事でなら、10%で100ユーロです。
確かに、星付きレストランであれば、そのくらいのチップを渡している人はいます。
特にアメリカ人は沢山渡しています。
お勘定書を頼むタイミングとチップのタイミング
チップを渡すタイミングはお勘定の時です。
お勘定書を頼むタイミング
デザートとコーヒーも終わると、最後にお勘定です。
フランスでは、
「お勘定お願いします ラディッシォン シルヴプレ L'adition s'il vous plaît 」
と頼まないと支払い伝票をいつまで持ってきてくれません。
【お勘定の頼み方】
L'addition, s'il vous plaît. (ラディッシォン シルヴプレ)
Je vous dois combien ? (ジュ ヴ ドワ コンビアン)
と言って、会計を頼みます。
レストラン側としては、食事を終わっていないのに、請求書を持っていくのは失礼だという考えがあります。
お勘定書を頼んで、値段をチェックしてOkであれば、そのままカードで支払います。もちろん現金でもいいです。
チップを渡すタイミング
高級なレストランなどへ入店のときに、コートや大きなバッグを預けたときなど、帰る前に受け取るときに、コート係の人にチップを渡してもいいです。
フランスのカフェやビストロ料金とチップの渡し方
カフェから高級レストランを種類別で見てみると、
【サラリーマンが多いカフェ】
通常ランチを食べたとして、パリのレストランやカフェであれば、
ランチのメインデッシュで18ユーロ、それに3ユーロのコーヒーを入れて、21ユーロです。
お昼であれば、近所の勤務している人がカフェで食事をしますので、さっさと食事をしてそのまま会社へ戻ります。
そんな時はサービスがどうだと言っているより、食べるものを食べて、そのまま仕事にもどるため、チップを渡さない人もいます。
【観光地のカフェ】
観光客ならパリに来て、同じランチを食べても、ゆっくりとワインも飲んで、と時間をかけて食べます。
そんな場合は、先程のメインデッシュとコーヒーの他に、デザートやワインも入って一人最低約30ユーロくらいにはなります。
それで、チップもツーリストは寛大です。5ユーロ札や、多いと10ユーロ札を渡している人もいます。
【パラスホテルや星つきレストラン】
では、星つきレストランなどの、パラスホテルなら、ベースとなる金額が大きくなります。
金額でなら、割安なランチでワインも合わせて大体1人100ユーロくらいにはなります。
ディナーであれば、もっとになりますが、それだけ払える人が行くわけですから。
ランチで2人で200ユーロで、10%であれば、20ユーロです。
ディナーともなれば2人で数百ユーロ以上にはとなるでしょう。
そうなれば、少な目の5%でも25ユーロですが、サービスに対してですので、それなりにはずんでいる人もいます。
さらにパラスホテルと言って、5つ星ホテルの中にでも更に格が上のホテルがあります。
5つ星ホテルでもクリア基準があり、それを更に上回っているホテルです。
パラスホテルが好きか、5つ星ホテルが好きかは好みですが、ホテル・パルティクリエといって19世紀まで貴族やブルジョアが住んでいた館が5つ星ホテルとなっているのもあります。
ハリウッド映画の俳優さん達は必然的に、パラスホテルへ行くと思うところですが、こじんまりとして、サービスがいい5つ星ホテルへ行っています。
8区には、オテル・パルティクリエと言って、こじんまりとしたホテルが多いのです。
「パリのパラスホテルと5つ星ホテルの ティータイムとランチ12選
」では、そんなホテルをご紹介しています。
また、当日頼むことがあるなら、渡すタイミングを考えるべきです。
ホテル内、インテリア装飾も画像を入れて解説しています。またティータイムの予約の仕方も解説していますので、ご覧ください。
ドレスコードで、バッグをどこに置くか、チップを渡すタイミングなどもご覧ください。
ここでご紹介しているホテルは実際に感じがいいです。
ランチも意外と安めで、サービスがいいのです。
まとめ
フランスのレストランでの渡すチップについてまとめました。
チップを渡すのは、食事をした最後に渡しますので、渡さないからサービスが悪くなるというものではありません。
このチップはフランスでは義務であはありませんので、渡す必要がないものですが、サービスがよければやはり渡したいと思い、そうしているのが慣習となっています。
また、星付きレストランであれば、ほぼ1テーブルに1人のサービス係がついて、手の込んだサービスをして気をつかってくれます。
そんないい環境で食事ができたので、お礼をと思う人が多いです。
「パリのパラスホテルと5つ星ホテルの ティータイムとランチ12選
」では、ドレスコードで、食事に来ている方の洋服もご紹介しています。
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