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ペネロープ・ゲートとフィオン仏元首相の関係!事件から3年後のフランスでの反響

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ペネロープ・ゲート事件から3年たち、いよいよ裁判の開始です。

この事件の名前、ペネロープ・ゲートは、ニクソン元大統領のウォーター・ゲートをもじって命名されたのです。

この事件が起こったのは2017年1月で、5月にはフランス大統領選挙戦は様相を一変させることとなったのです。

選挙戦中には、相手候補を陥れるために、工作事件もあるともいわれていますし、それはフランスに限ったことではないですが。

5月のフランス大統領選の最有力候補は、右派のフィオン元首相でしたが、このペネロープ・ゲートのスキャンダルで一気に支持率を落とし、候補を断念したのです。

その後、極右のルペン候補と中道派のマクロン候補の一騎打ちとなり、マクロンさんが大統領に当選となったのでした。

いよいよ、裁判が始まります。

どんな事件だったのか、振り返ってみましょう。  

ペネロープ・ゲートとフィオン元首相

このペネロープ・ゲートは、フィオン元首相の奥さんの名前、ペネロープからきており、彼女の架空給与支給容疑事件からきました。

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事件は3年前の2017年に発覚し、その内容は、

フィオン元首相が、国会議員(下院)として、自分のアシスタント雇用予算をそのまま、彼の奥さんへ横流ししていたという嫌疑です。

フィオン元首相は、もともと国会議員で、議員さんはアシスタントをやとえる予算枠があります。

1か月約9500ユーロの枠で、5人まで合法的に雇用できます。   奥さんのペネロープ・フィオンはフィオン元首相の議員時代のアシスタントとしてこの予算枠から、支払いを受けていたのです。

それが、架空職だった嫌疑でした。   この疑惑ニュースは、1月25日にカナールアンシェネという週間新聞による報道でした。

国会の架空職給与支払いの年数と額

  突然のスッパ抜きで、 大統領の最有力候補として選挙を戦っていたフィオン元首相は、取材へは、釈明として、

「女性は、ジャムだけつくって内助の功をしていればいいのか」

また、

議員の妻が、仕事をしてはいけないというのは、「女性蔑視だ」、

などど、反論をしていたのですが、彼女が勤務証拠などは、提示梨での反論でした。

カナールアンシェネ紙によると、1998年から2002年までの8年間に、国会議員アシスタントとしての給料が毎月3940ユーロ~4600ユーロ位の額が支払われていたということ。

約8年で、500,000ユーロになりますので、約6000万円です。

調べが進み、架空職への支払いは、1998年からではなく、1982年からだと、数日後には新材料が公表されたのでした。

その他、フィオン元議員の代理職のアシスタントとしても、支給されてたことも発覚し、起訴へと進むことになったのです。

雑誌社での架空職給与支払いの年数と額

更に、ペネロープ・フィオン容疑者は、ある雑誌社で勤務し、記事投稿料として、毎月5000ユーロの支払いがあったとも。

この雑誌社はフィオン元議員の友人の会社です。

国会でのアシスタント勤務の実績も、雑誌社での勤務も、どちらも勤務実績が証明されなかったのです。

ここまでの報道に加え、フィオン議員の二人の子供にも、国会のアシスタント給与が支払わていたのも発覚となり、フィオン元首相は窮地に。   毎週、新たな暴露が繰り返されいった割には、フィオン容疑者は、罪悪感があったようには見受けられず、大統領戦を続けていったのです。

3月末の架空職支払い容疑で起訴が決定したにも拘らず、立候補をとりやめなかったとあります。

徐々に、「本当であれば自分のやってきたいことで、反省しているの?」という空気になっていったのです。

フランス人の平均的給と比較

フランス人の中で、このフィオン容疑者に対し、不満なり蔑視がでてきたのは、自分の立場を利用しすぎていたことです。

架空職で長年にわたり、家族で良い思いをしてきたという、「あきれ」があり、

具体的な数字として、ペネロープ・フィオン給料額は高級だったからです。

1998年から2002年までの8年間に、国会議員アシスタントとしての給料が毎月3940ユーロ~4600ユーロ

とありました。

フランス人の平均給与額は、 手取りで2200ユーロ位(2013年統計)、また、メディアンが1730ユーロとなっているので、フランス人の半分は平均給与の2200ユーロを貰っていないことになります。

そうすると平均からしても、3940ユーロは、高額なのです。

勤務せずにこのような金額を手にしていたことで、毎日労働している人にとっては、耐えがたいことだったのです。

この給与額の別の解釈としては、

国会議員のアシスタントの給料の予算枠が9500ユーロと、先ほどご説明しました。

アシスタントが5人までの枠ですので、9500ユーロを5で割ると一人、大体2000ユーロになります。

2000ユーロと比較しても3900ユーロは高額です。

ただ、実際は国会のアシスタントのフルタイムなら、大体3400ユーロくらいが相場だといこともあり、国会アシスタントは、技術職でもありますので、勤務していれば問題は無かったのです。

 

この裁判に対する、一般的なフランス人の反応は非常に良くなかったのです。

カナルアンシェネ紙によると、フィオン一家は、妻、子供を含め、架空職に払った金額の合計が、ほぼ30年間で、約1,000,000ユーロ(日本円で約、1億2千万円です)と算出していました。

ところが、彼女の勤務の形跡がなかったこと、メールアカウントもなかったので、架空職としか言いようがなかったのです。

起訴後のフィオン容疑者の態度

フィオン容疑者は起訴後も、ある意味、「平気」な様子で、選挙戦を続けていたのです。

罪悪感がなかったように見えたのです。

ところが耐えられなかったのは本人ではなく、右派の周りの人間で、選挙支援を止める党派員がつぎいつぎと出て、最終戦は戦えなくなり、フィオン容疑者も出馬を断念をしたのです。

そして、なんと、断念したときには、左派の陰謀とまで言っていました。

潔く、ニュースになった時に、出馬を断念していれば、まだ評判を落とさずにずんだのが、2か月も選挙戦を続けたので、右派のイメージが傷ついてしまいました。

その他に、高額なスーツを業者から贈らせたり、(スーツは起訴には含まれていません)もありました。

もともと、フィオン元首相の、大統領選の公約は、「緊縮財政によるフランス経済の立て直し」でした。

現実には、やっていることと、言っていることが正反対の例で。

裁判

2020年2月24日から裁判が始まります。

判決の行方はもちろんわかりませんが、架空職であった証拠はでていると言われています。

また有罪となれば、国会はフィオン容疑者に、国会が支給してきた約1億円以上の払い戻しを要求すると言っていますので、彼にとっては、名誉も金銭面でも、無罪を勝ち取りたいところです。

この事件はフランスでも異例に思えるのは、架空職は他の議員でもあるのですが、彼には罪悪感を感じているとは思えないことで、事実今年の市長村選に、ペネロープ・フィオンが立候補する準備をしたことでした。

このような態度も、フランスでは冷ややかに迎えれたのです。

事件が明るみになり、大統領に選出されなかったのは、不幸中の幸いでした。