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マクロンの支持率が低下した発端の出来事!軍参謀総長との確執とは?

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マクロンさんの支持率がじわじわと低下していったのは、就任後のフランス革命記念日の前実に防衛庁で行われた演説からです。

前オランド大統領は、内政においては平和路線を行く人でした。

その分確執はなかったのですが、大統領の威信がなかったのも事実です。

それを、若きマクロン大統領が、「自分は大統領」であるという態度で高ぴしゃに出たのが、軍参謀総長との確執です。

どのようなことがあたのでしょうか。

 

マクロンさんの支持率低下の発端事件

2017年5月にマクロンさんが大統領に選出され、7月12日の国会にある出来事がありました。

ドヴィリエ統合参謀総長との確執

マクロン政権が欧州評議会の要望に沿って緊縮財政を行うため、財務省から発した各省への予算カットの通達を出したところ、軍部のドヴィリエ統合参謀総長が反対をしました。

軍予算カット額について承諾できないと、軍部のドヴィリエ統合参謀総長が国会で質疑の際に『そんなことはさせない』発言したのが、その場に止まらず、新聞にリークされたのです。

それを耳にしたマクロン大統領が、防衛庁で反論したのです。

7月14日は、フランスの革命記念日で、前日の13日に防衛省(Hôtel de Brienne )で軍の参列者の前で演説があったのですが、ドヴィリエ統合参謀総長に向かって、『私はあたなの上司です。』と言ったのでした。

それで終われば良かったのが、『あなたに、予算をまかせたわけではありません、あなたはオペレーションをしていればいいのです』とまで言ったのでした。

この日防衛省には、当のドヴィリエ統合参謀総長だけではなく、軍関係者が出席していたのです。

軍の統合参謀総長に対しての非礼は、当の統合参謀総長だけでははく、軍全体を辱めることとなり、軍への侮辱と解釈されました。

翌日の14日はフランスの革命記念日、恒例の軍事パレードが予定されています。

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マクロンさんとドヴィリエ統合参謀総長が予定通りに、タンデムで戦車に同乗はし、パレードは無事に終了することにはなりました。

ところが、13日の軍の部下の前で受けた中傷により、ドヴィリエ統合参謀総長は19日に辞表を提出することになったのです。

軍関係で辞職をするのは稀です。まして、ドヴィリエ統合参謀総長ほどの階位が高い統合参謀総長を辞職に追い込んだのは、マクロンさんが第5共和制で最初となってしまいました。

オランド政権下では、第五共和制で初めてというフレーズをよく聞ききましたが、マクロン政権発足早くも2か月で、『第5共和で初めて』を出してしまいました。

事態収入を急いだマクロン

 

第5共和政の『初』を出してしまったマクロンさんですが、軍統合参謀総長を辞任に追い込み、早く後釜を選ぶことで、マスコミと世論の収拾をしようと試みました。

後任は、フランソワ・ルコントル将軍、若干55歳です。

マクロン大統領は、19日のツール・ドゥ・フランスを観戦し、後任のルコントル将軍を、「稀に見る経歴の持ち主」と称し、ドヴィリエ統合参謀総長の後任と発表しました。

以下が、軍事評論家の、ピエール・セルヴァン氏のドヴィリエ参謀総長の辞任に対するコメントです。

「ドヴィリエ統合参謀総長の後任にルコントル将軍が選ばれたが、マクロン大統領が言う、稀にみる経歴の人物という面でみると、もっと経歴が優れている将軍がいるし、陸、海、空の各参謀総長はルコントル将軍より年齢が上で、豊富な経験を持っている人達だ。それを今後束ねていくには、ルコントル将軍には試練が待ち受けているだろう。」

「マクロン大統領とて、統合参謀総長を15日おきに解雇するわけにはいかないし、まして、今後は緊縮財政の局面で、海外派兵の予算も調整をしてきたドヴィリエ統合参謀総長が辞任したから、新ルコントル統合参謀総長が今後予算の面で難局を乗り切ることができるようにはならない。』と今後の苦難を語っていました。

●このコメントは「C dans l'air」というニュース番組でのコメントです。  

防衛費削減

  マクロンさんは大統領就任直後、予算の立て直しに奔走して、緊縮財政を試みました。

財務省から緊縮財政が発動され、各省庁が節約に励まないといけないのはいいのですが、この統合参謀総長辞職は、軍との確執を浮き彫りにしました。

フランスは欧州議会で決定された財政再建を試みてきましたが、マクロンさん以前のサルコジ政権、オランド政権からずっと成し遂げていない、国の借金をGDPの3%に収めることに奔走してきました。

軍の現状はというと、海外派遣をするうえで、予算カットで、ヘリコプター、戦車武器等の劣化がすすみ、使用可能な軍備が少なく、かつ兵士の士気が下がっています。

それにともない、今年は、イラクとシリア派兵、今の予算でさえ困難で、まして削減となれば、現状の任務ができなくなるのは明白なのに、それでも派兵を実行しろというのは、どうなのかということになります。

2015年のシャリ―エブドと、バタクラン劇場のテロがあり、テロ対策体制の緊張も続くなか、国内での兵士の士気も下がってきています。

まして、海外に派兵しているという事実をフランス国民が意識していないなか、出費はかさんでいます。オランド政権下でも、前防衛大臣は直訴して予算の増額を大統領権限で承認してもらっていたのです。その事実はマクロン大統領も重々承知しているはずでしょう。

「予算を確保して、フランスとフランス国民を守るという任務を遂行できないのであれば、私は出来かねます」と言って、ドヴィリエ参謀総長は辞任となりました。

実際、フランスでも特にパリはテロの標的です。予算もカットして、守ってくださいというのは簡単、実行は困難ってことですよね。

 

マクロン大統領が待ち受ける試練

辞任に追い込んだからには、今後新しい統合参謀総長(CEMA)に成果をだしてもらわないといけないのですが、マクロン大統領をとりまく環境はあくまでもきびしいです。

財政難の中、欧州連合参加国として、前政権で果たせなかった課題、国の借金をGDPの3%に抑えることが果たして可能なのかです。

ドイツのメルケル首相は、フランスの首相ではないのに、なぜフランスは鶴の一声でそこまで追従しないといけないのか、国の主権はどこにといわれています。

労働改革で労働市場を柔軟にして、失業率を下げ、失業手当の支給を削減して、国の借金を下げたいところですが、支出を減らすだけでは、税収は増えずに、3%クリアはできないところです。

まとめ・マクロンさんの支持率低

人気がないと改革はできません。

早くも、支持率が62%~54%と8%のダウンとなったマクロンさんです。

オランド政権については、当選後夏を過ぎて、アマチュリスムといわれていましたが、軍のカルチャーを無視した傲慢な態度のマクロン氏も、アマチュアと言われても仕方ないですね。

 

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