フランスで「コロナウィルスCovid-19」感染対策、外出制限令が出てから、約10日が経過。
その割には、感染者も死者数も増え続けています。
なら、「外出制限って意味があるの?」と思う人もいて、
おまけに、最初に健康維持のために、外出制限令では散歩をするために外出もOKですなどと言われたために、今だにジョギングをしている人もいるくらい。
フランスでは、この外出制限への考え方が、人により、地域により、収入により違いが出ています。
外出制限は、外出禁止ではないので、家にいるというのが、フランスではなかなかできなく、制限令がでてからも、外出する傾向がつづいています。
またフランスはラテンの国で、ビーズといってキスににたことで挨拶で行います。
外出時にそんなことをすると、感染対策の効果が出ないのですが、習慣がやはり違うようです。
フランスの外出制限令後の状況と医師の意見
フランスでは3月16日にマクロン大統領から外出制限令が出されました。
外出制限令の目的は人との接触を少なくすることです。
外出し菌保持者だとわからず、近距離で接触し感染が繰り替えされてきて、感染者が増大してしまいました。
市民が外出をなるべくしないようにし、生活の必需品を買いにでかけるようにすることで、感染を激減させようとするものです。
外出ができる項目は、
仕事のための外出、
食料品や必需品の買い物のための外出
病院やお役所、人助けなどをするための外出
健康維持のための散歩などの外出
のみです。
これ以外が罰金の対象です。
外出制限令が出てから約8日後も、感染者数は約2万人にもなり、死亡者1000人を超えてしまいました。
【フランス・コロナ19外出制限令+8日】
— パリウォーク (@sakurako555) March 25, 2020
3月24日仏, 感染数22304, 死者1100、死亡率 4,93%,
フランスでの死者数は昨日約240人、厚生省はこの数字は病院内で数字と、なので病院以外の機関でも死者が。
外出制限で家庭内暴力増加防止に、一部のスーパーでアルコール販売を禁止も。#フランスコロナ
欧州で感染者数も死亡者数も最多なイタリアは、フランスより1週間先に外出制限を始めたのですが、まだ死者数は増加をたどっています。
医師は、どうしても外出制限令を強化したいのは、禁止になれば、それだけ、接触回数がへり、感染が低くなるからというデータがあるからです。
感染激減成功例の中国が手本に
欧州の状況とは対照的に、感染源をだした人口10億人を抱える中国は、完全外出禁止を約2か月行い、ほぼ3000人の死亡者で済ませたのは快挙です。
外出禁止は感染防止に効果的なのは証明されました。

「左が感染者数、右が死者数」 「参照元 hopkins-university」
中国の人口が約10億なのに対し、欧州ではイタリアもフランスも人口が約6千万人で、イタリアではすでに死者数が中国の死者数を追い越してしまいました。
欧州のイタリアもフランスでも感染者数も死亡者も割高という現実です。
増える現実と専門家医師の意見
中国でも死者数が3000人に抑えられたのは、ドラスチックな外出禁止政策のおかげ、
医師は、市民の命を救えるなら、完全に外出禁止をすることが、フランス人の命を救えることだと、口をそろえていっています。
中国が行った方法を実行すれば理想的に感染者数を抑えることができるのでしょうが、そうはなかなかいかないのがフランスです。
フランスでは、余りこの外出制限をする、しない、したくない人に別れ、制限令が出た3日後には、警察による約20万件のコントロールが行われ、約1割が罰金を支払うことになりました。
割り増しがなければ、罰金の金額が1回に135ユーロなので、そのくらいならと思う人もいるのです。
しかし、病院内はパニック状態です。
フランスの病院が置かれている状況
感染者数は増え、医師も犠牲になっています。
死亡した医師の数
フランス国内ですでに、感染治療で死亡した医師の数は5人。
最初のフランス人のコロウィルス感染死亡者は、ワーズ県の教職員の男性で、その治療を行った医師が、今週末に感染で死亡となりました。
この県は、イタリア便を運行していた県で、感染が広がってしいまいました。
