6月に入り、日が長くなったと感じるこの頃です。
天気も良く、7月のバカンスを前にしてリラックスムードです。
まして今月は音楽祭から、オリンピック気球がチュイルリー公園に戻ってきます。
と、パリ旅行に最適な服装をお伝えします。
パリジャーナルで配信しているツイートもまとめて入れています。
ご参考にしてください。
みたい場所へ↓ジャンプ。
パリ旅行2025年6月の天気と気温
まだまだ真夏前の、雨もある暖かい日が続いています。
【2025年6月2日の週末の天気と気温】
第1週は、最高気温が19度~25度。
【2025年6月9日の週末の天気と気温】
第2週は、最高気温が22度~35度。
パリの観光スポットの天気と服装
サンラザール駅から。
6月上旬のサンラザール駅構内の服装
サンラザール駅に構内は吹き抜けになっています。
ペリエの大型宣伝ポスターがドドーンと飾られています。
この日は暑くも寒くもなかったので、長袖の人もいました。
6月上旬の服装・バスチーユ広場
メトロ、バスチーユ広場のバスチーユ駅の出口です。
半袖の人もいますね。
6月上旬の服装・ドメニル駅
メトロ、ドメニル駅の前にあるドメニル通りは、レピュビリカンの通り道です。
レピュブリカンの騎馬像がお通りでした。
6月イベント情報
マルグリット・デュラス メディアテークで、『メディアテークで開催中の写真展:1970年代の庶民的なパリ』
マルグリット・デュラス メディアテーク
フランソワ=グザヴィエ・ブシャールとレオン=クロード・ヴェネツィアの二人の視線で、1970年代の東パリを映した写真展です。
1967年から1977年にかけて、若き写真家フランソワ=グザヴィエ・ブシャール(1946-1993)とレオン=クロード・ヴェネツィア(1941-2013)は、主にパリの庶民的な地域の写真を。
パリ東部とは、かつての村落だったベルヴィルやメニルモンタンで、二人は、地元の活気ある暮らしや、老朽化した建物や色鮮やかな商店のファサードが、やがて無機質なHLM(公共住宅)に取って代わられていく、変貌する都市の風景を記録しました。
二人は、アジャール/ゲイリーの小説『ラ・ヴィ・ドゥヴァン・ソワ(明日を生きる)』に共鳴するかのように路上で遊ぶ子どもたち、フランス人労働者や移民が集うカフェ、中庭で洗濯物を干す主婦や、地域の見張りのように立つ管理人たちに注目しました。
あらゆる出自や宗教が混在する、パリ東部特有のこの社会的生活が近く失われることを理解していた彼らは、共に非常に貴重な記録を残しました。
フランソワ=グザヴィエ・ブシャールは建築やグラフィックに惹かれ、レオン=クロード・ヴェネツィアはより自然に社会の周縁にいる人々に接近し、グラフィティも忘れずに記録しました。これは、彼が助手を務めたブラスザイからの影響とも言えるでしょう。
ヴィラン通りの階段を駆け下りる子どもたちや、アンヴィエルジュの空き地のように、二人にとってパリの19区・20区はまさに自分たちの遊び場だったのです。
場所
Médiathèque Marguerite Duras
115, rue de Bagnolet, Paris 20e
無料です。
アニエス・ヴァルダ展/カルナヴァレ美術館
カルナヴァレ美術館で、「アニエス・ヴァルダのパリ:ここかしこ」展が開催中です。
これまであまり知られてこなかったアーティストとしての写真作品に光を当てた展示会です。
ヴァルダはヌーベルバーグの一人の監督でしたが、写真家でもあり、この展覧会はまず、写真家としてのアニエス・ヴァルダの初期の歩みを紹介しています。
パリの人々や通りを彼女独自の視点—ユーモアと奇妙さが入り混じった視線—でとらえた写真群が。
映画監督としての彼女の「パリ観」は、時間軸とテーマで構成された展示を通して語られ、特に『5時から7時までのクレオ』(1962年)は有名です。
この展覧会は、2年以上にわたるリサーチの成果であり、主にアニエス・ヴァルダの写真アーカイブと映画製作会社「シネ・タマリス」の資料に基づいているということ。
そのほか、出版物、書類、アーティストゆかりの品々、ポスター、映画撮影時の写真、そして彼女の愛猫の彫刻なども展示されています。
場所
Musée Carnavalet - Histoire de Paris
23 rue Madame de Sévigné , Paris 4e
水曜日から日曜日、10時 ~ 18時まで
www.franceinfos.xyz
オリンピック気球がチュイルリー公園で空中浮遊
