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パリのオテル・パルティキュリエとフランス首相官邸「Hôtel de Matignon」!





パリ市内にある小城を「オテル・パルティキュリエ」と言っています。 パリ市内でもマレ地区にとりわけ多く集中している理由は、王政時代に王が住居を変えるたびに、貴族も移動して小城を作っていたからです。

そこで、首相官邸も含めホテル・パルティキュリエをご紹介します。

フランスのオテル・パルティキュリエ

フランスにはお城が沢山あります。

ロワール河流域にはシャンボール城やシュノンソー城など、有名なフランスの歴史建造物のお城があります。

同じお城でもパリ市内にあるのは、「オテル・パルティキュリエ」と言われており、小ぶりな城です。

フランス語でホテルは、宿泊施設のホテル、また小さなお城の意味のオテルのことです。

パリ市内にある城を「オテル・パルティクリエ」と言っています。

このオテル・パルティクリエは、パリ市内の3区や4区のマレ地区にとりわけ多く集中しています。

そのほかには7区や8区にもあり、オテル・パルティクリエは、公官庁となりエリゼ宮や首相官邸となっています。

フランス首相官邸「Hôtel de Matignon」はオテル・パルティキュリエ

 

内務省や、外務省、首相官邸など、「オテル・○○」の言い方をしているのは、小城が省庁となっているからです。

オテル・ドゥ・マティ二ォン(首相官邸)

首相官邸を含め、各省庁には「Hôtel オテル○○」の別名があります。

○○大臣官邸と言わずに、別名の言い方で、オテル○○と言い表す慣習があります。

このオテル○○は、もともとの小城には初代の城主がいて、オテルにはその城主の名前がついています。

これらのオテル・パルティキュリエの所有者が、

  • 国の所有物
  • 個人(外国)の所有物
  • パリ市や市関連の所有物

などと、所有者は各方面となっています。

各省庁の官邸となっているのは、国や市が所有者です。 国の所有の首相官邸から見ていきましょう。

フランス首相官邸「Hôtel de Matignon」

首相官邸は別名、「Hôtel de Matignonオテル・ドゥ・マティ二ィオン」といいます。

スタイルはバロック
建設は1722 - 1724年
歴史建造物指定1923年、

首相執務室
会議室
裏庭

官邸の裏庭は広さが300平米で、パリ1番の広大なスペースとなっています。 比較としてエリゼ宮とロダン美術館の庭より広く、その広がりには、フランス式とイギリス式の庭園となっています。

裏庭

この裏庭には、歴代の各首相が植林をして、歴史を感じる空間となっています。

  実際この首相官邸の裏庭のフランス式とイギリス式の庭園は小公園とも思えるくらい広いです。

   

オランダ大使官邸 「Hôtel d'Avaray」

オランダ大使の邸宅は別名、「Hôtel d'Avaray オテル・ドアヴァライ」といいます。

スタイルはバロック
建設は1720 - 1746年


オランダ大使邸宅 正面玄関
オランダ大使邸宅 サロン
オランダ大使邸宅 裏庭
オランダ大使邸宅 栄誉の階段
オランダ大使官邸 正面玄関

 

映画「Intouchables」(邦題 : 最強の二人)、2011年のフランス映画の舞台となったのが、このオランダ大使官邸です。 映画は、フランソワ・クリュゼとオマール・シーが出演で、頸髄損傷で体が不自由になった富豪と、その介護人となった貧困層の移民の若者との出会いを描いたコメディーです。

この映画を私も観にいきましが、当時このオランダ大使の邸宅だとは知りませんでした。

第37回セザール賞で作品・監督・主演男優・助演女優・撮影・脚本・編集・音響賞にノミネートされ、オマール・シーが主演男優賞を受賞した。

フランスでの歴代観客動員数で3位(フランス映画のみの歴代観客動員数では2位)となる大ヒット作となった。日本でも興行収入が16億円を超え、日本で公開されたフランス語映画の中で歴代1位のヒット作となった。
引用ウイキペディア

ロダン美術館 「Hôtel Biron」

首相官邸と同じ7区にある、ロダン美術館の記事はこちら↓をどうぞ。

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最後に美術館のピカソ美術館をご紹介します。 これも国の所有です。

ピカソ美術館 「Hôtel Salé」

それと、3区にあるピカソ美術館もオテル・パルティキュリエで別名、Hôtel Salé(塩の館) といいます。

ピカソ美術館は、美術館だけあり、屋根の装飾も綺麗です。 毎月一日曜日は無料で行けます。

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ビクトル・ユゴーの館 「hôtel de Rohan-Guémené」

  ヴォージュ広場には、「レ・ミゼラブル」の著者ヴィクトル・ユーゴ館があります。

名前はヴィクトル・マリー・ユーゴー( Victor-Marie Hugo)で、オテル・パルティクリエの名前は、 hôtel de Rohan-Guémenéです。

ヴィクトル・ユゴーは、ヴォージュ広場に、1832年~1848年までの16年間住んでいました。

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まとめ

パリの7区にあるオテル・パルティキュリエをご紹介しました。

二つともバロック建築で、一つはフランス首相官邸で、もう一つはオランダ大使の邸宅です。

当初は貴族の館だったのが、国や市に買い上げられ、一部は他国へ手放され大使館となっています。

7区や8区は大使館や領事館が多くあります。

正面の玄関からは想像がしにくいですが、裏庭が美しいです。

毎年9月の文化遺産の週末には市民に歴史建造物が開放されます。 毎年プログラムが変わり、開放されている建物のプログラムが発表されます。機会があれば、是非とも見学を楽しんでください。

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