フランスの「コロナウィルスCovid-19」の感染者数は増え続け、ついにフランスでも、外出制限令が。
イタリアでは感染者も死亡者の数の増加があるものの、きっと大丈夫みたいな考えが、3月中までありました。
ところが、マクロンさんが改めて、1回目の通達から4日後に2回目のコロナウイル対策の通達をしたのです。
たった4日で2回目の通達は異例です。
なにせ、15日の地方選挙実施までは、外出は危険ではないと言っていました。
ところがフランスでも24時間で、感染死亡者が約90人ともなり、死への危機意識も増えてきています。
政府が今週初めに、外出制限令を出すに至った背景と、このウイルスの危険性について、感染医の意見もお伝えします。
コロナウィルス感染増加と外出制限令
フランスで「コロナウィルスCovid-19」の感染対策に、3月16日にマクロン大統領から外出制限令が出されました。
イタリアに送れること、約1週間、フランスでも外出制限と。
1週間も遅れたのは、政府は甘くみていたからで、3月15日には、地方選挙の投票が行われ、政府は、危険はありませんと言ってきていたのです。
もちろん、野党はずっと地方選挙の実施に反対でした。
それが、16日の夜に大統領のテレビ演説で、今後とりあえず2週間は、「コロナウィルスCovid-19」の感染防止に外出制限をすると。
この突然の通達はさずがに整合性がなく、みなビックリでした。
昨日まで大丈夫と言っていたのに、明日から外出制限ってなに?
このような180度転換の指針の発表の背景には、政府が、感染医専門家等提言の解釈を変えた背景があります。

これまでは、「コロナウィルスCovid-19」がインフルエンザの一つと考えられていたのが、感染率が高くなり、感染者数がこのままいけば、驚異的に増大するという警告を受け入れたということです。
コロナウィルス感染者数の急増国と地域
実際、感染専門医が提言したように、欧州では感染率が急激に増えています。
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このあたりから、欧州で感染者数が増大!
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データからわかることは、当初アジアでコロナウイルスが活発だったのが、完全に欧州に移ったといえます。
フランスで特に感染者の増大している地域は、グランエスト(アルザス、ストラスブール、コルマールあたり)があります。
【コロナ19患者が東フランスで緊急増加】増えているのは「 le Grand Est」,フランスの東部ドイツよりの地域、収容できない緊急患者は他の地方へ搬送も。2月の末に1週間Évangélisme(エヴァンジェリスム)の年集会が、そして今急増。 « on fait de la médecine de catastrophe » https://t.co/9VXM7NYEAz
— パリウォーク (@sakurako555) March 18, 2020
これまでは、提言をしても、受け入れらなかったのもあるのですが、ドイツの対応もこの受け入れの後押しになりました。
ドイツの感染発表とコロナウィルス対策警戒
マクロンさんが外出制限令を出したのは、3月16日ですが、3月10日にすでに、ドイツのメルケル宰相が、「6~7割のドイツ人がコロナウイルスへ感染する可能性がある」ビルト «Bild»という新聞で。
自国の国民の半数以上がコロナウィルスに感染する可能性があると具体的な発表でした。
ただ、この発表は感染割合で、それで死亡とは直接言っていません。 死亡者がどのくらいの率になるかは、未知数ですが、フランスの感染専門医の意見が受け入れらたのは、
急激な感染力、
救急患者になるなかに30代もいる、
インフルエンザよりも救急扱い期間が長い
これらの状態で、感染を極力抑えるには、外出制限しかないと、
実際中国では、感染者も死亡者もほぼ増えていません。
ドイツで発表した数字は、一般市民の6~7割が感染する可能性があるということです。
フランスでも全人口約6千万人、感染が一度おこると、すべての命を救えません。
感染は、人との接触で起こるので、外出制限令をだしたのです。
外出制限令では
生活必需品の購入、勤務先、通院関連の外出はOK,
【アモンド amendes 罰金】
— パリウォーク (@sakurako555) March 17, 2020
昨日外出禁止について内務省からも通達が。
今日のお昼から、
買い物、散歩(犬はOK)、病院、通勤、家族のお見舞い、
以外は外出禁止。
警察官10万人が配置され、サインをしたAttestation sur l'honneur(誓約書)提示の義務が。
誓約書がないと罰金は38€次に135€
誓約書を書き、出金や買い物時の外出時に持ちあるくことが、義務化さています。
フランスのコロナウイルス対応の変化
市民からは政府の対応の方向転換にいまのところ、非難はありません。
とはいうものの、外出制限内で、ジョギンクや散歩がOkなので、一部の人は1日に数回、外出をしています。
それでは、外出制限の意味もなく、感染減少は無理です。
おまけに、感染者数が増えれば、それだけ病院で受け入れられません。
また、ガン、循環器病、呼吸器、高血圧や糖尿病の持病があると呼吸に影響があり、死亡の可能性が強いのです。
まとめ・今後のフランスの動向
フランスでの1週間のコロナウイルス感染対策の動きをまとめした。
この外出制限令がでることで、市民の生活には大きな影響ができます。
テレワークに移行した自宅勤務の社員もあれば、自宅勤務ができない社員は会社へ、親の介護をしている人は、制限の中外出をします。
これだけウィス感染が広がり、会社に出勤するのはリスクがあるので、感染対策ができていない会社へは行かず、失業手当を受け取る人もいます。
政府としてもは、このまま景気後退ともならないように、外出制限令の後の経済対策も並行して行うなど、状況が複雑です。
外出制限令では、散歩もジョギングもできる状態で、なかなか全国民に危機意識ができない状況です。
感染者がさらに増えれば、減少させるのは無理で、制限禁止期間は延びることになります。