フランスのレストランでのメニューの選び方と流れをご紹介します。
大衆的なカフェとはちがい、高級なレストランとでは、入店してから席に案内されるタイミングや、メニュー帳が持ってこられるタイミングは違います。
そこでこの記事では、カジュアルなレストランも含め、レストランに入店してから、テーブルに座り、食前酒の注文のタイミングなど、品数も含め、料理のシェアの可などについても合わせてご説明します。
早速アペリティフからデザートまで、気後れしない注文の仕方を見ていきましょう(^^♪
フランスのレストランでのメニューの流れと注文の仕方
高級なレストランと大衆カフェの店内の一つ違いは、入口のドアからテーブルの距離です。
高級なレストランなら特に、入口からテーブルまでの距離く、案内のサービス係が入口からテーブルまで案内してくれます。
メニュー帳が持ってこられるタイミングから見てみましょう。
食前酒を注文するタイミング
テーブルまで案内され、席につくときに、女性なら椅子をひいてくれます。

そして着席して暫くするとメニュー帳を持ってきて、すぐに、〚アペリティフ(食前酒)はいかがですか?〛といってきたりします。
ここでメニュー帳を見なくとも、シャンパンなどと決まっていれば、それを注文します。
高級なレストランでも今はインターネットで予約している場合がおおく、「その日のコースメニュー」を予約している人も多いです。
例えば、メニューが1万円で全部込みだとしても、アペリティフはだいたい、別料金別です。
【アペリティフ(食前酒)の選び方】
「今日は予算はばっちり!」という状態であれば、アペリティフを注文しましょう。 星付きのレストランであれば、シャンパン1杯は25€位~です。
アペリティフには、
- キール (kir)
- キールロワイヤル (kir royal)
- シャンパン (champagne)
- ムスー (mousseux)
- ミュスカ (muscat)
- ソテルヌ (sauternes)
などがあります。
キールは、白ワインにカシスをいれてピンクにしたワイン。
キールロワイヤルは、カシスを入れたピンクにしたシャンパン。
白のワインも白のシャンパンにカシスを入れたものが、〚キール〛と〚キールロワイヤル〛です。
シャンパンは、シャンパーニュ地方の発泡酒です。
その他の発泡酒には〚ムスー〛や〚クレモン〛などがあります。
甘い食前酒のミュスカと、辛口の白ワインのムスカデは、別ものです。
下の写真は、アペリティフは、シャンパンのロゼです。
星付きレストランであれば、アペリティフを注文すれば、必ずと言っていいほど、「アミューズ・ブーシュ」と言って、前菜の前に出されるアペタイザーが出されます。

また、アペリティフは注文しなくても問題はなく、そのまま前菜を注文するのもOKです。
次に、メニューを選んでいきます。
フランスで言っている「メニュー」には、メニュー帳のことと、コースの意味があります。
メニューの注文の仕方とコースの流れ
メニュー帳には、大体カテゴリーとして、以下のように分かれています。
- 食前酒(アペリティフ)
- 前菜(アントレ)
- メインディシュ魚と肉
- チーズ
- デザート
- コーヒー
- 食後酒
これらのカテゴリーの順番で、コースが組まれています。
品数はコースの値段により、多くなるのが普通です。
星付きのレストランだど、上の例にもありますように、全部で7項目くらいです。
または、星付きレストランでも、お昼のランチメニューであれば、アペタイザーのミーズ・オン・ブシュと、3品という場合もあります。
「本日のメニュー」が、
- 前菜(アントレ)
- メインディシュ
- デザート
となっており、それぞれ前菜、メイン、デザートには、1種類だけという場合が多いです。
メニュー帳の中に、「menu du jour 本日のメニュー 」と書いてありますが、これもコースのことです。
もし「本日のメニュー」の中で食べられないものがあると、アラカルトで注文です。
なにせ、1種類しかありませんので、チョイスが少ないです。
嫌いなものや、食べられないものがあり、アラカルトで注文すると値段は倍にはなります。
本日のメニューよりも、アラカルトで注文したほうが、シェフの独創的な料理を楽しめるのは事実です。
メニューのそれぞれの名前を、前菜からデザートまで選んで、注文をしていきます。
前菜の注文を取りにくるタイミングは、アペリティフを飲んでいる途中か、アペリティフを飲んでいない場合は、メニュー帳を見て選んだなと思うときです。
アラカルトではなく、「本日のメニュー」を2つ注文する場合は、 「2 menu du jour s'il vous plait ドゥ・メニュ・ドゥ・ジュール・シルブプレ」 言って注文をしていきます。
ランチの「本日のメニュー」は星付きレストランでも安く提 供しているコースです。 ディナーには、安いコースはない場合が多いです。
また、アラカルトのなかで、内容が不明であれば遠慮しないで聞きましょう。
〚ゆっくり説明してください〛といっても失礼ではありません。今は英語ができるサービス係の人が増えました。
星付きレストランではカフェと違い、1品だけ注文することはしません。
またお皿のシェアはしません。
その点はカフェなら、シェアはOkです。
ワインと水
ワインはアペリティフに次いで、食事の重要な要素です。
サービス係か、レストランによってはソムリエさんが、料理の注文を聞き終わって、〚お飲み物はどうされますか?〛ときいてきます。
ソムリエさんが、注文した前菜やメインディッシュに合うワインを薦めてくれます。
ただ飲み物(アペリティフやワイン)は高く、ソムリエさんが良いワインを選んでくれるのは良いのですが、メニュー帳のお値段をみて慎重にきめましょう(^^♪
値段は「○○ユーロ以下でお願いします」と言えばその範囲で選んでくれますよ(^^♪
また、ワインはグラスでも注文できます。
水は、
- ガス入り(ガズーズ)
- ガス無し(プラート)
の2種類です。
また、カフェやブラッスリーでなら、水道水がはいっているカラフを無料で持ってくてくれます。
テーブル・セッティングとワインのサーブ
フォークとナイフも以前なら、5つなどセッティングされていましたが、今は、1セットつづ運ばれてきます。

