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フランス外出制限5月11日以降からの段階的解除・変更点は?何が出来るの?




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3月17日から始まった外出制限は、2回の延長のあと5月11日までとなりました。

昨日フランスの首相からコロナ感染状況のまとめコンフェランスがあり、5月11以降にできること、できないことが一部明らかにになりました。

明らかにはありましたが、本当に一部しかできることはわかっていません。

明細は2週間後に再度発表になるということですが、

現在約一月の外出制限で、感染が「改善」された部分あったのはわかりました。

これらの感染状況の改善があれば、薬局や食料品以外でもオープンできるお店もでてくるということです。

しかし、レストランやカフェはこの日以降も閉鎖のままです。

ただ、フランス国内で一番の不安材料だったマスク不足も、充分な枚数が確保されてたのは、良かったです😊

昨日の記者会見の発表で、今日からできるようになったこと、5月11日以降にできること、できないこと、変更点をまとめました。

 

フランス外出制限5月11日以降の段階的変更点7つ

  5月11日から段階的に解除が行われるということです。

この日を境に何もかもが変わるというよりも、様子をみて、徐々にできることを増やしていくということです。

1.テレワークの継続

依然このテレワークは推奨されていて、変更なしです。 どの業種に限定というのではなく、どの企業でもできるなら、なるべくテレワークでというスタンスは変わらず。

2.老人ホーム訪問再開

いままでずっと禁止されていた老人ホームでの家族もお見舞いが、今日4月20日からできるようになりました。

ただ、老人ホーム責任者の許可があり、条件が満たされればできるということ。

感染しない、させないが基本なので、マスクやジェル、ソーシャルディスタンス等の条件がクリアされていればということで、家族全員が一度に訪問はできないということです。

この訪問再開については、家族の強い希望もあります。

コロナ感染で死亡となった場合は、感染が広がらないように、そのまま遺体を包んで、遺族でもホームへ行けない、また死に目にも逢えないという、衛生面での制約があります。

会えるうちに会っておきたいのは、人情です。

3.公共交通機関の利用時の義務化事項

5月11日以降、公共機関の利用には、マスク着用が義務化される可能性ありです。

マスクは全員に配られるのは、可能なようなことは言っていましたが、枚数の問題よりも、後は有料か、無料か、またどこ経由で一般市民に配られるかです。

薬局、市役所など経由の可能性が強いです。

4.学校の開校と登校条件

生徒数1200万人が外に出ることになる、一番の懸案事項ともいえる、学校の開校。

地域の感染度により、どの地域のどの学校が開校になるかは、状況次第と。

学校により、1週間ごとに、またはクラスの半数の生徒が登校となるなど、具体的にはのちの発表と。

衛生リスク管理面でカフェやレストランを5月11日以降もオープンせずにいるのなら、学校の開校で生徒の感染リスクが上がるとも、指摘されています。

学校に行く生徒同士を接触させないでいることはほぼ不可能です。

それを敢えてするのは、親が家待機することで、仕事復帰ができることで、収入を元に戻す方法へ進めることが狙い。

失業手当は85%まで、この15%の差と、また子供が学校の給食があることで、家計の負担を減らそうとするもの。

給食のまずい、おいしいは別次元で、給食の方が家で食べるよりは、補助があり安いということです。

また外出制限による家庭内の暴力も増えているのが現状です。

家族のメンバーがそれぞれ外で仕事をする、また登校することで、現状の暴力を減らすという考えがあります。

ただ、子供を登校させるよりも家で勉強を教えたいと考える家庭もあります。

家での勉強は、実際のところ、貧困家庭で親が子供に勉強を教えるのは、親の教育レベルや、教え方もあり、ほぼ無理で、このまま外出制限がつづけば、益々貧富の差を拡大させるため、なるべく短い期間で、解除をしたところです。

1学期、学校にいけない間に学習の差をもっとつけてしまう状況ですので、色々な手段が考えられてはいますが、簡単ではないですね。

5.病院への通院と受診方法

感染のリスクが低いと考えれば、病院へ行き、診断を受けるようにと。

コロナ感染を避けるために、持病の通院を止めた患者もいます。

今は、コロナに感染していいないことが、優先事項ですが、後に、体の影響がないかはわかりません。

特に、糖尿病などは怖いです。

あらゆる疾患で、診断を希望の場合は、ネットでビデオ診断が可能な、

「ドクトリブ」があります。

ホームドクターが、このサイトの中に登録されているかもしれません。

ビデオで診察が可能です。

6.旅行・結婚式の参列条件

はっきりとしたことは、明言されていません。

5月以降も旅行や集会は薦めらてはいません。

結婚式へ許される参列者は、新郎新婦と、神父と、介添え人くらいに限定されるようです。

7.カフェとレストラン等閉鎖場所

カフェやバー、レストラン以外でも、コンサートホール、美術館、 劇場、映画館は5月11日も閉鎖されることになっています。

カフェやレストランでは、テイクアウトを始めています。

今回の外出制限で、農家の新鮮な野菜を直接買えるルートもできていたりと、悪いことばかりではないです。

ポジティブな部分もあります。

8.外出制限免除依頼証明の必要性

現在外出をする際に、「外出制限免除証明」が必要ですが、5月11日以降も必要かどうかも不明です。

これも昨日、フィリップ首相は触れていません。

フランス語でいう、「déconfinement」は、家にいることを止める、外出制限を無くすという概念です。

であれば、今まで1時間以内に済ませていた外出が、

  • 何時間でも無制限になるのか、

  • 免除依頼用紙は必要なくなるのか、

という疑問がでてきます。

その他に、仕事の移動以外でも、マスクを着用すれば地下鉄を使って移動ができるのか、友達と合い公園で日向ぽっこをできるのか、

など、いろいろ疑問はありますが、未知数です。

政府もマスク着用で、いままで噓をついていたとバッシングされつづけ、空約束的な表現はさけています。

2週間後には、もう少し外出状況も分かってくるのかもしれません。

まとめ

フィリップ首相から記者会見で説明があった、5月11日以降の外出制限の緩和状況についてまとめました。

現在やっと、病院従事者に行き届くマスクを供給できるようになったこと、また5月から順次、陽性検査をできる体制にすることは明確でした。

しかし、これら以外の詳細は発表となりませんでした。

老人ホームに入居している家族のお見舞いは出来ることになったものの、学校の登校条件も、移動制限もどのくらいまで緩和されるのかも、詳しくは説明されませんでした。

というより、出来ないという状況です。

ただ、一つ言えることは、昨日の記者会見で、 「le retour à la « vie d’avant » ne sera « probablement pas avant longtemps » 」

以前のような生活に戻るまでには時間がかかる、と言っていました。

フィリップ首相は記者会見の度に、このような表現をしています。

まだ、ワクチンも特効薬もできていない現在、外出制限が全くなくなることはないとも解釈できます。

半分あるような状態がすくなくとも、あと1年は続いてしまうと、解釈せざるおえないのでしょう。

早くワクチンができればいいのですが、あと2年です。

ただ、陽性検査をできる体制ができれば、患者がすぐに病院収容となり、外で感染接触をさせなくできます。

これは大きな一歩です。

こちらの記事に、コロナ感染で重篤になるケースについてまとめています。

https://www.sakurakodesu.xyz/COVID-19/www.sakurakodesu.xyz

暗闇にいる状況ですが、がんばりましょう😊