2024年のスーパースターだった、オリンピック気球がまたチュイルリー公園に6月21日から戻ってきます。
今日は6月15日です。今は
台の上にあるだけで、音楽祭から空中に飛ぶのですね。
9月14日まで。
場所
チュイルリー公園
無料です。
音楽祭
「La Fête de la Musique 2025」は、夏至の日に開催される音楽祭です。
「La Fête de la Musique 2025」
「La Fête de la Musique 2025」は、夏至の日に開催される音楽祭で、ジャックラングがはじめました。
ジャック・ラング(Jack Lang) は、フランスの政治家で、1980年代に文化大臣を務めていました。
1982年、当時のミッテラン大統領のもと、文化大臣だった彼は、一般市民やアマチュア音楽家が自由に音楽を演奏できる日としてこのイベントを提案・創設しました。
初めての「Fête de la Musique」は1982年6月21日。
このアイデアは非常に成功し、その後、世界中の多くの国に広まりました。現在では100か国以上で同様の音楽祭が行われています。
つまり、「La Fête de la Musique」は、ジャック・ラングのイニシアチブにより生まれた文化イベントです。
先日パレロワイヤルで、二人の音楽家の演奏があったので、ご紹介します。
「La Fête de la Musique」には、このような演奏が無料で町中であります。
6月の衛生上の出来事
健康に関するニュースです。
ポワラーヌの工場閉鎖
ポワラーヌでは、以前から忠告があったようで、結局衛生検査が入り、工場の生産停止処分となりました。
5月30日金曜日、手作りのパンで評判の家族経営のブーランジュリー=パティスリー『ポワラーヌ』の製造所が、県庁の命令により緊急閉鎖されました。2日前の衛生検査で深刻な衛生管理の不備が明らかになったためです。
ネズミが走っているなども目撃されたということです。
エソンヌ県ビエーヴルにあるこの工場からは、ポワラーヌのパリにある5店舗のうち3店舗にパンを供給しており、さらにレストランやモノプリ、オーシャンなどの大手スーパーにも納品されている工場です。
検査で、ビエーヴルにあるこの歴史ある製造所は、当面の間、営業停止を余儀なくされました。
衛生上の問題が解決されるまで、生産は再開できません。
引用元 ポワラーヌ
パリ6区ポワラーヌは営業しています
気になってパリ6区のポワラーヌまで行ってきました。
不思議なことに、工場の製造停止処分がでても、お店は普通に営業しています。
工場で生産できなくても、パリのお店の設備で作っているということです。まったくいつもと同じ姿勢なので、普通通りに買ってきました。
パンの質も落ちていません。
【合わせて読みたい】
www.franceinfos.xyz
www.franceinfos.xyz
カドミウム含有量に警鐘
フランスアンフォのニュースを解説します。
Les médecins alertent, jeudi 5 juin, sur le cadmium, un métal toxique classé cancérogène. Présent dans le sol, il se retrouve dans de nombreux aliments du quotidien.
引用↓
Le cadmium est un métal toxique classé cancérogène. Il se retrouve dans les céréales du petit déjeuner, les pâtes, les pommes de terre, le pain. Les médecins, qui s'inquiètent de voir les maladies graves augmenter, ont le cadmium dans leur viseur. Il serait responsable de "l'explosion de pathologies chroniques, qu'elles soient cancéreuses, qu'elles attaquent le cœur, les reins, les organes reproducteurs", explique le Dr Pascal Meyvaert, médecin coordinateur, Union régionale des médecins libéraux.