ですので、
アントレ(前菜)や、メインがそれぞれ終わると、新しいフォークとナイフが運ばれてきています。
それと同時に、ワインを瓶で注文していれば、グラスが飲み干される前にサーブをしてくれます。
また、女性にはテーブルの横にバッグを置けるような台が置いてある場合が多いです。
同じ星付きレストランでも、小さなレストランなら、テーブルの横に何も置いてないこともあります。
または、小さめなバッグなら椅子と背中の間に置いてもいいです(^^♪
前菜やメインをサーブされると、「メルシー」と言っておくのがいいです。 日本とは違います。
【パリの星つきレストラン↓】
食事中のハプニングとお勘定
食事中に、テーブルからものを落とすことがあれば、
食事中のハプニング
食事中のハプニングでは、テーブルから、お肉が飛んだとか、ナイフが飛んだとかなきにしもあらずです。
カットしにくいのは、「エビ」です。
エビでも皮をナイフとフォークで剥くと、飛んでいくリスクがりますので、どうしようかと思えば、注文はさけたほうがいいです。
もし、フォークやナイフを落としてしまえば、高級レストランなら、すぐに代わりのものを持ってきてくれます。
ですので、自分で床に落ちてしまったものを拾う必要はありません。
また、大衆的なレストランなら、ウエーターさんを呼んでもすぐに持ってきてくれない場合があります。
ですので、カフェなら落としたのはそのままにして、隣のテーブルのフォークやナイフを取って、そのまま食事を続けるのがいいです(^^♪
食事終了とお勘定
お勘定書を頼むタイミングは、最後のコーヒーを飲んでからです。
急いでいれば、デザートを終えてすぐに頼んでもいいです。
「L'adition s'il vous plait ラディッシオン シルブプレ」
といっても、頼んでからテーブルまで持ってくるまで、大体10分はかかります。
頼むのが遅れると、持ってきてもらえるまで時間がかかります。
すべてがゆっくりですので、ウエーターさんと目があったときに、合図をして頼むとあまりまたなくてすみます。
【パリのミシュラン星付きレストラン5店をご紹介】も併せてご覧ください。 www.franceinfos.xyz
まとめ
いかがでしたでしょうか?
レストランで注文の仕方と、コースメニューの流れとタイミングをまとめました。
高級なレストランだと、ドレスコードも考えて準備して気分が落ち着く服装で行くと、メニュー選びに集中ができます。
レストランのサービスをしている人達も親切な人達が多いです。
メニューの意味がわからなければ説明をきくのがいいです。 丁寧に教えてくれます。
またどんなものが食べたいのかも伝えると、なるべく食べたいものを提案してくれるはずです。
また、日本だどお客さんが料理を運ばれてきて、いちいちお礼をいいませんが、フランスでは、注文をしたとき、料理が運ばれたとき、「メルシー ありがとう」と言うのが普通です。
そして、お店の従業員はサービスをしてくれますが、日本のように「お客様かしこまりました」的な態度はありません。
こちら↓の記事もご参照ください。