フランス語の独学は難しいですが、やり方次第で上手くなれます。
難しのは、
1.数字が特異
2.動詞の時制変化が複雑
3.冠詞の使い分けが複雑
4.形容詞も変化が複雑
5.発音が困難
6.発音と文字の関係が複雑
7.文章の語順が厳格
などです。
最初に、難しい部分を理解しておけば、くじけづに独学をするモチベーションを維持していけます。
モチベーションがあれば、フランス語と触れていたいと思うものですよね。
やる気が出る勉強法をご紹介します。 まずは、どこがどう難しいのかを知りましょう。
フランス語の独学が難しい理由7つ

フランス語は覚えることが多い言語です。
難しい部分は、
- 数字が特異で、聞き取りや発音が複雑、
- 動詞の活用が複雑、
- 冠詞がロジックでない
- 形容詞も変化する
- 発音が困難
- 発音と文字の関係が複雑
などで、
具体的にこれらの特徴を順番にみてみましょう。
1.フランス語の数字が特異
フランス語の数字は、日本語と違い、千の単位です。
日本の数字は「万単位」です。
たとえば、
フランスの都市リオンの人口は、約50万人です。
日本語では、50万は、1万を単位にして、50x万(10000)で、50万(500000)という言い方。
ところがフランス語なら「万」を使わず、千を単位にして、
500x千(1000)で、50万。
万で聞いた情報を、頭の中で千で翻訳する作業をしないといけません。
次に、フランス語では、80という数字を「4x20」と言ったり、これが20進法なのです。
日本では10進法なのに、フランス語では20進法です。 慣れるまで大変です。
2.フランス語の動詞の時制変化が複雑
数字の次にやっかいなのは動詞の変化です。
数字はある程度、ラジオ体操をするように、どんどんCDやビデオなりで聞いていれば耳が慣れていきます。
しかし、動詞の活用の変化を覚えるのにメモリーを使います💦
動詞には時制変化があり、
【フランス語の時制 】
現在形(présent)
複合過去(passé composé)
直接方半過去(imparfait)
単純未来(futur)
条件法現在(conditionnel présent ○○ならという条件などよく使う)
接続法現在(subjonctif présent)
★大過去(plus-que-parfait)
★前未来(futur antérieur)
★単純過去(passé simple 歴史や小説で多く使うので、最後に覚えてもOK)
★前過去(passé antérieur)
★条件法過去(conditionnel passé)
★接続法過去(subjonctif passé composé)
★接続法大過去(subjonctif plus-que-parfait)
などのように、動詞の時制変化数が凄いです。
文章は主語に応じて動詞が変化しますので、
Je(私)
tu(君)
il(彼)
nous(私たち)
vous (あなた方)
ils (彼ら)
の6つの主語(正確には彼女も入れ8つ)で、
6時制x6主語=36
となり、1つの動詞に36の活用😢。
更に、時制以外に、動詞は単数、複数、女性、男性で変化します。
Je suis allée au cinéma.(主語が女性ならEがつきます)
Je suis allé au cinéma.
Ils sont allés au cinéma.
時制数と、男女変化形を覚えるが大変です。
3.フランス語の冠詞が複雑
動詞の次に複雑なのが、冠詞で、こらがまたややこしいです。
冠詞には、
- 女性名詞
- 男性名詞
日本語には性別はありません。
例として、
太陽が le soleil (ル ソレイユ)ー男性名詞
月が la lune(ラ リュンヌ)ー女性名詞
で、
全ての名詞には性別があり、区別して覚えるのが大変。
ここまでならまだいいのですが、加えて、
4.フランス語の形容詞の変化が複雑
形容詞が名詞を修飾し、形容詞も女性形と、男性形に変化します。
たとえば、
一人のジレジョーヌ un jilet jaune (アン ジレジョーヌ)ー男性名詞
ここで、形容詞でハンサムとか、美人とか言うため、
このジレジョーヌがハンサムだと言うと仮定します。
そうすると、
そのジレジョーヌはハンサムだは、⇒Le jilet jaune est beau.