その他に、ストラスブールやアルザス地方のフランス東部でも医師は犠牲になっています。
フランスで東部で特に感染者が多いのは、宗教がらみの集会があり、それ以来感染者が爆発的に増えました。
選ばれる患者の現実
患者数が増えれば、最終的に患者の中から、「助かる可能性がある患者」を選び、集中治療病棟で治療を行うしかありません。
感染が確認されてから、症状が悪化すれば、集中治療室へと運ばれます。
治療器具が設置されているベッド数には限りがあり、治療を行い生きることができる可能性がある患者を選択するしかなくなっています。
フランスの外出禁止令と市民のコンセンサス
とはいえ、フランス国内でも、外出しても「大丈夫では」と考える人、また家にいることができない人がいるのも事実です。
外出制限令が出、学校も閉鎖になり、家に子供がいる状態で、セクターにより、会社が営業中止で失業状態、または自宅で仕事をしている人、考えも環境も違います。
外出禁止を受け入れやすい家庭環境
自宅で仕事をしている人達はデスクワークの人で、収入が比較的多い人達、
そんな人達は、外出をなるべくしないようにできる人達で、人との接触をしないようにするのが、感染をしないで済むと考えている人達。
外出禁止を実行し難い家庭環境
それに対して、危険なのかもしれないが、外出をせずにいられない人もおり、1日に何度も買い物に出かけたり、公園や海岸に行っている人口が確認されていたのも事実。
家のスペースが広ければ、外出をせず、家の中で気晴らしもできますが、50平米で4人、中には10人などともなると、人口密度が高く、しなくても良い喧嘩もし、ずっと家にいることが息苦しくなり、外に行って、散歩でもして帰ろうと思うのも現実です。
社会の不平等について↓
https://www.franceinfos.xyz/inegalite/www.franceinfos.xyz
ビーズをするフランスの習慣
また、フランスはラテンの国で、挨拶のビーズと言って、頬をすり合わせて、キスみたいなのをします。
家庭によっては、朝晩親子で行います。 夫婦でも、しかりです。
コロナウィルス感染の原因は、
皮膚
口径
に2経路があると指摘されており、
外出時には、人とは1メートルの間隔をとることと、物を触ったら手洗いをすることを、注意として喚起されています。
皮膚の感染もあるので、握手はするなと言っていますが、外で握手をしたり、ビーズをしている人もいます。
そんな習慣を外出制限になったからと、急に変えるのは難しいのもあります。
コロナウィルス感染の終焉は?
中国では、感染死者数を約3000人に抑え、また湖北省で空港は再開となりました。
学校はいまだ閉鎖されているものの、人の移動解禁となったのは、2か月の閉鎖の効果があった証です。
外出制限の延長の見通し
フランス政府の科学者諮問機関が昨日、外出制限日の延長期限を4月末までと発表しました。
中国での、2か月の外出禁止期間考慮すると、フランスで4月一杯は、妥当だと考えています。
これを受け、政府は判断し、発表せねばなりませんが、長い外出制限となるというだけで、まだ数字化されていません。
この制限期間次第で、どれだけ守れるかは未知です。
しかし、守られていない外出制限でも、現在感染医は4月の最初の週にピークを迎えると予測しています。
まとめ
フランスで出された外出制限令からのコロナウィルス感染をとりまく状況をまとめました。
外出制限になり、外出をしなくなってもすぐ効果が確認されないのが現実です。
であれば、少しくらいは大丈夫と考える人口もいます。
なかなかフランス全体ではコンセンサスが取られ難いことと、普段のスキンシップの行動や習慣は変えにくい状況です。
政府は押さえつけても、それは効果的ではないことも考慮して、延長の発表に慎重です。
一人でも、外出を減らすのが感染者数を減らすことになると考える人が増えれば、それだけ病院の負担もへり、救える命も増えます。
推測されているピークにどのくらいの感染者数になるか、死亡者が出るかは、感染状況によりますが、それ以降に減退すると考えたいものです。
政府は遅くとも今週一杯には、延長期限の提示をせねばなりませんが、ぎりぎりまで発表をのばさないといけない何かがあるのかもしれません。