フランスでも3月に入り急激に「コロナウィルスCovid-19」の感染が増え、2月の中までは、感染者が10人台だったのが、いまでは100人台と。
なにせ、イタリアが欧州でも感染数が1位となり、フランスはお隣で、増えない理由はありません。
「コロナウィルスCovid-19」による死亡率はインフルエンザよりは高く、一度かかると、犠牲者がでてしまます。
フランスで感染が広がった地域と、イタリアとはなにか接点があったのでしょうか。
また何故イタリアではこれ程感染が広がったのでしょうか。
フランスのコロナウィルス感染クラスターの背景
イタリアでおこった感染者の拡大、ある日フランスでも不安が広がる死亡がありました。
60歳の教員の男性が急に死亡した日でした。
【イタリアでコロナ患者死亡12人へ】
— パリウォーク (@sakurako555) February 26, 2020
イタリアだけでなく、
仏で、初の仏人男性が、パリの集中病棟で死亡。
この男性は伊や中国へ旅行の形跡がない。
ここまでいくと国境封鎖となるべきが、今日はリオンで、UEFAサッカー試合、仏・伊対戦で、伊応援団3千人が観戦。感染注意報。#フランスコロナ
フランスでは、死亡に至ったのは、フランスへ来た中国人旅行者の高齢者で、高齢者で仕方がないという見方だったのです。
これまで、フランスでコロナウィルスの感染者は、
- フランスへ来た観光客の中国人
- 中国に在住していたフランス人
- 中国やアジアに旅行した欧州人
でした。
ところが、死亡したのが60歳の男性で、
この男性は、国内から出ず、感染拡大しているイタリアに旅行にも行っていないことがわかり、不安が広がる結果となったのです。
フランスのクラスター地域とイタリアとの関係
この死亡した男性は、60歳でワーズ県(シャルルドゴール空港付近)在住の教員です。
死亡から数日後、感染経路が判明。
ワーズ県には、ローコスト便が発着するボべ空港があり、イタリア便があったのです。
パリのシャルルドゴール空港よりもずっと規模は小さく、客数はすくなくとも、旅行客の健康状態のチェックもないのがわかったのです。
イタリア便の乗客と、ワーズ県の住民とのコンタクトがあったと推測され、
感染者数は、約30人と激増したのです。
フランス取られなかったクラスター対策

急増といっても30人ですが、この時点で、国境通過はそのまま、
イタリアとの国境も封鎖ぜず、大小全ての空港はオープンで、イタリア便連絡もそのままでした。
一度何十人の感染の時点ですでに、クラスターがおきます。
3つの密と集会と旅行
フランスで遅れたクラスター対策は、
集会
旅行
観戦
です。
ところが、アジアやイタリアへの旅行は避けるとべきとは政府は言っていますが、禁止措置がとられませんでした。
フランスでは学区により、バカンスの期間が分かれており、 チリチリと間隔を置いて戻ってきたため、バラバラにフランスへバカンスからもどり、陽性検査がされずに、そのまま帰国の状態でした。
【フランスのコロナ患者とアカデミー(学区)】
— パリウォーク (@sakurako555) February 29, 2020
フランスの学校のバカンスは3区に分類。
1学区は2月24日、2学区は3月2日、3区が3月9日と。(混雑解消が目的)
行先で感染する可能性があっても、政府はバカンス出発を禁止してません。
来週にはもっと増えると予測が。#フランスコロナ
旅行先は、イタリア、エジプトなど、
チケットはキャンセル費用が発生しますので、政府も中止とは言えなかったのです。
集会関連で中止となったのが、
- パリマラソン、
- 5000人以上の集会、
- 2日間は、ルーブル美術館の閉鎖、
- 一部のカーニバル、
などがありました。 しかし、 サッカー試合は、中止とはならず、イタリア人も観戦に来ており、いくら屋外とはいえども、感染者がじわじわとでてきたのでした。
イタリアのクラスター原因
イタリアでのクラスターは、
最初のイタリアでのコロナウィルス発症者は、コドーニョ(イタリア語: Codogno)という、イタリア共和国ロンバルディア州ローディ県にある、人口約1万6000人の小さな町の38歳の男性。
イタリアのロンバルディア州は、中国との貿易があり。
この男性は、感染していることに気が付かない間に、奥さん、医師、知人を感染してしまったこと。
本人は中国にも行かずして、菌保持者で、病院に何度も行く間に、感染をし、クラスターとなったのです。
この男性が原因でクラスターが起きてから、イタリアでは、自宅で待機して、救急車にきてもらい診断を受けるべきところ、病人自らが救急病院へ行って、菌を持ち込む形で、病院内にクラスターをさせてしまったのです。
ロンバルディア州はイタリア北部、大都市のミラノファッションウィークや、カーニバルの時期に人の行き来もあり、10%の医療関係者自体が感染してしまい、クラスターには、医療機関が脆弱になったのもあります。
クラスターが起き、医療従事者も感染し、治療が遅れて、イタリアで感染者数と死亡率が高くなってしまったのです。
また、イタリアもフランスも2月に中国に在庫のマスクを送ってしまい、自国でマスクがない状態に。
イタリアのマスク不足
クラスターの原因にマスク不足があります。
2月に感染が拡大した中国へマスクを送ってしまっており、フランスにはマスクがありません。
フランス人がマスクをしていないのは、何故?と思ってしまいますが、しないのではなく、したくても「ない」のです。
マスクなしで、医療スタッフが患者の診断や治療をすれば、スタッフが感染します。
そんな状況で、フランスのコロナウィルス患者数は、日本患者数をはるかにしのいでしまいました。
イタリアでは今日3月8日で、 羅患者数5883名、 死者数233名
フランスでは今日3月8日で、 羅患者数949名、 死者数16名
日本では今日3月8日で、 羅患者数461名、 死者6名
フランスでもマスク不足は、感染対策に致命的でした。
イタリアとフランスの感染と致死率
死者数がイタリアで多いのは、イタリアでは高齢者の割合が多いからです。
OECDのデータでもフランスでの高齢者の割合はすくないのです。

【引用先 OECDデータ 】
上から日本、イタリア、フランス、アメリカ、の順で、イタリアとフランスを比べると、イタリアの高齢者の割合が多いですので、フランスの総患者数は増えても、死者数がそこまで伸びないとの見方もありです。

参照先【Shayanne Gal/Business Insider】
年齢別では、高齢者が犠牲者となっています。
高齢者の方でガン、循環器病、呼吸器、高血圧や糖尿病の持病があると、死亡率が高いのです。 高齢になると、持病は増えます。
まとめ
イタリアとフランスで起こったコロナ感染のクラスターについてまとめました。
なにせ、イタリアではあっというまに、感染が広がり、医療体制が整っていない、また防御できる用具がないなか、ノウハウもなければ、クラスターとなっていったのです。
それから、となりのスペインにも波及していったのです。
今目の前にいる話している相手が、感染者かそうでないかは陽性検査をするしかないのです。
いまでも、検査キットは不足しています。
【コロナ感染の注意点となぜ肺が攻撃されるかについては↓こちらっサクラコブログへ】