引用元
Santé : pâtes, pain, céréales… Plusieurs aliments sont pollués par le cadmium
訳→
医師たちは6月5日木曜日、発がん性物質に分類される有害金属「カドミウム」に警鐘を鳴らしています。カドミウムは土壌中に存在し、私たちの日常的な多くの食品に含まれています。
カドミウムは発がん性に分類される有毒な金属で、朝食用シリアル、パスタ、ジャガイモ、パンなどに含まれています。
重篤な病気の増加を懸念する医師たちは、今このカドミウムに注目しています。「カドミウムは、がん性疾患、心臓、腎臓、生殖器官を攻撃する慢性疾患の爆発的な増加に関与している」と、自由開業医地域連合のコーディネーターであるパスカル・メイヴェール医師は説明しています。
ここで言わているのは、特にシリアルなどの朝食や野菜パンに含まれている可能性があるということです。
【✅ フランスの状況】
カドミウム含有量の懸念は、土壌の肥料が原因です。
engrais phosphatés(リン酸肥料)には、天然由来のリン鉱石(phosphate naturel)が使われますが、このリン鉱石にはカドミウム(le cadmium)が自然に含まれていることがあります。
リン酸肥料を多用することで 土壌中のカドミウム濃度が上昇するというもの。
EU全体で「肥料中のカドミウム含有量制限」が導入されました(例:60 mg/kg以下など)
日本でもリン酸肥料は使用されていますが、国内産のリン鉱石は少ないということです。
フランスでは、多くはモロッコ、中国、アメリカなどからの輸入されているのが原因と。
「なぜリン鉱石が肥料になるのか?」については、
化学肥料(engrais chimiques)は、植物が育つために必要な栄養素を人工的に補うものです。
●窒素(N) – 葉の成長を助ける
●リン(P) – 根や花・実の発育に必要
●カリウム(K) – 全体のバランスや病気への抵抗力
となっており、リン鉱石は、リン(phosphore)を多く含む天然の鉱物で、植物にとって重要な栄養素だからです。
リン鉱石はそのままだと水に溶けにくいので、化学処理をして植物が吸収しやすい形に変えます。
それで「リン酸肥料(engrais phosphatés)」です。
そして、なぜフランスで使われるリン鉱石にカドミウムが多いのか?については、
✅ 1. 使用しているリン鉱石の原産地の違い
フランスで主に使われているリン鉱石の多くは、モロッコなど北アフリカから輸入されています。
このモロッコ産のリン鉱石は、高濃度のカドミウムを含んでいることで知られています(20〜60 mg/kg P₂O₅ ほど)。
一方、北欧(例:フィンランド)などの鉱石はカドミウム含有量が低い(10 mg/kg P₂O₅ 以下)のが一般的です。
✅ 2. フランスの肥料業界の依存度
フランスはEU域内でも農業が非常に盛んで、大量のリン酸肥料を使うため、輸入先を変えるコストや技術的対応が難しいという事情があります。
🇮🇹🇪🇸 イタリアやスペインではどうか?
✅ 1. 使用鉱石の多様化
イタリアやスペインなどでは、より多様な産地のリン鉱石を使用しており、比較的カドミウム含有量が低い原料を使うケースが多いとされています。
✅ 2. 農業スタイルの違い
特にイタリアは、有機農業や低投入農業の比率が高く、フランスほど化学肥料に依存していないため、相対的に問題が顕在化しにくいのです。
🔍 EUの対策
EUでは2019年に「肥料規則(EU Regulation 2019/1009)」が改正され、
カドミウム含有量の制限(最大60 mg/kg P₂O₅、将来的に更なる引き下げも検討)が導入されました。
これはまさに、モロッコ産リン鉱石への依存が高いフランスなどへの対応を強く意識した措置です。
シリアルやジャガイモなどの食品に含まれるカドミウムの量が高く、医師たちが危機感を表明しているのです。
もう1つの記事、Europe1の記事も加えておきます。
過去の調査(ENNS・ESTEBAN)では、フランス国民の体内カドミウム濃度が10年で約2倍に上昇、子どもではアメリカやドイツの4倍にも達している。
女性は鉄分不足により吸収率が高くなり、より深刻な影響を受けやすいとされる。
フランス食品・環境・労働衛生安全庁(Anses)は、年末までにカドミウム暴露に関する報告書を発表予定。
医師団体は、有機食品(オーガニック)の摂取を強く推奨し、通常より48%カドミウムが少ないと主張。
しかし政府は、オーガニック振興団体の予算を1,500万ユーロ削減しており、業界が危機に瀕している。
医師たちは、リスクの高い人々への検査と早期対策の導入を提案。
最後に、国民の健康を守るための抜本的対策が、今こそ必要だと強く訴えている。
Europe1参照元
医師により推奨されているのは、BIOの野菜です。ただ値段が高くなります。
- 🔍 特に注意が必要な人
- 小さな子ども(発育中)
- 妊婦
- 鉄欠乏の女性(腸での吸収率が増加)
- 有機食品をあまり食べない人(一般食品はカドミウムリスクが高め)
気になる場合はかかりつけの医師に相談するのがいいですね。
Frace3のニュースをご査収ください。
パリ旅行の安全対策は以下をご参照ください。
●2025年1月10日、ここ半年の間フランスの銀行のアドバイザーから注意を受ける内容を、対策11ADに追加しました。
note.com