パリのオペラ座は2つあり、オペラ座駅にあるガルニエ宮と、バスチー広場にあるオペラ座です。
2つのオペラ座は、建築時期も、建築スタイルも、また雰囲気が全く違います。
ガルニエ宮では、メインにバレーが、バスチーユのオペラ座ではオペラが演じられています。
内装の雰囲気も違います。
パリ観光で、2つのオペラ座のどちらに行くのか迷うことがあれば、参考にしていただければと思います。
パリオペラ座!ガルニエ宮
1つ目のガルニエ宮(1875年に完成)は、パリのど真ん中9区に、ルーヴル美術館からまっ直ぐ、オペラ通りの突き当り正面にあります。
パリオペラ座のガルニエ宮
パリ9区にあるオペラ座の正式名称は「パリ・オペラ座ガルニエ宮殿」(Palais Garnier)です。
この建物は、19世紀フランスの建築家シャルル・ガルニエによって設計されました。
それで、この建物はシャルル・ガルニエの名前にちなんで命名されました。
オペラ座としても有名ですが、ガルニエ宮としても知られています。
ガルニエ宮の建設はナポレオン三世
1860年12月30日、ナポレオン3世は公に新しいオペラ座の建築デザインコンペを開催することを発表しました。このコンペにはおよそ170の提案があり、その中にはシャルル・ガルニエの計画も含まれていました。ガルニエの提案は、イタリアの詩人トルクァート・タッソの作品から引用した「Bramo assai, poco spero(多くを欲し、少しを望む)」という一節を用いたものでした。
ガルニエの提案は15の賞を獲得し、他の応募者であったパレロワイヤルの回廊の建築家であるヴィオレ・ル・デュクが落選したことは驚きをもって受け止められました。
ガルニエ宮の建築家ガルニエ
シャルル・ガルニエは1825年から1898年まで生きた建築家で、1848年にはローマ大賞を受賞しました。
とはいえまだ大規模なプロジェクトで自分の能力を証明していなかった若手の建築家でした。
カル二エはエコール・デ・ボザールの同僚や多くの友人たちの支援を受けて、同じ賞を受賞した者たちの一部を含め、革新的なプロジェクトを提出しました。
プロジェクトは匿名で提出される必要があったため、チャッシスには番号38と「私は多くを望み、少ししか期待しない」というデバイスが記されていました。
パリオペラ座バスチーユ
パリオペラ座バスティーユの建築家はカナダ出身のカルロス・オットです。
1983年から1989年にかけて建設に携わりました。この新しいオペラ座は、オペラ座ガルニエとは対照的に現代的で斬新なデザインを採用しています。
バスチーユのオペラ座とミッテラン大統領元大統領
バスチーユ広場のオペラ座の建設は大統領フランソワ・ミッテランによって命令されたものです。
大統領に就任後1982年、バスティーユ要塞跡地に新しいオペラ座を建設する計画が発表されました。
ミッテランのグラスプロジェクトの1つです。
フランス文化の偉大さを世界に示す象徴的な建物を作ることを望んでいました。
最終的に、カナダの建築家カルロス・オットが設計を担当し、1989年7月14日に開場しました。
7月14日はフランス革命記念日で、開幕式を行ったのです。
バスチーユのオペラ座とカナダの建築家カルロス・オット
カナダの建築家カルロス・オットは、ウルグアイ出身で現在はカナダを拠点に活動する建築家です。
彼は世界中で多くのプロジェクトを手がけ、高層ビル、商業施設、オフィスビル、ホテル、劇場、住宅など、様々な建築物の設計に携わっていました。
特に、彼は高層ビルの設計において、独創的で革新的な手法を用いることで知られています。
建設当初は、賛否両論ありましたが、今はパリの街に馴染んでいます。
パリオペラ座への行き方
ガルニエ宮は、地下鉄オペラ座駅にあります。
駅を出るとドーンとガルニエ宮がそびえています。
地下鉄、③、⑦、⑧号線のオペラ座駅で下車。
バスもありますが、地下鉄が分かりやすいですね。
バスチーユのオペラ座は、
バスチーユのオペラ座も、駅を出ると見えます。
地下鉄、①、⑤、⑧号線のバスチーユ駅で下車。
ガルニエ宮と比較すると、建設時期が違い、随分と現代的だとかんじますね。
バスチーユ広場の中央には、7月の塔がそびえています。
パリの地下鉄のチケットの買い方はこちら↓の記事をご参照ください。
www.franceinfos.xyz
パリオペラ座の様子とまとめ
最後に、ガルニエ宮とバスチーユのオペラ座の内部のいくつかの様子をお伝えします。
ガルニエ宮の内部
ガルニエ宮の中の入口付近
ガルニエ宮のお土産売り場内
オペラ座バスチーユの内部
バスチーユのオペラ座の2階の飲み物バーの付近
バスチーユのオペラ座の2階の飲み物バーの付近
無料で配られる講演の案内の用紙には、休憩時間が記載されています。
ホールには飲み物や軽食を売っているバーもありますが、最前列に座っていると、バーに到着するまで10分はかかり、さらに並んで10分もかかると、30分の休憩では、ギリギリになりますので、バー利用に関しては、後部席の方が便利です。
www.franceinfos.xyz