パリの女性フランス人シェフのレストラン「ロベルジュ・ドゥ・グラドロン」をご紹介します。
ロベルジュ・ドゥ・グラドロンは13区のプラス・ドゥ・イタリーの近くにあります。
シェフのカミーユさんは名門校「フェランディ」を卒業後、2018年からこちらでシェフをされています。
素材にもこだわっていると感じる、そして味にプラスアルファがあるレストランです。
ミシュランガイドのBib gourmand(ビッブ・グルマン)にも選ばれています。
また、ゴー・ミヨのトック2つ「トック」を取りました。
ロベルジュ・ドゥ・グラドロンとカミーユ・シェフのインタビューをご紹介します(^^♪
パリ13区「L'Auberge du Roi Gradlon」
パリ13区にあるハーフの女性シェフの繊細な料理のレストラン、ロベルジュ・ドゥ・ロワ・グラドロンです。
テーブル席から厨房が見えます。
地下フロアー
ミシュランガイドのBib gourmand(ビッブ・グルマン)に選ばれています。
ビッブ・グルモンは、ミシュランガイドでコスパの良いレストランへ贈られる賞です。
また、2019年にはギ・ミヨのトック2をゲットしています。
ロベルジュ・ドゥ・グラドロンCamilleシェフのインタビュー
ロベルジュ・ドゥ・グラドロンはビストロノミーとう範疇のレストランで、カジュアルに見えて、本格的な料理をだしているレストランです。
起用された若手シェフは、カミーユ(Camille)さんです。
カミーユ・シェフ
カミーユシェフ、今日はありがとうございます。早速ですが、ゴー・ミヨの2つトックの受賞おめでとうございます!安定した味で定評があるのですね。
ありがとうございます。とても嬉しく思います。私としては、季節の素材を大事にして、料理を作っています。ゴー・ミヨの評価もありますが、現在お客さんは、四季おりおりのものに敏感というのもあり、時代にマッチしていると思います。
簡単に経歴をお伺いしますが、カミーユ・シェフは、料理学校「フェランディ」を卒業してすぐにこちらに起用されたのですね。とても有名な調理士学校ですね。
はい、学校のネームバリューはあります。私は、フェランディのバチュラーを終えました。2年目には、ホテル・リッツでスタージュも終えました。卒業後に履歴書をサイトに掲載したら、すぐにいくつかのオファーをいただき、こちらのオーナーと縁があり、2018年からシェフとなりました。
リッツのようなホテル・レストランとこちらのロベルジュ・ドゥ・グラドロンでは、規模も違いますよね。小さい規模のレストランを希望されたのでしょうか。
そうなんです。私はリッツでも研修で働きました。ホテルは有名ですが、シェフとお客さんとのコンタクトがなく、淋しいです。その点、ここのレストランだと、お客さんとのコンタクトがあります。そんなコンタクトを私は大事にしています。また、オーナーとは信頼関係があるので、仕事がしやすいというのがあります。
それにしても、学校を卒業してすぐにシェフとは、よほどご縁があったのですね。私はこの業界は厳しい状況と聞くことが多く、女性は特に難しと聞いていました。カミーユシェフは、そのあたりの難しさはなかったのでしょうか。
はい、そのようなこともあるようです。ただ、私の場合は、高校卒業後すぐに料理界へ入ったのではなく、他に人生経験もありました。それで、フェランディでも、研修先でもすごくいい経験をできたのです。
シェフになるには、調理学校を卒業しただけでもできるのでしょうか。
はい、人にもよりますが、確かな経験が大事です。まず履歴書で判断され、シェフとして採用されます。しかし、経験がないのはすぐにわかります。私は、フェンディで経験できたことは、非常に実り深いものだったと思っています。中にはミシュランの星を獲得していている卒業生もいます。ただ、学校の授業も研修もなかなか大変です。それで1年たつごとに人数が少なくなります。私はご縁があって、3年間の研修も実りあるものでした。
店内は白が基調で明るく、石作りの壁になっています。
そうなのですね。私はこちらのレストランの内装が素敵だと思います。
【ジャケのグラブラックス】
ニシン(アロン)のスライスを月の形にアレンジしています。
【ニシンのポテトの野菜添え】
鯛はオリーブオリル焼きで、付け合わせにクミン味のオムレツが添えられています。
【鯛のオリーブ焼きのオムレツ添え】
ところでシェフは、お父さんが日本人で、日本文化にもなじみがあるのですね。
はい、祖父が柔道家でフランスで柔道の普及に貢献しました。ただ、私はハーフと言っても、フランス語のみで教育をうけましので、フランス文化の方が私の中では多いと感じています。
【レモンタルト】
おじい様は、とても有名な方ですね。私はレモンタルトを食べて、すごく興味深く感じました。タルトのレモンクリームとサブレと、抹茶のマカロンが一見離れていて、それでいて、口にすると、融合します。フォンダン・オ・ショコラのデザインも竜安寺の庭園をイメージします。
デザートのフォンダン・オ・ショコラには、アイスクリームとアプリコットのクリソースが添えています。
【フォンダン・オ・ショコラのアブリコのクリソース添え】
ここで食事をすると、今日食べたいものを選べて、すごく幸せです。
ところで、シェフ、趣味の時間には何をされているのですか?
はい、私はデッサンをします。週末にはそう時間もないのですが、デッサンに集中するとアーティステックな感性を呼び出せます。料理にはそんな時間も必要で、時間を見つけて書いています。
シェフ、今日はお忙しいところ、本当にありがとうございました。
こちらのほうこそ、またレストランに来てください。気にいったものができると嬉しいです。
まとめ
繊細なテーストをもたらす、カミーユさんの料理とロベルジュ・ドゥ・グラドロンをご紹介しました。
ビストロノミーの、料理に力を入れたレストランです。
テラス席も充実していいですが、地下のフロアーからは厨房が近く、シェフが近く感じます。
このような空間では、仕事に力が入るなと感じます。
カミーユシェフの卒業校はこちら↓です。
➡フェランディ料理学校
フランス語のレッスンで料理用語のブラッシュアップはこちら↓の記事をご参照ください。
➡アンサンブアンフランセの料理に詳しいHugo先生
ロベルジュ・ドゥ・グラドロンは、内装がおしゃれなので、カップルで食事をムードっぽくしたいときにも、最適です。
予約はフルシェットで割引が使えるとお得です。
コースメニューはなく、ワインをいれて、アラカルトで1人大体40ユーロ~はお手頃価格です(^^♪
ワインはグラス1杯から選べます。
ボンナぺティ(^^♪