となります。
ハンサム、美男子とか、美人などは、形容詞が変化し、
beau (ボー ハンサムな)
belle (ベル 美人だ)
などのように、男性名詞か、女性名詞で 形容詞を男性形「beau」 と 女性形「belle」に変化させます。
これもメモリーを使います😢
5.フランス語の発音が難しい
発音は、なにか俳優のアラン・ドロンの映画に出てくるように、なにか「もちゃもちゃ」と言っている感じがしますよね(^^♪
もちゃもちゃ言っているように聞こえる割には、すごく口の筋肉を使う言語です。
発音は英語が難しいとか、フランス語が難しいとかというのはないですが、
en
an
in
un
の聞き分けが難しく、発音も難しいのは、日本語にはない音だからです。
聞き取れない単語は、発音ができないのです。
6.フランス語の発音と文字の関係が複雑
その他に、文字と発音の関係があっと驚くべき関係です。
ヒアリングをするためには必要ですので、これは覚えないといけません。
eau 「オー、水」
heure 「アー、時間」
oiseau 「ワゾー 鳥」
eau は母音が3つあり、それなのに、「オ」という1文字になるのは、特異というのか、最初にこの特異なロジックを覚えるのが大変です。
maïs 「マイス トウモロコシ」
トレマといって、「i」の上に点を2つくっつけて、イの発音をするなどにたいして、
mais は、「しかし」の意味で、母音と子音と4つで 「メ」 と発音するなど、
文字と発音の関係が意外な法則になっています。
7.文章の語順が厳格すぎ
○○を△△に渡したという場合、フランスでは順番が決まっています。 私は昨日映画館に行って、本を買い、友達にその本を渡した。
これを日本語では、
私は昨日映画館に行って、本を買い、その本を友達に渡した。ということも可能ですが。 フランス語は、語順が決まっていて、
Je suis allé au cinéma hier et j'ai acheté un livre et je l'ai donné à mon ami.
ここで、間接目的語と、直接目的語の順番が決まってます。
je l'ai donné le livre à mon ami.
je le lui ai donné.
となり、 je lui l'ai donné.
とはなりません。(😢)
融通がきかないのですね。
これらの点は、確かにフランス語学習者、特に初心者の間には難しいと感じることが多いです。
しかし、独学でも仏検3級までなら合格できます。
モチベーション維持のコツと楽しくする秘訣
色々と、ややこしいことをみてきましたが、勉強を継続できれば、上達します。
まずは、最初の3か月は、
キッチリわからなくても、フランス語に触れる時間を多くすることです。
参考書についてはこちらの記事に詳しく書いていますので、参考にしてください。
モチベーションを維持するには、
モチベ維持する楽しい本を読む
サンテグジュペリの「星の王子さま」があります。
作家ルネ・ゴシニと漫画家ジャン=ジャック・サンペの「プチ・二コラ」もオススメです。
これらの本は初級者にとっても面白い内容です。
モチベ維持には興味があるものを掘り下げる
興味があること、それはなんでしょうか。
ずっと、参考書とだけ独学していても飽きます。
ラジオでも、新聞でも好きなジャンル、または得意なジャンル、を選んでみましょう。
2020年のトピックで、
- ジレジョーヌ
- ノートルダム大聖大聖堂再建
- マクロンの富裕層の優遇
- 年金改革
- ストとデモ
- コロナ感染
ラジオなら、おすすめのニュースサイトは、フランスアンフォ
「https://www.francetvinfo.fr/」
で無料です。
このニュースサイトは、同じニュースを1日に10回くらい流しています。 サイト(ホームページ)上に、VIEDOやRADIOがあります。
ただ、ニュースのリスニングは最初は難しいです。フランスのニュースのイントロは独特です。 こちらのコースでニュースリスニングの解説をしています。
まとめ
フランス語の独学は簡単ではないですが、途中で投げ出さないで、やっていけば話せるようにも、またペラペラにもなります。
実は私も、フランス語は大学で専攻だったのですが、話せなかった時期が長かったのです。
話せなくて、または理解できなくて悔しい思いをするのは誰にでもあると思います。
ですので、いつかペラペラになり、「論破する」というイメージをもつのは、モチベーションには有効だと感じます。
継続できれば上達していけますので、モチベ維持こそが要です。
つまづきそうと思えば、自分の趣味や得意分野のトピックを開拓して、フランス語に直して継続できるようになっていきましょう。
楽しくなれば継続できますし、フランス語ははなせるとカッコいいですね。